この記事を読んでわかること
・脊髄損傷が治らないと言われてきた理由
・今までの脊髄損傷治療法
・再生医療による脊髄損傷の治療効果
脊髄損傷は治らない病気。
これは医療における長年の常識でした。
しかし、近年では細胞そのものを再生させる再生医療が発達し、脊髄損傷が治る確率は飛躍的に高まっています。
本記事では、脊髄損傷のこれまでの治療と、再生医療による新たな可能性について解説します。
実際の治療効果や、再生医療を受けられる当院をご案内します。
脊髄損傷とは?治らないと言われてきた理由
人の身体は、『脊椎』と呼ばれる背骨で支えられており、脊椎の中には感覚や運動機能などを司る『脊髄』という神経が通っています。
この脊髄に交通事故などで損傷が生じ、障害が残ることを脊髄損傷といいます。
脊髄が司る機能はレベルによって分かれており、どのレベルが損傷を受けたかによって後遺症も変わってきます。
脊髄損傷を治すには、ダメージを受けた細胞を再生させる必要がありますが、基本的に一度傷ついた細胞は再生しません。
早期のリハビリで再生しやすくなることが分かっていますが、そのメカニズムはいまだ明らかになっておらず、回復にも個人差があるのが現状です。
受傷から時間が経つほどリハビリでの回復も難しくなるため、脊髄損傷の根本治療は不可能とされてきました。
レベル別の脊髄損傷の症状については、こちらの記事をご覧ください。
完全損傷と不全損傷の違い
脊髄損傷には、完全損傷と不全損傷の2つがあります。
完全損傷では、脳からの指令が完全に遮断され、運動機能や感覚が完全に失われるため、歩行回復の可能性は極めて低くなります。
一方、不全損傷では、神経の一部が機能しており、リハビリを通じて感覚や運動機能が回復することがあります。
不全損傷では、受傷後6ヶ月以内に適切なリハビリと治療を行うことで、歩行機能の回復が期待できるケースがあります。
今までの脊髄損傷治療法
脊髄損傷の根本的な治療法はこれまで確立されておらず、リハビリ治療が中心でした。
リハビリには後遺症の軽減のほか、床ずれや下肢静脈血栓などの合併症を防いだり、日常生活をスムーズに送れるようにしたりする効果もあります。
運動療法だけではなく、電気刺激療法や生活トレーニングなどを行います。
脊髄損傷のリハビリについては別の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にされてください。
脊髄損傷が治る?再生医療とは
これまで治ることがないと言われていた脊髄損傷ですが、近年では再生医療の発展によりその定説が変わりつつあります。
再生医療とは、ダメージを受けた細胞そのものを再生し、失われた機能を取り戻す医療です。
現在、最も医療への応用が進んでいる再生医療が、幹細胞治療です。
幹細胞とはまだ組織や臓器になっていない細胞のことで、幹細胞を培養・増殖させ、患者さんに投与することで、ダメージを受けた組織や臓器の再生が期待できます。
現在の医療では、患者さん自身の幹細胞を利用する『体性幹細胞』が一般的で、アレルギー反応などのリスクを避けた上で、脊髄損傷を根本的に治療できます。
再生医療による脊髄損傷の治療の現状と期待される効果
実際に脊髄損傷は再生医療でどの程度回復するのでしょうか。
近年では多くの脊髄損傷患者さんが再生医療に取り組んでいますが、全く動かなかった足が曲げ伸ばしできるようになったり、歩行器で歩けるようになったりする例が多数確認されています。
当院では、患者さんの幹細胞を利用した『骨髄由来幹細胞点滴』による脊髄損傷治療を行っており、運動障害の改善のほか、感覚障害や言語障害の改善も確認しています。
効果の程度や、効果が表れるまでの期間には個人差がありますが、リハビリだけでは到達できないゴールを達成できる確率を高めることが出来ます。
脊髄損傷の再生医療を受けられるクリニック
再生医療専門の当院『脳梗塞・脊髄損傷クリニック提携大阪院』は、大阪府大阪市城東区に位置しており、地下鉄『OsakaMetro』今里線の『蒲生四丁目駅』から徒歩2分でアクセス可能です。
大阪府内はもちろん、県外からも公共交通機関でお越しいただきやすい立地ですので、関西周辺にお住まいで脊髄損傷にお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
また、同様の治療を名古屋、東京銀座でも実施しております。
脊髄損傷のリハビリと日常生活への影響
脊髄損傷後のリハビリは、歩行機能を回復するための重要な要素です。
理学療法や作業療法を通じて、筋力の強化やバランスの改善を図り、再び歩けるようになることを目指します。
特に、不全損傷の場合は、リハビリを継続することで、神経の再生や新しい神経経路の発見が促され、歩行能力が回復することがあります。
日常生活においても、補助具や支援器具を活用し、徐々に自立した生活に戻ることが可能です。
脊髄損傷と再生医療についてのまとめ
背骨の中を通る『脊髄』に事故などで損傷が生じ、障害が残る脊髄損傷は、これまで治らない病気だと言われてきました。
しかし、近年では再生医療によって治る確率が飛躍的に上がっています。
再生医療を行う病院は全国各地に増えていますので、ぜひ厚生労働省のホームページからお近くの病院をご確認ください。
当院『脳梗塞・脊髄損傷クリニック提携大阪院』は、大阪府大阪市で再生医療を行っています。
また、名古屋院、東京院でも同様の再生医療を実施しております。
詳しくはクリニックについてのページにてご確認ください。
お電話のほか、メールフォームでは24時間お問い合わせを受け付けておりますので、疑問点などお気軽にお問い合わせください。
よくあるご質問
脊髄損傷は治るのでしょうか?
これまで治ることがないと言われていた脊髄損傷ですが、近年では再生医療の発展によりその定説が変わりつつあります。
再生医療とは、ダメージを受けた細胞そのものを再生し、失われた機能を取り戻す医療です。
現在、最も医療への応用が進んでいる再生医療が、幹細胞治療です。
幹細胞とはまだ組織や臓器になっていない細胞のことで、幹細胞を培養・増殖させ、患者さんに投与することで、ダメージを受けた組織や臓器の再生が期待できます。
現在の医療では、患者さん自身の幹細胞を利用する『体性幹細胞』が一般的で、アレルギー反応などのリスクを避けた上で、脊髄損傷を根本的に治療できます。
クリニックで再生医療を受けられますか?
再生医療の治療を受けられる「脳梗塞・脊髄損傷クリニック提携大阪院」は、大阪市城東区にあり、大阪メトロ今里線の『蒲生四丁目駅』から徒歩2分、JRおおさか東線野江駅、京阪野江駅からも10分程度です。
近くに京橋駅があるためアクセスが良く、通院しやすい立地ですので、関西周辺にお住まいで脊髄損傷の後遺症にお悩みの方は、是非お問い合わせ下さい。
また、名古屋、東京銀座のクリニックでも治療を受けることが可能です。
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