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脳卒中の5つの悩みを詳しく解説

           

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この記事を読んでわかること

脳卒中で麻痺やしびれが起こるメカニズムがわかる
脳卒中に伴う言語障害がわかる
脳卒中のリスク要因と予防法がわかる


脳卒中を一度発症すると麻痺やしびれ、構音障害や嚥下障害、失語症などさまざまな症状が発症します。
これらの症状はそれぞれ異なるメカニズムで発症しており、取るべき対策も異なります。
そこでこの記事では、上記のような脳卒中にまつわるお悩みについて、その原因や対策も含めて詳しく解説します。

脳卒中後の運動と感覚の障害:理解と対策

脳卒中の5つの悩み
「脳出血後に左半身が痺れる」「脳梗塞後に右半身がうまく動かせなくなった」
脳卒中発症後に、このような症状でお悩みの方も少なくないでしょう。
脳は身体の運動機能や感覚を感知するために必要不可欠な臓器であり、脳卒中によって障害されると運動・感覚機能が障害されるため注意が必要です。
それぞれの機能に分けて解説します。

運動機能

脳の大脳皮質から生じた運動の刺激は、錐体路と呼ばれる神経回路を介して身体の筋肉を収縮させ、実際の運動を可能とします。
錐体路は下記の通りです。
大脳皮質→内包後脚→中脳大脳脚→延髄の錐体→錐体交叉→脊髄前角→末梢神経
上記のように、大脳皮質から生じた運動の指令は徐々に下降し、錐体交叉で左右が入れ替わるのがポイントです。
錐体交叉を通過後、左右反対の脊髄を下行し、脊髄の前角と呼ばれる部位から末梢神経に刺激を伝達し、最終的に筋収縮を引き起こします。
つまり、右大脳半球からの運動の指令は左の脊髄へ、左大脳半球からの運動の指令は右の脊髄へ伝達されるため、脳卒中によって左右どちらかの脳が障害された時、身体に出現する麻痺は左右が反転します。
対策としては、理学療法を中心としたリハビリテーションが主であり、障害された機能をリハビリによって維持・向上することが肝要です。

感覚機能

感覚機能はほとんど錐体路の逆で、脊髄視床路と呼ばれる神経回路を介して体から脳へ伝達されます。
脊髄視床路は下記の通りです。
末梢神経→脊髄後角→左右反対側に交叉→延髄→中脳→視床→大脳皮質
上記のように、脊髄後角で受け取った感覚の情報は、延髄ではなくそのまま左右交叉するのがポイントです。
左右交差するため、運動と同じように右半身からの感覚は左大脳半球へ、左半身からの感覚は右大脳半球へ伝達されるため、脳卒中によって左右どちらかの脳が障害された時、身体に出現するしびれも左右反転します。
しびれなどの感覚異常に対しても、電気刺激などのリハビリテーションが効果的です。

言語障害の克服:脳卒中患者のコミュニケーション改善への道

脳卒中に伴う言語障害は、主に構音障害と失語症の2つです。
どちらも、言語能力が障害されることで他者とのコミュニケーションに弊害をきたします。

構音障害

構音障害とは、言葉を紡ぎ出すための筋肉が脳卒中などによって麻痺することで、うまく言葉を発せられない状態です。
塞ぐ穴が変わることで音色が変わる笛のように、声帯や咽頭部の筋肉の微細な動きによって発声しているため、これらの解剖に異常が生じると構音障害に至ります。
よくある症状としては「ろれつが回らない」「思った通りに声が出せない」などがあげられます。
構音障害に対しても、言語聴覚士とともに行う呼吸訓練や発声訓練などのリハビリテーションが効果的です。

失語症

失語症とは、「聴く」「話す」「読む」「書く」のすべての言語様式に何らかの能力低下が出現した状態です。
言語の表出に問題が生じる構音障害と違って、言語に対する理解や能力が低下した状態です。
相手の言語が理解できない感覚性失語や、相手の言語はある程度理解できても自分でうまく表出できない運動性失語に大別されます。
こちらも、言語聴覚士とともに行うリハビリテーションが効果的です。

脳卒中のリスク要因と予防策:生活習慣の見直し

ここまで記したように、脳卒中の後遺症が日常生活に与える影響は大きく、一気に症状を改善させるような特効薬もないため、とにかく発症を予防することが重要です。
脳卒中の代表的な発症リスクは、下記の通りです。

  • 高血圧をはじめとする生活習慣病
  • 心疾患
  • 肥満
  • 慢性腎臓病

高血圧などの生活習慣病は動脈硬化をもたらし、血管が細く、脆くなることで脳出血や脳梗塞の発症リスクを増加させます。
また、心房細動などの不整脈は特に脳梗塞リスクを発症させるため、注意が必要です。
肥満や慢性腎臓病も含めて、予防のためには規則正しくバランスの良い食生活・定期的な運動習慣・正しい知識を持つことが何よりも大切です。

まとめ

今回の記事では、 脳卒中の5つの悩みを詳しく解説しました。
脳卒中には本書で説明した以外にも、嚥下障害・自律神経障害・排尿障害など、命に関わる可能性もあるさまざまな後遺症が起こり得ます。
一度発症するとなかなかこれらの症状を根治することは困難であり、現状ではいかに予防するかが重要です。
本書で紹介したように、食事や睡眠・運動など、改めて自身の生活習慣を見直すと良いでしょう。
一方で、最近では「ニューロテック®」と呼ばれる『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』も盛んです。
ニューロテックメディカルでは、脊髄や神経の治る力を高める治療『リニューロ®』を提供しています。
神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「再生医療×同時リハビリ™」によって、これまで改善の難しかった脳卒中の後遺症の改善が期待されます。

Q&A

脳卒中の5つの症状は?
脳卒中ではさまざまな症状をきたしますが、主な症状としては麻痺・しびれ・構音障害・失語症・嚥下障害などが挙げられます。
脳のどの部分を障害されるかで出現する症状も異なりますが、これらの後遺症によって命を落とす可能性もあるため、注意が必要です。

脳卒中の一番の原因は何ですか?
脳卒中はさまざまな原因で生じうる病気ですが、中でも高血圧は最大の原因です。
長期的な高血圧によって動脈硬化を招き、血管が硬く・脆くなってしまうことで閉塞したり、破綻しやすくなります。
塩分摂取量には注意しましょう。

<参照元>
・ J STAGE :https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/23/7/23_KJ00001307813/_pdf/-char/ja
・日本脳卒中学会:https://www.jsts.gr.jp/img/guideline2021_kaitei2023.pdf



貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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