若い人でも要注意!若年性脳梗塞の恐怖|脳梗塞・脊髄損傷・脳出血の再生医療ニューロテック・メディカル|大阪・東京・名古屋

若い人でも要注意!若年性脳梗塞の恐怖

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「若年性脳梗塞」とは、本来脳梗塞になるリスクの低い40-45歳未満の人に発症する脳の血管が閉塞する病気(脳梗塞)のことです。
一般的な脳梗塞では動脈硬化や心臓病による血栓が原因になります。
しかし若年性脳梗塞にはそれ以外の原因が存在します。
「若いから脳梗塞になるはずない」という考えは通用しないのです。

20代でも罹患しうる脳梗塞

脳梗塞とは一般的に脳の血管がなんらかの原因で閉塞してしまう病気です。
脳は人間の感覚や運動、情動や記憶など様々な機能を有していますので、閉塞部位や範囲によって多岐にわたる症状が起きます。
脳の血管が閉塞する原因としては、不整脈により血栓ができて脳の血管に詰まったり、脳の血管そのものが動脈硬化で細くなっていき閉塞してしまうことが多いです。
特に動脈硬化は高血圧や糖尿病などの生活習慣病と深い関係性があるため、自ずと若年者よりも中高年者の方が罹患率は高い傾向にあります。
しかし近年では食事の欧米化による脂質摂取量の増加に伴い、若年者でも生活習慣病に罹患する人は少なくありません。
「若年者」とは正確に定義されている訳では有りませんが、一般的に45-50歳未満ほどの年齢を言います。
ここでいう若年性脳梗塞とは主に40-45歳未満で発症する脳梗塞のことですが、時には10-20代の若者でも発症します。
若年性脳梗塞の罹患率は2-4%程度と言われ、20代での罹患ともなると1%程度と言われています。

若年性脳梗塞の原因

若年性脳梗塞の原因にはどんな疾患があるのでしょうか?
いくつか紹介していきます。

動脈硬化

若年者における脳梗塞の原因として動脈硬化は全体の20-30%程度です。
食事の欧米化で若年者でも高脂血症や高血圧、糖尿病などの生活習慣病が増加しています。
生活習慣病以外にも喫煙は脳梗塞のリスクを引き上げます。

心臓病

心臓のリズムが不整になる不整脈や生まれつき心臓に問題がある若年者では、血液の流れが淀み血栓ができやすくなります。
血栓が心臓から飛んでしまうと脳の血管を閉塞させる可能性が有ります。
若年者の心臓病による脳梗塞の頻度は動脈硬化と同程度です。

動脈解離

脳に血液を送る頸部の血管になんらかの負担(スポーツや外傷など)がかかった場合、頸部の血管が一部破綻してしまい脳への血流が低下してしまう病態です。
動脈硬化や心臓病を除けば若年性脳梗塞の原因として頻度の高い病態です。

もやもや病

脳の血管が比較的突然閉塞や狭窄する病気で、閉塞した血管は自ら細い血管をたくさん周囲に生やしてどうにか血液を閉塞部に送ろうとします。
小さい子供が急な痙攣や麻痺をきたし頭部CTで頭の中を撮影すると、もやもやヒゲのように生えた血管が写ることから「もやもや病」と言います。

妊娠

妊娠中の女性の体内では、来るべき出産に備えて血液が固まりやすくなるように変化します。
血栓ができやすい状態にあるので脳梗塞に罹患しやすいのです。
その他に生まれつき血液が固まりやすいような病気として多血症や先天性血栓性素因という疾患もあり若年性脳梗塞の原因になります。

脳梗塞の前兆

脳梗塞は実際に症状が進行すると重大な後遺症を残す可能性もあります。
特に若年者であればその後の生活に対して非常に大きな影響が及びます。

早期発見が重要ですが、脳梗塞には「一過性脳虚血性発作(Transit Ischemic Attack:TIA)」という前兆となる症状があります。
脳梗塞には至っていないですが、血流が一時的に途絶えたり血流が部分的に弱まってしまい、一時的に脳梗塞に似た症状が出現する病気です。
手足や顔面の麻痺などの症状が数分から数時間だけ出現しその後消失してしまいます。
症状が自然に軽快してしまうため軽視されがちですが要注意です。

複数の臨床研究の結果、TIAを起こした人の10-15%が3カ月以内に脳梗塞になり、その半数は2日以内に発症していることが明らかになりました。
つまりTIAは「治ったからいいや」ではなく、「2日以内に脳梗塞になるかも」という崖っぷちに立たされていると認識すべきです。
脳梗塞の発見が遅れて後遺症が残れば、若年であるほどリハビリやその後の生活に影響が出ます。

まとめ

しかしながら近年では再生医療の発達が目覚ましいです。
骨髄から採取した幹細胞を点滴から投与すれば、幹細胞が脳に定着して死んだ脳細胞の代わりとなり再び機能が甦る可能性があるのです。
これは若くして脳梗塞に罹患した患者さんにとって希望となる可能性があります。
現在、多くの治療結果を積み重ねており、その成果が期待されています。



貴宝院 永稔【この記事の監修】
福永記念診療所 再生医療部長 再生医療担当医師

ニューロテックメディカル代表 Dr.貴宝院 永稔

大阪医科薬科大学卒業
私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。

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