脳梗塞予防に役立つ!ルチンの驚きの効果と食事で摂り入れる方法 | 再生医療|ニューロテックメディカル

脳梗塞予防に役立つ!ルチンの驚きの効果と食事で摂り入れる方法

           

投稿日:
読み終わる時間は約 < 1


この記事を読んでわかること

ルチンの示す健康への効果がわかる
ルチンで脳梗塞予防できるメカニズムがわかる
ルチンを多く含む食品や、効果的な摂取方法がわかる。


ルチンとは、蕎麦などの食品に多く含まれるポリフェノールの一種であり、高い抗酸化作用によって脳梗塞の発症を予防することが知られています。
また、他にも止血効果・血中促進効果・糖尿病発症予防などさまざまな効果を持ちます。
この記事では、ルチンの驚くべき効果や、食事で効率的に取り入れる方法などを詳しく解説します。

ルチンの働き:血管を強化し脳梗塞を予防する理由

ルチンの働き:血管を強化し脳梗塞を予防する理由
皆さんは「ルチン」と呼ばれるビタミン様物質をご存じでしょうか?
蕎麦などに多く含まれる成分であり、多くの方が蕎麦=健康というイメージを持つ要因の1つでもあります。
ルチンはヘスペリジン、ケルセチンなどと同様に、ビタミンのような働きを持つ物質、いわゆるビタミンPと考えられており、強力な抗酸化作用をもつポリフェノールのフラボノイド化合物の仲間です。
ルチンの主な働きは下記のとおりです。

  • 毛細血管の強化による出血予防
  • 生活習慣病の予防・改善
  • 脳卒中や心疾患の予防・改善
  • 血流促進
  • ビタミンCの吸収促進によるコラーゲン産生促進
  • 抗酸化作用

ルチンは自身でも抗酸化作用を持ちますが、抗酸化作用を持つビタミンCの吸収を促進するため、より強力な抗酸化作用をもたらします。
また、ビタミンCの吸収促進によって体内ではコラーゲンの産生が促進され、毛細血管の弾性力が強化され、出血予防効果をもたらします。
さらに、血管が強化されることで血管本来の弾性が取り戻されれば、血管内腔を流れる血液の流速も速くなり、血流が促進されることで脳梗塞予防にも有用です。
実際に、日穀製粉の研究ではルチンを多く含む韃靼蕎麦茶の服用前後における血流を測定しており、一定量の血液が流れるまでの時間が服用前では51.4秒であったのに対し、服用後では46.9秒と、血流促進効果を認めています。
これらの効果から、脳梗塞予防が可能と考えられています。

抗酸化作用を持つルチンが脳梗塞リスクを減らすメカニズム

抗酸化作用を持つルチンが脳梗塞リスクを減らすメカニズム
ルチンによる脳梗塞の予防という観点で言えば、最も重要な効果が抗酸化作用です。
脳梗塞の主な原因は動脈硬化であり、血管が固く脆く変性し、内腔が狭小化することで脳血管が閉塞します。
動脈硬化が起こるメカニズムは下記の通りです。

  1. 高血圧や糖尿病によって血管内皮細胞が損傷する
  2. 血液中を流れるLDLコレステロールが損傷部位に入り込む
  3. 活性酸素によってLDLコレステロールが酸化LDLとなる
  4. 酸化LDLが血管内皮細胞を直接的に傷害し、動脈硬化を進展させる

ルチンの持つ抗酸化作用というのは、体内で過剰に発生した活性酸素を体から除去する作用のことであり、活性酸素が除去されれば動脈硬化の原因である酸化LDLの発生を抑制できます。
さらに酸化LDLは免疫細胞であるマクロファージに貪食されると、泡沫細胞となって血管内皮の裏側に蓄積し、最終的にアテロームと呼ばれるコブのようなものを形成して血管内腔を狭小化させます。
酸化LDLの発生を抑制すればアテロームの形成も予防できるため、やはりルチンは脳梗塞の発症予防に有用です。
前項で述べた血流促進効果も含めて、ルチンは脳梗塞の発症リスクを軽減できると考えられています。

ルチンを豊富に含む食品と効果的な摂取方法

ルチンを豊富に含む食品
では、ルチンはどのような食材に含まれているのでしょうか?
ルチンが豊富に含まれている食材は下記のとおりです。

  • 蕎麦
  • カシューナッツ
  • クランベリー
  • アスパラガスの茎の下部
  • りんごの皮

ルチンは1日30mg程度の摂取が好ましいとされており、特にルチンを豊富に含む蕎麦の場合、1日1食程度が適量です。
また、韃靼蕎麦には普通の蕎麦の100倍近くものルチンが含まれているとされており、1食で効率的に摂取できます。
蕎麦に含まれるルチンやビタミンの一部は茹で汁に溶け出してしまうため、蕎麦湯も一緒に摂取することでより効率的に摂取できます。
先述したように、ルチンはビタミンCとともに摂取することでより高い抗酸化作用を示すため、蕎麦の食後に柑橘系の果実などを摂取するとより良いでしょう。

まとめ

今回の記事では、ルチンの効果や脳梗塞との関係性などについて詳しく解説しました。
ルチンには血流促進効果・血管強化作用・抗酸化作用など、さまざまな効果によって脳梗塞の発症予防が期待されます。
一度脳梗塞を発症すると後遺症が残る可能性があり、現状ではリハビリテーションが唯一の改善策であるため、発症を予防するためにもルチンの摂取を日常生活に取り入れると良いでしょう。
一方で、近年では脳梗塞後の後遺症に対して再生治療が新たな治療法として非常に注目されています。
また、ニューロテックメディカルでは、「ニューロテック®」と呼ばれる『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』も盛んです。
「ニューロテック®」では、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しています。
また、神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「同時刺激×神経再生医療Ⓡ」によって、脳梗塞に伴う後遺症の改善も期待できます。

よくあるご質問

脳梗塞にならないためにはどんな食べ物を食べればいいですか?
脳梗塞にならないためには、抗酸化作用の高い食べ物がおすすめです。
ビタミン類を多く含む果実や、ルチンを多く含む蕎麦・ナッツ類などがいいです。
一方で、過剰な糖質・脂質の摂取は避けるべきです。

ルチンの効能と効果は?
ルチンの効能・効果として最も重要なのは抗酸化作用です。
体内の活性酸素を除去して、動脈硬化の進行を抑制します。
他にも、毛細血管の強化・糖尿病の発症予防・コラーゲン産生促進など、さまざまな効果を持ちます。

<参照元>
日穀製粉:
https://www.nikkoku.co.jp/entertainment/dattansoba/rutin.php
厚生労働省:
https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2004/044041/200401139A/200401139A0015.pdf
日本脈管学会:
https://j-ca.org/wp/wp-content/uploads/2016/03/4311_byo_so1.pdf

関連記事


あわせて読みたい記事:脳梗塞のリスクを低減する生活習慣

外部サイトの関連記事:脳卒中予防に効果的で科学的根拠に基づく食材とは?



脳卒中・脊髄損傷のご相談
3ステップで簡単フォーム

  • お名前
  • Email・TEL
  • 年齢・内容

お名前をご記入ください


  • お名前
  • Email・TEL
  • 年齢・内容

メールアドレス

電話番号

※携帯電話へショートメッセージでご連絡させていただく場合がございます。




  • お名前
  • Email・TEL
  • 年齢・内容

年齢と地域の選択

ご相談内容を入力

送信前にプライバシーポリシー(別タブが開きます)を必ずご確認下さい。




※送信後にページが移動します。確認画面はありません。


貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


再生医療の治療 各地クリニックの案内

YouTubeチャンネル

脳卒中や脊髄損傷など再生医療に関する情報はこちらでもご覧頂けます。
脳卒中ラボ

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

ニューロテックメディカル・リハビリセンター

おすすめ記事

(腰椎損傷 下肢不全麻痺|30代 MK様)

おすすめ記事

最近の記事

  1. 脳梗塞治療の切り札?エダラボンが期待される理由と効果

  2. 血圧管理が生死を分ける!脳梗塞と血圧の関係性を徹底解説

  3. 脳卒中による側頭葉障害による聴覚と言語理解に与える影響

【再生医療×リハビリテーションの可能性】オンライン講演会 Vol.1

ピックアップ記事

  1. 慢性疼痛と神経障害性疼痛の特徴と治療法

  2. 脳梗塞における片麻痺のメカニズムとは

  3. 脊髄梗塞の症状から治療までを解説

おすすめ記事

  1. 神経鞘腫がほぼ良性腫瘍と言われる原因と症状を解説

  2. 脳血栓と脳塞栓の違いとは?

  3. 脳卒中とパーキンソン病の関連性

クリニックのご案内

脳梗塞・脊髄損傷クリニック

脳卒中・脊髄損傷の後遺症の
       お悩みや治療のご相談
お気軽にお問い合わせ下さい

0120-955-573

[電話受付]【月~土】9:00~18:00/日祝休