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脳梗塞患者が次に考えるべきこと

           

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この記事を読んでわかること

脳梗塞患者が気をつけるべき生活習慣がわかる
脳梗塞発症後のリハビリの重要性がわかる
再発予防のための注意点がわかる


脳梗塞は麻痺やしびれなど、日常生活に大きく影響する後遺症を残す可能性のある病気です。
また再発すればさらに後遺症が加わる可能性もあるため、初回発症後の生活においては再発予防のために注意すべきことがたくさんあります。
そこでこの記事では、脳梗塞患者が次に考えるべきことについて詳しく解説します。

再発を防ぐために行う脳梗塞後の生活習慣

食生活の見直し
藤田医科大学の研究によれば、初発脳梗塞患者の再発率は発症後1年で10%、5年で35%、10年で51%であり、非常に再発率の高い病気です。
そのため、一度でも脳梗塞を発症した患者であれば、再発予防に取り組むことが肝要です。
再発を防ぐために、下記の2つの疾患を持つ方は適切に管理しましょう。

  • 高血圧
  • 糖尿病

高血圧

脳梗塞再発予防には高血圧に対する降圧療法が強く推奨されます。
長期的な高血圧は動脈硬化を招き、血管が硬く・細く変化することで内腔が閉塞しやすくなるためです。
実際に、脳卒中ガイドラインでも降圧療法によって脳梗塞再発が27%減少したと報告しており、降圧療法の重要性を強く説いています。
具体的な降圧目標は、両側内頚動脈高度狭窄がない、主幹動脈閉塞がない、ラクナ梗塞、抗血栓薬内服中では130/80mmHg未満を推奨しています。
一方で、両側内頚動脈高度狭窄や主幹動脈閉塞がある例、または血管未評価例では、あまりにも血圧を低く維持すると、臓器に十分な血流を供給できなくなる可能性もあるため、推奨する血圧は140/90mmHg未満です。
降圧剤による血圧管理はもちろんですが、日常的に摂取する食事の塩分量も意識し、なるべくカリウムを多く含む緑黄色野菜を摂取すると良いでしょう。

糖尿病

脳梗塞再発予防には糖尿病に対する血糖コントロールがやや推奨されます。
高血圧同様、長期的な糖尿病は動脈硬化を招き、脳梗塞再発に関わるためです。
一方で、脳卒中ガイドラインでは血糖コントロールが必ずしも脳梗塞の再発を予防するエビデンスはないとしています。
ただし、そのほかの生活習慣病や肥満予防のためにも、過剰な糖質の摂取は控えるべきでしょう。

脳梗塞後の回復を促進するリハビリテーションの力

脳梗塞後の回復を促進するリハビリテーションの力
脳梗塞によって生じた神経所見の回復のためには、リハビリテーションが非常に重要です。
リハビリテーションには主に下記のような効果があります。

  • 廃用症候群予防・筋力維持
  • 損傷した神経ネットワーク再構築の促進
  • 反復運動による機能の維持・向上

最初に、脳梗塞発症早期から意識すべきは、安静によって生じる廃用症候群の予防です。
動かないことで筋力が低下、萎縮してしまい、その後の離床が遅れてしまうため、極力早期からリハビリテーションを行い、筋力維持に努めることが肝要です。
次に、受傷から数ヶ月の間は損傷した神経ネットワークが最も再生しやすい時期であるため、この間にリハビリテーションを行うことで神経ネットワーク再構築を促します。
その後も、積極的にリハビリテーションを行うことで筋力を維持・向上し、在宅生活や社会復帰を目指すことがリハビリテーションの重要な目標の1つです。

脳梗塞後の生活環境と日常生活の注意事項

脳梗塞発症後には、生活環境や日常生活で注意すべき事があります。
具体的に下記のようなことに注意すべきです。

  • 内服コンプライアンスを守る
  • 食事内容に気をつける
  • 無理しない範囲で運動に励む

脳梗塞発症後は、その病態に応じてワーファリンなどの抗凝固薬や、アスピリンなどの抗血小板薬を内服することになります。
これらの内服薬は、過剰に摂取すれば血液がサラサラになって出血リスクが増加し、逆に飲み忘れが多いと血液がサラサラにならず、脳梗塞の再発リスクが軽減されません。
また、ワーファリンはビタミンKを多く含む納豆などの食材を摂取すると、薬効が減弱することが知られているため、食事内容にも注意が必要です。
他にも麻痺などの後遺症を理由に普段から体を動かさないでいると、筋力がどんどん萎縮してしまうため、転倒しない程度に、身体の機能に見合った運動を心がけましょう。

まとめ

今回の記事では、脳梗塞患者が発症後に考えるべきことについて詳しく解説しました。
脳梗塞は発症から時間が経てば経つほど再発率が増加する病気であり、10年後には約半数が再発することが知られています。
そのため、一度発症したら再発予防に努めるべきです。
再発予防のためには、血圧や血糖値を適切に管理し、普段から食事内容や運動に気をつけて生活しましょう。
また、麻痺などの後遺症に対してはこれ以上の筋力低下を避けるためにも、積極的にリハビリテーションを継続すべきです。
さらに、最近では「ニューロテック®」と呼ばれる『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』も盛んです。
ニューロテックメディカルでは、脊髄や神経の治る力を高める治療『リニューロ®』を提供しています。
神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「再生医療×同時リハビリ™」によって、脳梗塞後遺症の改善が期待できます。

Q&A

脳梗塞患者が気をつけることは何ですか?
脳梗塞患者は、再発予防のために生活習慣に気をつけましょう。
具体的には、減塩・禁煙・減量・規則正しい食生活や運動習慣を心掛けるべきです。
また、運動はあくまで身体機能の無理のない範囲で行い、転倒などには注意しましょう。

脳梗塞でも長生きできますか?
脳梗塞患者と健常者を比較すると、脳梗塞患者では平均余命が短くなることが知られています。
一方で、発症直後に死亡するわけではなく、後遺症と付き合いながら生きていく期間も長いため、リハビリや再発予防への取り組みが肝要です。

<参照元>
・日本脳卒中学会:https://www.jsts.gr.jp/stroke_guidelines/index.html
・藤田医科大学:https://pure.fujita-hu.ac.jp/ja/publications/ten-year-recurrence-after-first-ever-stroke-in-a-japanese-communi
・慶應義塾大学病院:https://www.hosp.keio.ac.jp/annai/raiin/kusuri/kusuri_13.html



貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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