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脳梗塞を防ぐためのトマトジュース活用法

           

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この記事を読んでわかること

トマトジュースに含まれるリコピンの効果がわかる
トマトジュースに含まれるビタミンCやカリウムの効果がわかる
トマトジュースが血栓予防に良い理由がわかる


トマトジュースにはリコピンやビタミンCなどの健康的な成分が多く含まれており、それらの成分は体に健康的な影響を与えます。
特に、近年生活習慣病の予防の点で注目が増しており、生活習慣病の予防によって脳梗塞なども予防できる可能性があります。
この記事では、脳梗塞を防ぐためのトマトジュースの成分や効果について詳しく解説します。

トマトジュースで血栓予防?その驚きの効果とは

トマトジュースで血栓予防?その驚きの効果とは
トマトジュースには健康に良いとされる下記のような成分が豊富に含まれています。

  • カリウム
  • カロテン
  • ビタミンC
  • ビタミンB
  • ケルセチン
  • ピラジン
  • リコピン

それぞれ体に与える効果効能は異なりますが、中でも心筋梗塞や脳梗塞の原因となる血栓の形成を予防する効果が高いのはピラジンとケルセチンです。
まず血栓の形成においては、血管の損傷部位に血小板が粘着し、そこにさらに血小板が結合して凝集塊を形成します。
これを血小板血栓(一次止血栓)と呼びますが、この時点ではまだ血栓としては未完成です。
それと同時に凝固反応が進み、各凝固因子が反応し合うことで最終的にフィブリンが形成され、フィブリンが血小板血栓をより強固な二次止血栓へと進化させます。
これらの反応が過剰に引き起こることで血栓形成リスクが高まるわけです。
トマトジュースに含まれるピラジンは血小板の凝集反応を抑制することで血栓形成リスクを軽減することが知られています。
また、ケルセチンはインスリン分泌に作用して糖尿病を改善させる効果や、肥満・メタボリックシンドロームの予防効果が認められており、血栓形成の原因となる血管内皮細胞の損傷を抑制する効果が報告されています。
以上の理由からも、脳梗塞予防のためにもトマトジュースを摂取してみると良いでしょう。

トマトジュースに含まれるリコピンの力

トマトジュースに含まれる成分の中でも、近年注目度が増している成分こそ、トマトの赤い天然色素であるリコピンです。
リコピンの効果として最も代表的なのは、βカロチンの2倍以上、ビタミンEの約100倍とも言われる非常に強力な抗酸化作用、つまり体内に蓄積した活性酸素を除去する能力のことです。
そもそも活性酸素とは、人間の体内で常に発生しており、外界から侵入してきた細菌やウイルスを攻撃する物質ですが、過剰に蓄積するとタンパク質や脂質・DNAを損傷してさまざまな病気の原因になると考えられています。
特に、血液中の悪玉コレステロールが活性酸素によって酸化すると、血管壁に蓄積して動脈硬化の原因となり、血流が悪化することで心筋梗塞や脳梗塞の原因となります。
リコピン摂取によって活性酸素が除去できれば、悪玉コレステロールの酸化を予防することができ、その結果、血栓形成リスクを低減できるわけです。
また、リコピンは他にも善玉コレステロールを増加させる効果や、生活習慣病の予防効果などさまざまな健康効果を持ちます。

ビタミンCとカリウムの役割

トマトジュースに含まれるビタミンCとカリウムも、健康のために重要な役割を担います。
ビタミンCはリコピン同様に抗酸化作用を持ち、また皮膚のターンオーバーを促す効果も期待できるため、肌のくすみの改善に効果的です。
他にも、コラーゲンの合成に関わっており、ビタミンCの摂取によって丈夫な血管壁を作ることができ、歯や軟骨の機能を正常に保つ作用もあります。
次に、カリウムの重要な作用はナトリウムの排泄作用です。
例えばラーメンを食べた翌日に浮腫むのは、水分と塩分(ナトリウム)を同時に多量摂取しているためです。
ナトリウムは水分を体に引き込む力が強く、過剰に摂取すると水分を尿からたくさん排出することができなくなって浮腫みます。
しかし、カリウムはこのナトリウムを体外に排出する作用があるため、カリウムの摂取によってナトリウムが尿中に排出され、それと同時に体内に貯留した水分も排出されます。
この作用によって血圧も低下するため、高血圧予防にはカリウムの摂取が重要です。

まとめ

今回の記事では、脳梗塞を防ぐためのトマトジュース活用法について詳しく解説しました。
トマトジュースに含まれるリコピンやビタミンCには抗酸化作用があり、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの酸化を予防することができます。
動脈硬化が予防できれば、動脈硬化が原因で発症する心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患の予防にも繋がります。
ただし、トマトジュースもメーカーによって糖質や塩分を多く含むものもあるため、過剰摂取には注意が必要です。
また、これまで脳梗塞によって生じた麻痺やしびれなどの後遺症に対しては、改善する術に乏しく、リハビリテーションだけが唯一の治療法であったため、予防することが重要でした。
しかし、最近では脳細胞の再生を目指す再生医療の発達も注目されています。
さらに、ニューロテックメディカルでは、「ニューロテック®」と呼ばれる『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』も盛んです。
「ニューロテック®」では、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しています。
また、神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「同時刺激×神経再生医療Ⓡ」によって、これまで改善困難だった脳梗塞の後遺症の改善が期待できます。

よくあるご質問

トマトは脳梗塞を予防する効果がある?
トマトには脳梗塞を予防する効果が期待できます。
トマトに含まれるリコピンやビタミンCには抗酸化作用があり、血液中の悪玉コレステロールが血管壁に沈着するのを防ぎ、脳梗塞の予防効果が期待できます。

トマトは血液サラサラに効く食べ物ですか?
トマトは血液をサラサラにできる食べ物です。
悪玉コレステロールが酸化することで血管壁に沈着し、ドロドロな血液になるため、トマトの抗酸化作用によって悪玉コレステロールの酸化を防げば、血液はサラサラになります。

<参照元>
・日本茶業技術協会:https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010850650.pdf
・日本生化学会:https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2017.890333/data/
・健康長寿ネット:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-c.html

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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