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脳内出血のリハビリ費用や入院費の相場を紹介

           

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脳内出血の後遺症にはリハビリが最も重要です。
そのため、あらかじめリハビリ費用を確認しておくと準備しやすくなります。
今回は脳内出血の種類やリハビリの方法、各リハビリにかかる費用について詳しく解説します。
脳出血で現れる症状は出血の起こり方によって異なりますが、後遺症が残ることが多いのが特徴です。
そのため、元通りの生活を取り戻すためには早期にリハビリを開始することが非常に重要です。
ここでは、脳出血の症状やリハビリの費用などを解説します。

脳内出血の種類や症状

脳卒中のひとつである脳内出血とは、脳の中の動脈が破れて出血している状態をいいます。
その後脳内であふれた血が固まり周囲を圧迫することで脳細胞を破壊し、頭痛や嘔吐手足の麻痺言語障害意識障害などの症状を引き起こします。
脳内出血を引き起こす原因としては高血圧が最も多く、症状は出血を起こした部位によって違います。
各出血部位によってあらわれる症状は以下のとおりです。

脳の模型

被殻(ひかく)出血

脳出血のなかでも最も多いのが被殻出血です。
被殻出血を起こすと出血と反対側の手足の麻痺や頭痛の症状があらわれます。
また、出血が大きい場合は顔面神経麻痺や意識障害が進んでいきます。

視床(ししょう)出血

被殻出血の次に多いのが視床出血ですが、この部位で出血が起こると感覚障害や顔面神経麻痺のほか意識障害が起こったり寝た高齢者はきりや認知症になりやすくなります。

皮質下(ひしつか)出血

大脳皮質の下で起こる皮質下出血は頭頂葉、前頭葉、側頭葉などさまざまな部位で起こります。
症状は頭痛や片麻痺、感覚障害などのほか、目の視野の半分が欠けてしまう半盲の症状があらわれることもあります。

小脳(しょうのう)出血

小脳出血が起こると、非常に強いめまいや頭痛、嘔吐などの症状があらわれます。
また、うまく立てない・歩けないなどの運動機能の異常や意識障害が起こることもあります。

橋(きょう)出血

脳幹の一部である橋で出血が起こると頭痛や片麻痺、意識障害などの症状があらわれます。
また、手足の麻痺や眼球の向きがバラバラになるといった異常を起こすこともあります。

この疾患は後遺症が残ることが多い

脳出血の治療では血圧を下げる降圧薬や脳内の患部の腫れをしずめる薬を投与したり手術を行います。
しかし脳細胞の損傷は再生できないため、多くの場合は後遺症が残ってしまいます。
脳内出血の後遺症としては以下のような症状が挙げられます。

運動麻痺:右上下肢または左上下肢が動かなくなる
感覚障害:触覚や痛覚が鈍くなる、または痺れを感じる
目の障害:視野が狭くなる、物が二重に見える、片目の視野が見にくくなる
構音(こうおん)障害:ろれつが回りにくくなる
嚥下(えんげ)障害:食べ物を飲み込みにくくなる
高次脳機能障害:注意力や記憶力、感情のコントロールなどの能力に問題が生じ、そのために日常生活や社会生活が困難になる

脳出血の治療後に上記のような後遺症が残った場合、早期にリハビリを開始することで症状が改善することが分かっています。

脳出血のリハビリ方法や費用

足のリハビリ
ここでは、脳内出血の後遺症が残った場合のリハビリの方法や費用について解説します。

この病気のリハビリ方法

リハビリは、起き上がる・歩くなどの基本動作の訓練をする理学療法士、食事や着替えなどの生活動作の訓練をする作業療法士、話したり読み書きの訓練を行う言語聴覚士などが医師と連携して行います。
また、脳出血のリハビリは急性期回復期維持期の3つの段階に分けられます。

急性期リハビリ

発症直後の治療と並行しながら病院で行われます。
神経の回復や機能再編が生じやすいのは発症後3ヵ月といわれているので、一刻も早いリハビリの開始が大切です。
ベッドの上で姿勢を整える・関節可動域を維持する・手足を動かす・筋力をつけるといった訓練を行います。

回復期リハビリ

急性期リハビリである程度体を動かせるようになると、2ヶ月以内に回復期リハビリテーション専門病院や病棟に転院します。
回復期には2~3ヶ月間車いすの訓練や立つ練習、歩行練習のほか、作業療法として箸の練習や着替え、トイレ、入浴などの訓練をします。
また、構音障害や嚥下障害が起きている場合は機能回復のためのリハビリを行います。

回復期リハビリが終われば自宅に戻って維持期(生活期)リハビリを続けることで、元通りの日常生活や社会復帰を目指します。

リハビリ入院費用

急性期病院での治療を終えたあと、回復期リハビリテーション病院/病棟で1ヶ月にかかる入院費用の目安は以下のとおりです。

一般保険70歳未満

一般 低所得者 上位所得者
医療費 ¥85,000 ¥35,000 ¥155,000
飲食費 ¥25,000 ¥20,000 ¥25,000
レンタル費 ¥20,000 ¥20,000 ¥20,000
合計 ¥130,000 ¥75,000 ¥200,000

高齢受給者70〜74歳・後期高齢者保険75歳以上

一般 低所得者 上位所得者
医療費 ¥45,000 ¥25,000 ¥85,000
飲食費 ¥25,000 ¥18,000 ¥25,000
レンタル費 ¥20,000 ¥20,000 ¥20,000
合計 ¥90,000 ¥63,000 ¥130,000

身障害・生活保護

身障害(1級/2級) 生活保護
医療費 ¥0 ¥0
飲食費 ¥25,000 ¥0
レンタル費 ¥20,000 ¥20,000
合計 ¥45,000 ¥20,000

食事費や入院時に使うパジャマやタオルなどのレンタル代は病院によって異なり、医療費は患者の方の状態によっても変動します。また、一般的にオムツをレンタルする場合や個室部屋を希望する場合は別途費用がかかります。

後遺症のリハビリについて知っておくことが重要

脳出血が起こり脳細胞がダメージを負うと、体の麻痺や感覚の障害が残る可能性があります。治療後に日常生活を取り戻すためには早期のリハビリ開始が重要です。
そのため、自分や家族が脳出血を起こしたときは、症状や治療についてだけでなく後遺症やリハビリの方法、費用などについて知っておくことが大切です。



貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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