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脳卒中後の感情失禁を防ぐ生活改善と心のケア

           

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この記事を読んでわかること

脳卒中後の感情失禁の特徴と症状がわかる。
生活習慣の改善による感情失禁の予防と対策がわかる。
感情失禁に対する家族によるサポートとコミュニケーションの工夫がわかる。


脳卒中を経験した後、感情失禁と呼ばれる予期しない感情の変化が起こることがあります。
些細なことで涙が出たり、怒りを抑えきれなかったりと、通常より感情の起伏が激しくなります。
このような症状は脳のダメージが原因です。
この記事では、感情失禁の予防と症状の緩和に役立つ生活習慣の改善と心のケアについて解説します。

脳卒中後の感情失禁予防に役立つ具体的な生活習慣

脳卒中後の感情失禁予防に役立つ具体的な生活習慣
脳卒中後にはさまざまな後遺症が残ってしまうことがあります。
その一つに、感情失禁があります。
感情失禁とは、感情の調節がうまくいかず、些細な刺激に対しても過剰に感情を表してしまう、情緒の障害です。
情動失禁とも呼ばれます。
脳卒中をはじめとする、脳にダメージが加わったあとに出現することがあります。
具体的な症状としては、笑い声を抑えられない、過度に泣き声を上げる、過敏性が高まる、不機嫌になりやすいなどがあります。
感情失禁に対しては、根本的な治療法は現時点ではなく、エルドーパやアマンタジンなどのドパミン系作動薬、あるいはベータブロッカーといったお薬が用いられることもあります。
感情失禁を予防したり改善するためには、生活習慣の改善も大切です。
例えば、感情の引き金となるものを特定し、自分ができる方法でそれらを避けたり対処したりします。
たとえば、休憩を取ったり、リラクゼーションエクササイズを試したり、脳卒中について人々に話したりできます。
静かな環境で過ごすなど、日課を変えてみることもできます。
他にも、セラピーを受けてみることも良いかもしれません。
脳卒中後に感情的失禁が発生した場合は、医療専門家に相談することも重要です。

家族と一緒に感情失禁を克服するためのコミュニケーションの工夫

家族と一緒に感情失禁を克服するためのコミュニケーションの工夫
感情失禁を予防し、克服するためには家族のサポートが不可欠です。
家族や周囲の人が感情失禁について理解し、受け入れることで、当事者の安心感が増し、症状の緩和に繋がります。
また、コミュニケーションを工夫することで、当事者が感情をコントロールしやすくなることもあります。
例えば、感情が高ぶった際には、家族が冷静に対応し、話を聞く姿勢を見せることで、感情が落ち着くことが期待できます。
さらに、日常的にコミュニケーションを取り、当事者が感じる不安や恐れを共有することも有効です。
また、感情が抑えられないときに他の家族が感情を受け止める「共感」の姿勢を示すと、当事者が自分を責めずに済み、自己肯定感を保つことができます。

規則正しい生活と睡眠にバランスの取れた食事と適度な運動の効果

規則正しい生活と睡眠にバランスの取れた食事と適度な運動の効果
規則正しい生活リズムは、脳の機能をサポートするために欠かせません。
適度な運動は、ストレスを軽減し、気持ちをリフレッシュさせる効果があるため、感情失禁の予防にも役立ちます。
ウォーキングや軽いストレッチといった無理のない運動から始めると良いでしょう。
また、良質な睡眠は脳の疲労回復に重要です。
睡眠不足は感情のコントロールを妨げるため、しっかりとした睡眠習慣を身につけることが重要です。
夜はカフェインを控え、寝る前にリラックスできる音楽や読書を楽しむと、眠りにつきやすくなります。
さらに、バランスの取れた食事も感情の安定に役立ちます。
野菜や果物を中心に、ビタミンやミネラルが豊富な食品を摂ることで、脳の健康がサポートされ、感情失禁の予防につながります。
日々の食事の見直しや適度な運動、そして家族のサポートが感情失禁の予防に役立つのです。

まとめ

今回の記事では、感情失禁とはどのようなものか、そしてどのように対応すべきかについて解説しました。
脳卒中後の感情失禁は、本人だけでなく、家族など周囲の人たちにも影響を与えることがあります。
そのため、生活習慣の改善と心のケアが重要です。
規則正しい生活リズム、バランスの取れた食事、適度な運動、そして家族との良好なコミュニケーションが、感情失禁の予防や改善に役立ちます。
家族と一緒に取り組むことで、より良い生活の質が実現できるでしょう。
感情失禁を含め、脳卒中後には様々な後遺症が現れてしまうことがあります。
その改善のためにはリハビリテーションが必須です。
そこで、私たちは二ューロテック、脳梗塞脊髄損傷クリニックなどで、脳卒中・脊髄損傷を専門として、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供することとしました。
リニューロ®では、同時刺激×神経再生医療®、骨髄由来間葉系幹細胞を用いて狙った脳や脊髄の治る力を高めた上で、神経再生リハビリ®を行うことで神経障害の軽減を目指します。
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私たちが目指すのは、長期にわたる健康と機能の回復です。
ぜひ当施設もご利用ください。


よくあるご質問

脳梗塞で情動失禁になる人はいますか?
はい、脳梗塞による脳のダメージにより、感情のコントロールが難しくなる「情動失禁」が見られることがあります。
早期のサポートと生活習慣の改善が予防に役立ちます。

脳梗塞になると感情がなくなるのはなぜですか?
脳梗塞によって脳の一部がダメージを受け、感情を制御する神経機能が低下することがあります。
そのため、感情が表現しづらくなったり、逆に制御が難しくなることがあります。

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    <参照元>
    ・脳卒中の感情失禁に対するβ-遮断薬の効果について.リハビリテーション医学.1994;31(3):173-177.:
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm1964/31/3/31_3_173/_pdf
    ・Emotional Incontinence-the Other Poststroke Phenomenon.Med J Malaysia.2006;61(4).490-492.:
    https://www.e-mjm.org/2006/v61n4/Emotional_Incontinence.pdf
    ・ひどく怒りっぽくなり、家族にあたることが多くなりました。何が原因でしょうか 国立長寿医療研究センター:
    https://www.ncgg.go.jp/dementia/with/face/violent/004.html

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    PROFILEこの記事の監修
    貴宝院 永稔
    貴宝院 永稔 医師
    (大阪医科薬科大学卒業)
    • 脳梗塞・脊髄損傷クリニック 総院長
    • 日本リハビリテーション医学会認定専門医
    • 日本リハビリテーション医学会認定指導医
    • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
    • ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

    私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
    リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
    このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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