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脳出血の再発率について

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近年、食生活の変化の影響もあり日本国内における脳出血罹患率は低下傾向にあります。
しかしながら1度でも脳出血を発症した方は再発する可能性が高く、もし再発した場合には生命を脅かすような事態に発展し兼ねません。
そこで今回は性別、年齢別の脳出血の再発率や、再発しにくくなるような対策をわかりやすく解説していきます。

脳出血の再発について

血圧計
脳出血とは脳を栄養する血管が破綻し、頭蓋骨内で出血してしまう疾患です。
出血した部位においては、血液からの栄養の供給が止まるためその部位に応じた症状や後遺症が残ります。
例えば脳の部位の中でも出血を起こしやすい被殻という部位は感覚や運動に携わる神経の通り道ですので、出血すると麻痺や痺れなどの症状が出現します。
脳出血を発症した10人に1人は死亡してしまうため致死性の高い疾患と言えます。
例えば外傷に伴う脳出血ならまだしも、高血圧や喫煙などの危険因子を孕んだ上での脳出血の場合、再発予防の観点から初回発症後はそれらの危険因子の管理が非常に重要になります。
具体的には内服で血糖値や血圧を管理したり、適切な食事療法や運動を行うことが重要です。
これらのリスク管理を怠った場合、再発する可能性が非常に高まってしまいます。
では具体的にそれぞれの再発率を見ていきましょう。

発症後の再発率

脳出血の最大のリスク因子は高血圧ですが、近年では血圧管理の質が向上しているため脳出血の発症率は低下傾向にあります。
それでも再発率は他の疾患と比較すると高く、初回発症後1年以内に約10%が、初回発症後10年間の累積で約55%ほどが再発すると言われています。
次に年齢や性別での再発率の統計をご紹介します。

年齢別再発率

再発患者を年齢別に比較すると男性では主に60-70歳代が最も多く、ついで50歳代多いと言われています。
また女性では60-70歳代でピークと言われます。
60歳以下では男性が、70歳以上では女性の患者数が多くなるという特徴があります。
男女ともに40歳代以下や80歳代以上で脳出血を再発する人の割合は減少します。

近年の脳出血再発のリスク因子

脳出血の部位
高血圧糖尿病高脂血症高尿酸血症のように兼ねてから指摘されている脳出血のリスク因子とは別に、近年特に脳出血の再発に寄与している因子として抗血小板薬や抗凝固薬の内服率の上昇が挙げられます。
血液中の血小板が凝集し、それが凝固因子によって固められ補強されたものを血栓と言います。
抗血小板薬とは簡単に言えば血小板が集まらないようにして血栓形成を予防する薬です。
抗凝固薬とは凝固因子を阻害することで血栓形成を阻害する薬です。
脳梗塞や心筋梗塞などの疾患の予防目的や、不整脈による血栓形成予防のためこれらの薬剤を内服している患者さんも少なくありません。
その結果、脳梗塞や心筋梗塞の発症が抑制できても脳出血や消化管出血などの出血リスクは増加してしまうのです。

脳出血を再発しない人

脳出血の再発予防においては、前述したように初回発症後の危険因子の管理が非常に重要です。
それぞれの危険因子に対する適切な管理をいくつか紹介していきます。

高血圧

血圧が高ければ高いほど脳出血の再発リスクは増加します。
特に早朝は血圧が上昇しやすく、24時間厳密な血圧コントロールが重要です。
具体的には降圧剤の内服、塩分摂取の抑制、緑黄色野菜や果実摂取によるカリウム摂取が推奨されます。

嗜好品

喫煙には動脈硬化を促進させ血圧を上昇させる作用があり、脳出血再発のリスク因子ですので控えるべきです。
飲酒は適量なら問題ありませんが、過度な飲酒は血圧を上昇させてしまうため控えた方がいいです。

コレステロール

コレステロール値が低すぎても高すぎても脳出血の再発において好ましくありません。
コレステロール値が高ければ動脈硬化を進展させる可能性が高まりますし、逆に低いと血管内皮細胞が損傷して血管が破綻する可能性も高まります。
つまりコレステロール値は正常範囲内でコントロールすることが再発予防の観点では重要です。

まとめ

脳細胞は一度損傷すると機能の回復は困難です。
脳出血の再発となれば、初発時よりもさらに神経細胞に与える影響は深刻なものになります。
広範な機能障害が予想されるため、後遺症による日常生活への影響も計り知れません。
しかし、近年では再生医療の発達が目覚ましいです。
骨髄から採取した幹細胞を点滴から投与すれば、幹細胞が神経に定着して死んだ脳細胞の代わりとなり再び機能が甦る可能性があるのです。
再生医療を併用すれば、リハビリによる機能回復にさらなる期待が持てます。
現在、多くの治療結果を積み重ねており、その成果が期待されています。

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貴宝院 永稔【この記事の監修】
福永記念診療所 再生医療部長 再生医療担当医師

ニューロテックメディカル代表 Dr.貴宝院 永稔

大阪医科薬科大学卒業
私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。

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