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頚椎症性神経根症の人がやってはいけないこと

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頚椎症性神経根症は、頸髄から分岐した神経が周囲の骨や椎間板に圧迫されることで、主に片側の上肢にしびれや麻痺をきたす病気の事です。
不用意に頸部に負担のかかる動きや姿勢によって神経症状が悪化するため、日頃から注意が必要な病気です。
そこで今回の記事では、頚椎症性神経根症の人がやってはいけないことに関して解説していきます。

頚椎症性神経根症の人がやってはいけない事

前傾姿勢
結論から言えば、頸部に負担のかかるような運動や姿勢は避けるべきです。
頚椎症性神経根症は、頸髄から左右1対に分岐した神経根が周囲の骨や椎間板に圧迫されて、同側の上肢に麻痺やしびれ、脱力感を生じる病気です。
これは脳から筋肉に運動を伝える運動神経や、逆に皮膚からの感覚を脳に伝える感覚神経が、一体となって神経根を形成しているためです。
神経根が圧迫される原因は加齢、運動、姿勢など様々ですが、圧迫の直接的な要因である骨や椎間板の変形や偏位の原因となるような行動は症状を進行させるリスクがあります。
さらに、頸部は上下左右どの方向にも回旋可能で、人体の中でも非常に可動域の広い部位であるため、逆に不安定性も高く、持続的に負担のかかるような姿勢や運動は避けるべきなのです。
では、具体的に頚椎症性神経根症の人がやってはいけない事とはどういった事なのでしょうか?

スポーツ

まず第一に頚椎症性神経根症の人は激しいスポーツを避けるべきです。
激しいスポーツによって、頸部に負担がかかると一気に神経根が圧迫されてしまい、上肢にビリっとしたしびれや麻痺が出現する可能性があります。
具体的には、ラグビーなどの接触スポーツや、ダンベルなど重いものを持ち上げるようなスポーツは避けた方がいいです。
また意外にも健康的なスポーツの代表格である水泳も、こと頚椎症性神経根症の人にとっては非常に危険なスポーツと言えます。
水泳は息継ぎのために首を上下や左右に激しく振る必要があり、回旋運動によって頸部に激しく負担がかかってしまうのです。
同じような理由でサーフィンなどのスポーツもハイリスクと言えます。
他にも、サイクリングなどの自転車競技は頸部を伸展させておく必要があるため、ハイリスクと言えます。

マッサージ

次に、自己流でのマッサージも控える必要があります。
頚椎症性神経根症で圧迫される神経根は、頸髄の左右から横方向に分岐しています。
つまり、もともと圧迫されている神経根に対して、自己流のマッサージで同じ横方向に首を曲げてしまうと一気に症状が悪化する可能性があるのです。
肩こりや筋肉疲労に対してマッサージを行う場合は、自己流ではなく専門家に施術してもらうようにしましょう。

デスクワーク

頚椎症性神経根症の人は、不適切な姿勢でのデスクワークは行なってはいけません。
デスクワークでは、パソコンやスマホの画面を長時間見ることになるため、どうしても前傾に俯いた姿勢が継続してしまいます。
また長時間継続する猫背によって、頚椎にも負担がかかってしまいます。
以上の理由から、長時間のデスクワークによって頸部に負担がかかってしまうため、頚椎症性神経根症をお持ちの方はデスクワークを避けるか、もしくは姿勢に気を付けて行うべきです。
具体的には、スッと顎を引いて背筋を伸ばすことで頚椎への負担を軽減できます。

高さの高い枕の使用

頚椎症性神経根症をお持ちの方は、高さの高い枕の使用も控えた方がいいです。
高さの高い枕を使用すると、睡眠中持続的に頸部が強く屈曲されてしまうため気道が狭くなる上に、頚椎症性神経根症の神経症状が悪化する可能性があります。
具体的には7cm以上の高さの枕や、硬くて沈みにくい枕の使用は危険なので避けるべきです。
適切な高さには個人差もあるため、ご自身で見合ったサイズの枕を選択することが重要です。

頚椎症性神経根症は自然治癒する?

上記からも分かる通り、頚椎症性神経根症に罹患すると日常生活で気を付けなくてはならないことも少なくありません。
そこで気になるのは、頚椎症性神経根症は自然に治ってくれるのかどうかです。
結論から言えば、頚椎症性神経根症の多くは自然治癒が見込めるため、比較的予後良好な病気と言えます。
自然治癒と言っても、原因となるような運動や姿勢を継続してしまっていては治るものも治りません。
重要なのは、早期からしっかりと適切な治療を行い、侵襲度の高い手術療法に至らないようにすることです。
そこで、自然治癒を目指すには下記のような治療を行なっていく必要があります。

薬物療法

痛み止としての消炎鎮痛剤や、神経が圧迫されることによる痛みに対しては神経障害性疼痛薬などを内服して、急性期の痛みを緩和させます。

装具療法

頚椎カラーなどの頚椎固定具を装着し、症状の悪化や疼痛を緩和する治療法です。
これらの治療法を行い、症状によって数週間から数ヶ月程度は経過を見る必要があります。

まとめ

今回の記事では頚椎症性神経根症の人がやってはいけないことについて詳しく解説しました。
症状の震源地である頚椎は人体でも非常に可動域が広く、その分安定性に欠ける構造になっているため、過度な運動や無理な姿勢、デスクワークなどに伴う日常的なダメージによって神経が圧迫されてしまう可能性があります。
頚椎症性神経根症の多くは自然治癒が期待できるため、症状の増悪を予防するためにもご紹介した「やってはいけないこと」を心がけてみましょう。
また、近年では再生医療の発達も目覚ましいです。
頚椎症性神経根症によって神経にダメージが加わると、場合によっては麻痺やしびれが後遺症として残る可能性もありますが、再生医療で機能の回復が期待できるため、現在その知見が待たれるところです。

あわせて読みたい記事:日本人に多い後縦靭帯骨化症とは?
<参考サイト>
こまつ鍼灸院
Medicalook


貴宝院 永稔【この記事の監修】
福永記念診療所 再生医療部長 再生医療担当医師

ニューロテックメディカル代表 Dr.貴宝院 永稔

大阪医科薬科大学卒業
私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。

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