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脳血管障害の全貌

           

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脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳血管障害を総称し、脳卒中と言います。
脳卒中の原因やリスクとしては、高血圧が主となり、その他にもさまざまなものがあります。
今回の記事では、脳血管障害のそれぞれの原因や治療法、そして再生医療の可能性について解説していきます。

脳血管障害の主な原因とリスク

脳血管障害の代表的なものとして、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血が挙げられます。
この3つを総称して、脳卒中と呼びます。
脳梗塞を発生させる危険因子には、以下のようなものがあります。

  • 高血圧
  • 不整脈(心房細動)
  • 糖尿病
  • 喫煙
  • 肥満
  • 脳動脈奇形などの血管の構造上の問題

この中でも、高血圧が特に重要です。
高血圧が完全に予防できれば、日本人の脳卒中は今よりも約半分に減ると考えられているという報告もあります。
また、メタボリックシンドロームも脳梗塞の危険因子の一つです。
メタボリックシンドロームは、内蔵型肥満に加えて、血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が異常を示すという状態です。
脳出血やくも膜下出血の場合は、高血圧、喫煙、飲酒が発生に関連する要因です。
脳出血の場合は、コレステロール値の異常低値、つまり低栄養も発生に関与するとされています。

脳血管障害の治療と再生医療

ドロドロ血
脳血管障害の治療について解説します。

脳梗塞の治療

近年は血栓を溶かす治療薬であるrt-PA(遺伝子組み換え組織型プラスミノゲン・アクチベータ)を用いた経静脈的線溶療法や、カテーテルを用いた経動脈的血行再建療法が普及しています。
これらの治療によって脳梗塞が完治する可能性が高くなっています。
しかし、この治療は症状が出てからすぐに行わないと効果が出ません。
目安は線溶療法で4時間半以内、血行再建療法で6時間以内とされていますが、現在治療できる時間を拡大する努力がなされています。

脳出血の治療

脳出血の治療には、薬物治療と手術治療があります。
薬物治療では、血圧を適切に下げるような降圧薬が用いられます。
脳の腫れが強い場合は、それを緩和する点滴を行います。
薬物治療のみでは十分な効果が期待できない場合や、出血が拡大して症状が悪化していく場合などに手術を行います。
手術治療としては、頭の骨を外して顕微鏡を使って出血を治療する「開頭術」と、頭の骨に小さな穴をあけてそこから内視鏡(数ミリの細いカメラ)を挿入して血液を取り除く「内視鏡手術」があります。

くも膜下出血の治療


くも膜下出血の急性期治療には、脳動脈瘤クリッピング術や脳動脈瘤コイル塞栓術
があります。
脳動脈瘤クリッピング術は全身麻酔の手術です。
頭皮を切開し、頭蓋骨を一部取り外してくも膜下腔を経由して脳動脈瘤に到達し、動脈瘤にクリップをかけます。
脳動脈瘤コイル塞栓術も、ほとんどが全身麻酔で行われます。
太ももの付け根から動脈に管を入れ、血管の中から動脈瘤に到達し、治療用の細いカテーテルを用いて動脈瘤をプラチナ製のコイルで詰めていくというものです。

脳血管障害の治療と再生医療

脳血管障害の中で多くを占める脳梗塞については、急性期治療として「rt-PA」が有効ですが、その治療有効期間は原則として脳梗塞発症後3時間以内に限られています。
そのごく短い治療可能期間を過ぎるとリハビリ訓練以外に有効な治療法はなく、リハビリテーションを行っても、完全にもとのような機能に改善することは難しいです。
そのため、新しい治療法として、再生治療が現在注目を集めています。
再生医療では、障害された脳神経細胞や血管そのものの修復が期待できます。
そのため、障害を受けた脳の部位の血流改善をはかり、脳の機能の回復にもつながると考えられています。

脳血管障害と後大脳動脈の関係

後大脳動脈は脳底動脈から分岐し、海馬を含む側頭部および後頭葉の内側部、視床などに血流を提供しています。
後大脳動脈が詰まったり(閉塞)、裂けたり(解離)することで、脳梗塞を引き起こすことがあり、症状としては、両目の同じ側が見えなくなる、同名半盲(どうめいはんもう)が代表的です。

まとめ

今回の記事では、脳血管障害である脳梗塞や脳出血、くも膜下出血について、原因や治療について解説しました。
また、再生医療が脳血管障害の治療に与える可能性についても述べました。
当院では、脳血管障害後の後遺症に対するリハビリテーションと再生医療を組み合わせた「同時リハビリ×再生医療™」を行っています。
ご興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください。

Q&A

脳血管障害の初期症状は?
脳血管障害の初期症状としては、普段起こらないような頭痛や、突然身体に力が入らなくなる脱力発作、手や足が動かなくなる麻痺症状、意識を失いそうになる、めまいやふらつき、平衡感覚の異常などがあります。脳血管障害の症状の特徴は、突然に起こるということが挙げられます。

後大脳動脈の脳梗塞の症状は?
後大脳動脈の脳梗塞の症状としては、視野障害が主なものになります。視野は両目の同じ側が見えなくなります(同名半盲)。視野障害については、本人は気が付かないことも多いです。左右のどちらかばかり怪我をする、といったようなことが起こり、調べてみたら脳梗塞だったということも起こりうるのです。

あわせて読みたい記事:脳血管疾患を予防するための食事
<参照元>
脳血管障害・脳卒中 | e-ヘルスネット(厚生労働省):https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-006.html
メタボリックシンドロームの診断基準 | e-ヘルスネット(厚生労働省):https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-01-003.html
脳内出血 – 脳神経外科教室 京都大学医学部附属病院:https://neurosur.kuhp.kyoto-u.ac.jp/patient/disease/dis24/

貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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