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世界の有名人とパーキンソン病

           

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この記事を読んでわかること

パーキンソン病を発症した著名人を知る
パーキンソン病と闘った著名人の人生の軌跡を知れる
パーキンソン病がどのような病気か知れる


パーキンソン病とは、大脳基底核の1つである黒質と呼ばれる部位が変性することでドーパミンの作用が失われ、スムーズな運動が行えなくなる病気です。
進行すればうまく身体を動かせなくなり、日常生活にも大きな支障をきたします。
これまで多くの有名人もパーキンソン病と闘っており、この記事ではいくつかのエピソードを紹介します。

海外のセレブリティとパーキンソン病

パーキンソン病の原因
パーキンソン病は、中脳の一部で大脳基底核の1つである「黒質」と呼ばれる部位が、原因不明の変性を引き起こし、本来持つはずの機能が障害される病気です。
黒質は神経伝達物質「ドーパミン」の分泌に深く関わっており、ドーパミンの分泌が障害されることで身体のスムーズな運動を可能にする神経回路(錐体外路)がうまく作動しなくなります。
その結果、主に下記のような症状をきたします。

  • 安静時振戦
  • 筋固縮(金強剛)
  • 無動・寡動
  • 姿勢反射障害

進行すれば、うまく身体を動かすことができなくなり、歩行や姿勢など基本的な動作にも影響をきたすため、日常生活のADLに大きな影響を与える病気です。
なぜ黒質が変性してしまうのか、その原因ははっきりと解明されておらず、これまで多くの人が発症してきました。
中には海外のセレブリティや有名人もパーキンソン病の発症を報告しております。
これまでに公表されている有名人は下記の通りです。

  • マイケル・J・フォックス(俳優)
  • モハメッド・アリ(元ボクサー)
  • オジー・オズボーン(アーティスト)
  • オースティン・フリーマン(推理作家)

上記著名人は一部ではありますが、人種や職種に関係なく幅広い方が発症していることがわかります。
では、それぞれどのようにパーキンソン病と闘ったのでしょうか?

彼らが公表したパーキンソン病との闘い

著名人らが公表したパーキンソン病との闘いをご紹介します。

マイケル・J・フォックス

マイケル・J・フォックスといえば、かの有名な「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの主人公マーティ・マクフライを演じてハリウッドスターになった俳優ですが、自身が30歳の頃にパーキンソン病の診断を受けています。
自身の病気を知ったのち、ストレスからアルコール依存症に陥りながらも、心の中の恐怖と闘いながら俳優活動を継続していました。
しかし、徐々に悪化する病状に耐えられず、闘病から7年で病気を公表し、闘病から9年後には俳優活動を一時中止しました。
以降、闘病生活が続きますが、60代を迎えた現在は振戦などの症状によって日常生活や会話にも支障が出ており、転倒による怪我も増加したそうです。

モハメッド・アリ

かの有名なボクシング界のレジェンド、モハメッド・アリもパーキンソン病に苦しめられた1人です。
現役引退前の試合インタビューで手の震えや、不明瞭で変に早口な口調などを認めたため、その様子からパーキンソン病の発症を疑われていたそうですが、医師から正式に診断を受けたのは42歳の時でした。
ボクシングによる頭部へのダメージが発症に関与している可能性も大いに否定できず、ボクシングとパーキンソン病発症の関係性を世間に考えさせた一例でした。
病気発覚から5年で現役引退し、以降は自身の闘病とともに、「モハメド・アリ・パーキンソン・センター」を開設し、パーキンソン病患者への包括的ケアをおこなっています。

パーキンソン病に関する感動のエピソード

パーキンソン病に関する感動のエピソードを紹介します。
前述したように、俳優のマイケル・J・フォックスはパーキンソン病によって俳優活動の休止を余儀なくされました。
しかし、自分と同じようにパーキンソン病に苦しむ多くの患者のために、2000年にマイケル・J・フォックス財団を設立し、パーキンソン病の新たな治療薬の開発を目指しています。
驚くべきことに、これまで15億ドルもの資金を集め、最近ではパーキンソン病の有無を早期にチェックできる生体指標の発見を報告しました。
今後、多くのパーキンソン患者の治療の後押しになる可能性が期待されます。
このように、パーキンソン病を発症した多くの著名人は、自身の闘病と並行して、他のパーキンソン病患者のためになるよう精力的な活動をおこなっており、パーキンソン病患者の未来が少しでも明るくなるよう尽力しています

まとめ

今回の記事では、パーキンソン病の著名人について解説しました。
さまざまな分野・ジャンルで活躍し、成功を得て来た人でもパーキンソン病の発症によって、これまでの地位を失ってしまう方は少なくありません。
現在に至るまで、パーキンソン病における脳細胞の変性を直接治療する術はなく、アルツハイマー型認知症に次いで、脳の変性疾患として多くの人々を苦しめている病気です。
現在は対症療法が主ですが、多くの著名人が資金を集め、さまざまな研究を進めており、今後新たな治療が開発される可能性も少なくありません。
また、近年では再生医療の発達もめざましく、変性した脳細胞が再生できれば、新たなパーキンソン病の治療にもなり得るため、今後のさらなる知見が待たれるところです。

よくあるご質問

ヒトラーはパーキンソン病だった?
ヒトラーはパーキンソン病であった可能性が報告されています。映像で残されるヒトラーの動作には、安静時振戦や仮面様顔貌などパーキンソン病に特徴的な症状を認めているためです。

パーキンソン病は完治する病気ですか?
パーキンソン病は現在のところ、完治する病気ではありません。黒質における脳細胞の変性を直接止めることができず、あくまで対症療法が主です。具体的には、投薬によるドーパミンの補充などが挙げられます。

<参照元>
・難病情報センター  パーキンソン病(指定難病6):https://www.nanbyou.or.jp/entry/169
・東京大学医学部付属病院 パーキンソン病の発症に関連する重要な遺伝的因子を発見・確立:https://www.h.u-tokyo.ac.jp/press/__icsFiles/afieldfile/2019/07/03/r220091022182215.pdf
・国立病院機構 パーキンソン病って?:https://tottori.hosp.go.jp/section/cnt1_00020.html#:~:text=罹患した著名人として,定まってないようです%E3%80%82
・東洋経済NLINE マイケル・J・フォックス「栄光から闘病」経た現在:https://toyokeizai.net/articles/-/671936?display=b

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あわせて読みたい記事:パーキンソン病の末期症状と余命

外部サイトの関連記事:パーキンソン病と線条体黒質変性症の基本的な違い



貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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