脳梗塞のリスクを低減する生活習慣 | 再生医療|脳梗塞・脊髄損傷の後遺症を幹細胞治療で改善|ニューロテックメディカル

脳梗塞のリスクを低減する生活習慣

           

投稿日: 読み終わる時間は約 < 1


この記事を読んでわかること

脳梗塞と睡眠の関係がわかる
脳梗塞と肥満の関係がわかる
血圧やコレステロールの管理方法がわかる


脳梗塞の主な原因は動脈硬化と不整脈であり、特に動脈硬化は日々の生活習慣によって長時間かけて悪化していくものです。
そのため、規則正しい食生活や質の高い睡眠など、日常での生活習慣に気をつけることで脳梗塞の発症リスクを低減することができます。
そこで、この記事では脳梗塞のリスクを低減する生活習慣について詳しく解説します。

睡眠の質とその影響

脳梗塞のリスクを低減するためには良質な睡眠の確保が重要です。
睡眠時間の低下や睡眠の質の低下によって、食欲を制限するホルモンであるレプチンの分泌量が低下し、食欲が高まることで肥満に陥りやすくなることが知られています。
肥満になれば高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を発症し、動脈硬化を招いて脳の血管は閉塞しやすくなり脳梗塞に至ります。
生活習慣病が動脈硬化を進展させる理由はそれぞれ下記の通りです。

  • 高血圧:血管内皮細胞が損傷してLDLコレステロールが血管壁内に入りやすくなる
  • 糖尿病:高血圧同様、血管内皮細胞が損傷するため
  • 高脂血症:過剰なコレステロールが血管壁内に侵入し、血管が硬く脆くなる

また、肥満で特に注意すべきは睡眠時無呼吸症候群です。
肥満によって首回りに脂肪が沈着すると、呼吸する際の空気の通り道(気道)が狭くなるため、取り込める酸素の量が減少します。
脳は酸素が少ないと十分に休息することができないため、睡眠の質が低下することが知られています。
さらに、長期間の低酸素状態は身体にストレスを与え、交感神経の活性化を招きます。
持続的な交感神経の活性化は高血圧や糖尿病などの生活習慣病の発症率を増加させ、心筋梗塞や不整脈などの心疾患や、脳梗塞・脳出血などの脳血管障害の罹患率を増加させるため注意が必要です。
以上のことから、睡眠の質の低下によって肥満が誘発され、肥満そのもの、もしくは肥満に伴う睡眠時無呼吸症候群は脳梗塞の発症リスクを増加させるため、注意が必要です。
睡眠の質の改善のためには、就寝前の飲酒や暴飲暴食を控え、適切な寝具の使用や適切な就寝環境の整備が肝要となります。

体重管理と脳梗塞の関連

前述したように、肥満は脳梗塞発症の原因となるため、リスク低減のためには体重管理が大切です。
肥満によって内臓脂肪が蓄積すると、正常なインスリン分泌に関わる善玉ホルモン「アディポネクチン」の分泌が減少し、糖尿病の発症リスクが増加します。
さらに、アディポネクチンの分泌低下は高血圧や高脂血症の発症にも関わり、結果的に動脈硬化を進展させ、脳梗塞の発症リスクを増加させるため、注意が必要です。
実際に、国立がん研究センターの研究によれば、男女ともに肥満度を示す指数であるBMIが高いほどラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞の発症リスクが高いという結果が得られています。
また、心原性脳梗塞の発症リスクにおいては、男性ではBMIの増加とともに発症リスクが増加し、女性でもBMI30kg/㎡以上の場合は発症リスクが増加するという結果が得られています。
以上のことからも、肥満は脳梗塞の大敵であり、有酸素運動や食事制限によって体重を厳密にコントロールすることが重要です。
肥満の定義はBMI25kg/㎡以上とされており、自身の身長と体重からセルフチェックして対策しましょう。

血圧やコレステロールのコントロール方法

血圧
脳梗塞の発症リスクを低減させるためには、動脈硬化の原因となる血圧やコレステロールを厳密にコントロールする必要があります。

血圧のコントロール方法

血圧をコントロールする方法は、減塩が最も効果的です。
塩分摂取を控えることで血管内の水分量が減少し、血管壁にかかる負担が軽減されると考えられるためです。
1日の塩分摂取量を10g未満に抑えることが重要であり、それによって血圧を正常範囲内(収縮期血圧120mmHg未満・拡張期血圧80mmHg未満)に抑える必要があります。
日本人は特に漬物や味噌汁など高塩分食を好む傾向にあるため、普段の食事から高い意識を持って減塩する必要があります。

コレステロールのコントロール方法

コレステロールをコントロールする方法は、食事療法と運動療法が最も効果的です。
塩分と同様に、油分の多い食事を控え、野菜やタンパク質の豊富な食事に切り替えることが重要です。
特に、肉や乳製品に多く含まれる飽和脂肪酸や、揚げ物などに多いコレステロールの過剰摂取は控え、きのこ類などの食物繊維を豊富に含む食材が良いでしょう。
また、水泳やランニング・ウォーキングなどの有酸素運動は血液中のLDLを分解し、HDLを増加させる効果が知られています。
HDLは善玉コレステロールと呼ばれ、末梢組織や細胞から余剰なコレステロールを回収し、肝臓に運搬する役割を有しているため、高コレステロール血症の改善に寄与します。
脳梗塞予防のためにも、運動や規則正しい食生活を心掛けましょう。

まとめ

今回の記事では、 脳梗塞のリスクを低減する生活習慣について詳しく解説しました。
睡眠不足や不規則な食生活、それに伴う肥満は生活習慣病の発症を招き、それによって脳梗塞が発症するリスクも増加します。
脳梗塞を一度発症すれば、障害を受けた神経細胞が元に戻ることはなく、麻痺やしびれなどの重篤な神経学的後遺症が残ってしまうため、予防することが非常に大切です。
すでにさまざまな研究結果から、規則正しい食事や運動・睡眠によって発症を予防できることがわかっているため、ぜひ実践すべきです。
また、最近では再生医療の発達が目覚ましく、不可逆的な神経症状に対し「ニューロテック®」と呼ばれる『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』も盛んです。
ニューロテックメディカルでは、脳脊髄損傷部の治る力を高める治療『リニューロ®』を提供しており、神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「再生医療×同時リハビリ™」によって、脳梗塞後の後遺症からの回復・再生を目指しています。

Q&A

脳梗塞と生活習慣病の関係は?
高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病は動脈の血管壁を損傷し、血管壁へのコレステロールの侵入を招きます。それによって血管壁は硬く・脆くなってしまい動脈硬化となり、内腔が狭くなるため、脳梗塞の原因となります。

脳梗塞のリスク因子としてコレステロールは?
脳梗塞のリスク因子としてコレステロールが挙げられます。コレステロールは血管内皮の損傷した動脈壁内に侵入し、動脈硬化を招きます。また、血管壁内にアテロームと呼ばれる粥状変化をきたし、血栓形成の原因となる血管内のコブの原因となります。

あわせて読みたい記事:脳梗塞後の食事と栄養の管理


貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


再生医療の治療 各地クリニックの案内

YouTubeチャンネル

脳卒中や脊髄損傷など再生医療に関する情報はこちらでもご覧頂けます。
脳卒中ラボ

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

脳卒中・脊髄損傷の後遺症の
       お悩みや治療のご相談
お気軽にお問い合わせ下さい

0120-955-573

[電話受付]平日9:00~18:00/土曜日13:00迄/日祝休