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脳卒中の危険因子とその影響

           

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この記事を読んでわかること

高血圧という脳卒中における最大のリスク
生活習慣と脳卒中のリスク
脳卒中予防のための健康管理


高血圧や高コレステロール血症、糖尿病などの生活習慣病、肥満や喫煙、運動不足、過度のアルコール摂取などの悪い生活習慣が脳卒中の危険因子になります。
いずれも脳血管にダメージを与えるので、脳卒中の発症リスクを増加させます。
これらの因子をしっかり管理し健康的な日常生活を送ることが予防の観点から重要です。

高血圧という脳卒中における最大のリスク

脳卒中は脳の血管がつまったり破れたりすることにより脳が損傷される病気です。
具体的には、脳の血管がつまる「脳梗塞」、脳の血管が破れる「脳出血」、「くも膜下出血」があります。
いずれの病気も高血圧が最大のリスク因子です。
高血圧が続くと、血管内に圧力がかかり血管壁にダメージを与えるため、血管が固くなる動脈硬化に進展し血管は狭くなり血流が障害される可能性が高まります。
また、血管壁のダメージのため血管の一部が膨れる動脈瘤を起こし、血管が破れる可能性があります。
さらに、高血圧は心臓に負担をかけ心臓の働きを弱めたり、不整脈が出る原因となります。
不整脈の中には血を固まりやすくする作用を有するものもあり、この不整脈が起きた際は血栓(血の固まり)が血管を通して脳に流れて脳卒中のリスクを高めることもわかっています。
以上より、高血圧の管理は脳卒中予防において非常に重要です。

生活習慣と脳卒中のリスク

喫煙は血管を収縮させ動脈硬化を促進
生活習慣は脳卒中のリスクに重要な影響を与えます。
まず、喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を促進して血液の流れを阻害するためリスクを高めます。
肥満、高血圧、高コレステロール血症、糖尿病も血管に損傷を与えるためリスクを高めます。
さらに、運動不足もリスクを高めます。
定期的な運動は血圧、血糖、脂質などの異常を良好にすることがわかっているので取り入れることが重要です。
ストレスや過度のアルコール摂取も血圧を上昇させリスクを高めるので注意が必要です。
健康的な食事、禁煙、適度な運動、ストレス管理、適量のアルコール摂取、定期的な健康診断などが脳卒中のリスクを軽減するのに役立ちます。
自己管理と医師の指導の両面からリスクの早期発見と適切な管理を行うことが脳卒中の発症を予防するうえで重要です。

脳卒中予防のための健康管理

脳卒中を予防するためには生活習慣の改善と定期的な医療チェックが重要です。
まず、健康的な食事を心がけましょう。
食物繊維や果物、野菜を多く摂取し、飽和脂肪酸や塩分を制限します。
適切な水分摂取も重要です。
喫煙は脳卒中のリスクを高めるため禁煙を心がけましょう。
適度な運動も脳卒中の予防に役立ちますので有酸素運動や筋力トレーニングを週に数回行い運動不足を解消しましょう。
ストレス管理も重要であり、リラックスするための方法やストレスを軽減する活動を取り入れましょう。
アルコールは適量を守り、過度な飲酒は控えましょう。
さらに、定期的な医師の診察を受け血圧やコレステロール、血糖値などの生活習慣病因子を管理します。
必要に応じて薬物療法によりリスク因子をコントロールすることが重要です。

まとめ

今回の記事では、脳卒中の危険因子とその影響について解説しました。
不健康な生活習慣および生活習慣病が危険因子となります。
健康的な日常生活に心がけこれらの因子を適切に管理することが予防の鍵です。
一方で、脳卒中は大きく、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3つに分類されますが、いずれも脳に障害を残すことが多く、重症化すると日常生活を送るうえで大きな障壁となり身の回りの行動を介助する必要性が生じます。
脳神経は一度死滅すると再生する可能性が低く、残存した脳神経の活性化を促すリハビリテーションが重要となります。
そのため、脳神経を再生させる再生医療に期待がもてる分野でもあります。
脳や脊髄の損傷に対して、「ニューロテック®」と呼ばれる「神経障害は治るを当たり前にする取り組み」も盛んです。
ニューロテックメディカルでは、脳脊髄損傷部位の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
さらに、神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「再生医療×同時リハビリ™」によって脳卒中の後遺症からの再生が期待できます。

Q&A

脳卒中の発症の危険因子は何ですか?
高血圧、高コレステロール血症、糖尿病、喫煙、肥満、運動不足、過度のアルコール摂取、心臓病、家族歴などがあります。
これらの因子が重複すると発症のリスクは相乗的にあがることが分かっています。

脳梗塞の3大危険因子は何ですか?
脳梗塞は大きく3つに分類されます。
各々の代表的な危険因子を複合的に考えると、高血圧、糖尿病、心房細動(不整脈の1つ)が3大危険因子といえるでしょう。

<参照元>
日本神経治療学会:https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/nou2009_01.pdf
日本循環器予防学会:https://www.jacd.info/library/jjcdp/review/52-2_01_%20hata.pdf


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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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