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頭部外傷による右上下肢麻痺の原因と症状

           

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この記事を読んでわかること

事故による頭部外傷のメカニズム
右上下肢麻痺の受傷部位による症状
重度の上肢麻痺と中度の下肢麻痺の違い


この記事では頭部外傷による右上下肢麻痺の原因と症状について解説します。
主な原因は、脳の左半球にある運動野やその周辺の損傷です。
この部分が損傷を受けると、対側である右側の運動機能が障害されます。
症状として、右手足に力が入らない、右手足の麻痺、感覚が鈍くなる、しびれを感じるなどが起こります。

事故による頭部外傷のメカニズム

事故による頭部外傷のメカニズム
この記事では事故による頭部外傷のメカニズムについて解説します。
事故による頭部外傷は、外力が頭部に直接または間接的に作用することで、脳や頭蓋骨に損傷が及ぶ状態です。
そのため、外力の種類、強さ、加わる方向などによってさまざまな病態が起こります。
外力には、直接外力と間接外力があります。
直接外力とは、頭部に直接物が衝突したり、強い力が加わったりする状態です。
代表例として、交通事故での車の衝突や転倒などにより、頭をぶつけた状態です。
間接外力とは、頭部以外の部位に力が加わり、反動で脳が頭蓋骨内で急に移動したり、急激な動きをしたりすることで起こる状態です。
むち打ち症などが典型的な例です。
また、開放性外傷と閉鎖性外傷で分けることもあります。
開放性外傷は、脳組織が直接外部に露出した状態です。
銃創や深い切り傷が主な原因です。
この場合、脳への感染リスクが高まります。
一方、閉鎖性外傷は、頭蓋骨が破損していないものの、脳が頭蓋骨内で揺さぶられることにより、脳挫傷や内出血が発生する状態です。
重度の頭部外傷は生命に関わる危険があり、迅速な診断と治療が求められます。

右上下肢麻痺の受傷部位による症状

この記事では右上下肢麻痺の受傷部位による症状について解説します。
主な原因は、脳の左半球の損傷によるものですが、損傷場所により症状が異なります。
前頭葉の一次運動野は随意的な運動の指令を出す場所です。
そのため、この部位が損傷されると、右側の手足の運動機能が低下して、筋力の低下や動作の制限が発生します。
一次運動野の前方に位置する前運動野が損傷されると、右半身の複雑な動きが難しくなります。
そのため、ボタンを留める、ペンを使うなどの細かい手作業が困難になることがあります。
頭頂葉の感覚野が損傷された場合、右側の手足の感覚が鈍くなり、触覚や痛覚、温度感覚などが低下します。
これにより、物を持った時の感覚が不明瞭になり、手の巧緻運動に支障を来すことがあります。
さらに、脳の深部に位置する内包と呼ばれる構造が損傷される場合もあります。
この部位は、運動の制御や調整に重要な役割を果たしており、損傷があると右上下肢の筋緊張が増加し、筋肉の硬直や痙縮が生じることがあります。
また、運動の開始や停止が困難になることもあり、歩行が不安定になることがあります。

重度の上肢麻痺と中度の下肢麻痺の違い

この記事では重度の上肢麻痺と中度の下肢麻痺の違いについて解説します。
重度の上肢麻痺は、腕や手に力が入らず、ほとんど動かせなくなる状態です。
そのため、物を持ち上げたり、手指の細かい動作をしたりすることが困難あるいは不可能となります。
日常生活において、食事、書字、着替えなどが著しく制約され、介助が必要になることが多いです。
また、痛みや温度を感じなくなる、痺れが出るなどの感覚障害を伴うことも多いです。
そのため、物を持つ際に障害が生じ、物を落としたり壊したりすることが増えます。
これらの異常の原因として、脳卒中、脊髄損傷、慢性的な神経疾患などがあります。
一方、中度の下肢麻痺は、足に力が入りにくい状態ですが、歩行は可能です。
でも、バランスを保つのが難しい、歩行速度が遅い、階段の昇降が困難になったりします。
そのため、転倒しやすくなります。
多くの場合、杖や歩行器などの補助具を使用します。
重度の上肢麻痺と同様に、原因として、脳卒中、脊髄損傷、慢性的な神経疾患などがあります。
まとめると、重度の上肢麻痺は、介助の必要性が高く、中度の下肢麻痺は、補助具を用いるとある程度の自立が可能である状態です。

まとめ

今回の記事では、頭部外傷による右上下肢麻痺の原因と症状について解説しました。
原因となる疾患はさまざまですが、神経組織を損傷する病態は一緒です。
そのため、後遺症が残り日常生活が制限されます。
でも、神経組織を再生させると後遺症は軽減します。
そのため、再生医療には期待が持てます。
脳や脊髄の損傷に対して、「ニューロテック®」と呼ばれる「神経障害が治ることを当たり前にする取り組み」も盛んです。
ニューロテックメディカルでは、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
さらに、神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「再生医療×同時リハビリ™」があります。
これらの治療法は、神経損傷による後遺症に苦しむ患者さんに対して期待が持てる治療となります。

よくあるご質問

右側麻痺のある患者の症状や特徴は?
脳の左側に損傷が及ぶと、体の右側(右手と右足)に障害が出ます。
具体的な症状として、右手足に力が入らない、右手足の麻痺、感覚が鈍くなる、しびれを感じるなどが起こります。
その他、判断力や言語理解の低下などの高次脳機能障害が起こることもあります。

頭部外傷になるとどうなる?
外傷の程度と損傷部位によって症状は異なります。
一般的な症状として、頭痛、吐き気、めまい、記憶障害などが起こります。
重度の場合、嘔吐、意識障害、痙攣、麻痺などを認め、命に関わることもあります。
さらに、症状が回復しても、慢性的な頭痛、麻痺、認知機能低下などの後遺症が残ることが多いです。

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    <参照元>
    頭部外傷になってしまったら|回復リハビリテーションnet:
    https://kaifukuki.doctorsfile.jp/sick/04
    MSDマニュアル 頭部外傷の概要:
    https://www.msdmanuals.com/

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    PROFILEこの記事の監修
    貴宝院 永稔
    貴宝院 永稔 医師
    (大阪医科薬科大学卒業)
    • 脳梗塞・脊髄損傷クリニック 総院長
    • 日本リハビリテーション医学会認定専門医
    • 日本リハビリテーション医学会認定指導医
    • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
    • ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

    私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
    リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
    このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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