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脳出血に対する手術ができない場合

           

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この記事を読んでわかること

脳出血に対する手術とは
手術する必要がない脳出血
手術ができない脳出血


脳の血管が破綻して出血すると、脳内の圧が高まり脳の障害が発生します。
脳の障害を避けるための治療として、最終手段とも言えるのが手術です。
手術方法は様々な進化を遂げ治療成績は安定しているものの、全ての脳出血がその対象になるわけではありません
この記事では脳出血でも手術ができない場合、または手術する必要がない場合について解説します。

脳出血に対する手術とは

脳出血
脳出血に対する手術には出血してできた血の塊(血腫)を取り除く方法や、髄液の循環が障害されることによる水頭症を改善するためのドレナージという方法があります。
血腫を取り除く手術は大きく開頭手術内視鏡手術に分けられます。
開頭手術では頭の骨を10cm程度の大きさで外して、脳内にたまった血腫を除去します。
内視鏡手術では頭蓋骨に1.5cm程度の穴をあけて、そこから挿入した数mmの細いカメラを使用して除去します。
ドレナージというのは、髄液を脳からお腹や心臓へ流すための経路を作る手術です。
余計に溜まってしまう髄液が脳の外へ排出されるため、水頭症が改善されます。

手術する必要がない脳出血

脳出血と診断されても、手術する必要がなく点滴などで様子を見られるケースがあります。
それは出血が少ない場合と、神経の異常が軽微であると判断される場合です。
出血量はCT検査の画像から算出することができます。
出血により形成された血腫の大きさが10ml未満の場合は、手術をせずに様子を見ることが一般的です。
神経の異常が少なく、症状が軽い場合も同様です。
ただし出血量は経時的に変化することがあるため、症状に変化がないか慎重に経過観察し、定期的に検査を行います。

手術ができない脳出血

脳出血の状況によっては、手術したくてもできないというケースがあります。
発症して早期に症状が非常に重くなってしまった場合と、脳幹出血である場合です。
発症後早期に症状が重くなり、意識レベルが大きく低下してしまう場合手術をすることはできません。
意識レベルの評価方法には複数ありますが、その一つにJapan Coma Scaleというものがあります。
この評価法で「Ⅲ-300」と評価される状況(痛み刺激を与えても反応がない状況)は「深昏睡」であると判断され、手術適応外になります。
それほどの重症である場合手術を行っても回復を望むことはできず、かえって手術による負担が致命的となる恐れがあるからです。
脳以外に重篤な疾患(心臓や腎臓など)を抱えている場合も同様で、手術をしたくてもできないということが起こりえます。
脳幹出血は、脳の深部にある脳幹という場所で起こる出血です。
脳幹は意識や呼吸、循環など生命維持に関わる機能を担っている場所です。
血液を除去するため脳幹近くを操作するのは非常に危険であるため、原則として手術を行うことはできません。
ただし、状況によってドレナージ手術(脳幹の近くは操作しない)が行われることがあります。

脳出血の後遺症に対する再生医療

脳出血に対する手術は神経そのものの治療ではなく、神経を圧迫する血腫や髄液を処置する治療です。
ダメージを受けた神経自体を治療する方法はなく、術後の経過は本人の回復力に委ねるしかないのです。
神経の障害は一度確定してしまうと治療困難というのが常識である中、神経を再生し機能を改善させようとするのが、再生医療です。
再生医療では神経の元になる細胞(幹細胞)を治療に使用します。
自身の体から取り出した幹細胞を培養して増やし、体内に戻すと幹細胞は増殖し成長します。
傷ついた神経があればその場所へ移動し神経を保護する物質を分泌するとともに、神経そのものに成長して機能するようになることが期待されています。
再生医療の大きなターゲットが、これまで治療困難と言われていた神経の障害なのです。
ニューロテックメディカル株式会社では、「ニューロテック」として脳卒中・脊髄損傷・神経障害などに対する幹細胞治療の基盤特許を取得しており、再生医療の効果を高める取り組みを行っています。
脳出血に対しては、再生医療と最先端のリハビリテーションを組み合わせることで最大限の機能回復を達成できると考えています。

脳出血の症状にお悩みの患者さんやご家族の方は、ぜひご相談ください。

まとめ

脳出血の手術について解説しました。
症状が重い場合や出血の場所によっては、手術による治療も困難な疾患です。
後遺症が残ることも多いため、再生医療のさらなる発展が期待されています。

よくあるご質問

脳幹出血はなぜ手術をしない?
脳幹は意識や呼吸、循環といった生命に関わる機能を中心に担っている場所です。
手術では出血した血液の塊を除去する必要がありますが、脳幹の近くを操作するのは危険であるため手術で治療するのは困難です。

脳出血で意識が戻らないとどうなるの?
脳出血による意識障害が強い場合、生命予後は厳しいものになります。
急性期に一命をとりとめたとしても神経の重い障害は回復が難しく、再び意識を取り戻すのは難しいと言わざるをえません。

<参照元>
・「高血圧性脳出血の手術適応」脳卒中治療ガイドライン2009
https://www.jsts.gr.jp/guideline/152_158.pdf

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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