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鼻血や充血が脳出血の前兆となる疾患

           

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脳出血は一度発症してしまうと迅速な治療を受けたとしても、命にかかわる危険性や重い後遺症が残ってしまうことがある重篤な病気です。
そのため、前兆となるような症状があるのならば知っておき、脳出血が発症する前に適切な対処をして、未然に防ぎたいと思っている方は少なくないでしょう。
一般的に脳出血には前兆はあらわれませんが、普段とは違う鼻血や目の充血は注意すべき症状です。
今回は、進行すると脳出血になる可能性がある病気や症状などををご紹介します。

脳出血に進行する可能性がある症状

緊急出動
残念ながら脳出血は、脳梗塞やくも膜下出血でみられるような前兆・前触れといったような症状はあらわないことが多く、突然発症する病気です。
しかし、脳出血に進行する危険性があるため、医療機関で診察してもらった方がよい症状はあります。

脳出血に進行する可能性があるなかなか止まらない鼻血

多くの方が一度ぐらい鼻血を出したことがあるでしょう。
鼻血の大部分は小鼻の内側にあるキーゼルバッハ部位から出血しています。
キーゼルバッハ部位は、網の目のように細い血管が走っていて、鼻を噛んだり爪で擦ったりして粘膜を少し傷ついただけで、簡単に出血する部分です。
キーゼルバッハ部位からの出血なら、少しうつむいた姿勢で小鼻を指で挟み10分ほど圧迫すれば、鼻血が止まるため心配する必要はありません。

しかし、頻繁に鼻血が出たり出血量が多い場合は注意が必要です。
このような鼻血は、オスラー病や特発性血小板減少性紫斑病などの病気が原因となっている可能性があります。
これらの病気は進行すると脳出血を起こすことがあるため、医療機関で診察してもらい適切な治療を受けなければいけません。

オスラー病

オスラー病は遺伝性出血性末梢血管拡張症といわれ、全身の血管に異常が生じて出血症状があらわれる遺伝性の病気です。
全身に症状があらわれる病気ですが、鼻血で気づく方が多いといわれています。

脳の毛細血管に奇形がみとめられた場合は、たとえ血管が破裂して出血したとしても大きな出血にはならない可能性が高いと考えられるため、治療せずに経過観察するのが一般的です。
しかし、脳動静脈奇形がみとめられた場合は、血管が破裂すると命にかかわることになる可能性があることから、開頭手術や血管内治療、放射線治療などの治療をすることがあります。

特発性血小板減少性紫斑病

特発性血小板減少性紫斑病は、免疫機能の異常によって血小板が破壊され数が減少するため、出血しやすくなる病気です。
最初は、倦怠感や手足や顔の皮膚などに点状の出血斑があらわれ、症状が進行すると鼻や歯肉からの出血やあざができるようになります。
さらに症状が進むと脳出血を引き起こすこともあります。
出血傾向がない軽症の場合は、治療をせずに経過観察することが多いです。
しかし症状が進行し出血傾向があらわれた場合は、ピロリ菌除菌療法や副腎皮質ステロイド療法などの治療をすることがあります。
鼻血なども続く場合には、これらの他にも、ワーファリンなどの内服薬が効き過ぎているなど、出血傾向を起こす病態が潜んでいる可能性がありますので、医療機関に相談されることをお勧めします。

目の充血がなかなか治らなかったら要注意

目の充血は、疲労や打撲、刺激、アレルギーなどが原因で起こりますが、安静にしていれば自然に治るものが多いです。
しかし、目の充血を短期間で何度も繰り返す場合は、注意が必要です。
このような場合は、硬膜動静脈瘻や内頚動脈海綿静脈洞瘻などが原因となっている可能性があります。
これらの病気は進行すると脳出血を引き起こすことがあるため、医療機関で診察してもらい適切な治療を受けなければいけません。

硬膜動静脈瘻

脳の硬膜の中にある動脈と静脈が、毛細血管を介さないで直接つながってしまう病気です。
圧の高い動脈血が静脈に流れ込むことで静脈の圧が上がってしまい、正常な静脈の流れが妨げられ、逆流してしまうこともあります。
目からの静脈血は硬膜の静脈を通って心臓に戻るため、目の充血や麻痺、しびれなどが起こり、逆流が強くなると脳出血を引き起こす危険性があるのです。
硬膜動静脈瘻は、開頭手術や血管内治療、放射線治療などで治療をします。

内頚動脈海綿静脈洞瘻

内頚動脈と外頸動脈が海綿静脈洞が直接つながってしまっている病気です。
動脈血が海綿静脈洞に流れ込むことで海綿静脈洞の圧力が高くなり、片目の眼球充血や眼球突出、拍動性の雑音、頭痛、複視、耳鳴り、眼球の運動障害などの症状があらわれます。
静脈血の逆流が強くなると、脳出血や失明など重篤な症状を引き起こす可能性もあります。
症状が軽い場合は経過観察をしますが、症状が重い場合は血管内治療や放射線治療をします。

いつもと違う症状が現れたら医療機関に行って下さい

鼻血や目の充血の原因となっている病気の中には、脳出血を引き起こす病気もあることをご紹介しました。
鼻血や目の充血は、誰もが一度はなったことがあるような珍しくない症状の上、すぐに治ることが多いため軽く考えがちです。
普段と違う鼻血や目の充血の症状があらわれたら、念のために医療機関で診察してもらうことをおすすめします。
また、脳出血の主な原因は高血圧です。
そのため、高血圧の方で頭痛や吐き気の症状があらわれた方も脳出血の可能性があるため、症状が軽い場合でも医療機関に行き診察してもらってください。

Q&A

脳出血の前兆は?
脳出血の前兆は、以下のような症状が現れるとされています。
1、突然の強い頭痛が起こる。
2、顔や腕、足などの一部がしびれたり、麻痺する。
3、思考や判断力が鈍くなる、意識が混濁する、言葉が出にくいなどの症状が出る。
4、一方の目が見えなくなる、視野が狭くなる、視力が低下するなどの症状が出る。
5、突然の吐き気や嘔吐が起こる。
6、突然のふらつきやめまいが起こる。

オスラー病の症状は?
オスラー病は、遺伝性の血管奇形症の一種で、血管の奇形が原因で出血や血管性疾患を引き起こす病気です。
主な症状として以下のようなものがあると言われます。
1、鼻からの出血が多く、頻繁に起こる特徴。
2、皮膚のある部分が茶色くなる。
3、肺、脾臓、肝臓、胃腸などの内臓で出血が起こる。
4、脳内での出血や塞栓が起こる。
5、心臓や肺の疾患が現れる。
6、肺動脈に奇形があるため、呼吸困難を起こす。

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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