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こめかみの痛みは脳梗塞の前兆と関係あるのか?

           

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この記事を読んでわかること

こめかみの痛みが示す脳梗塞の初期症状がわかる。
脳梗塞以外でこめかみに痛みを引き起こす疾患がわかる。
こめかみの痛みを感じたときの適切な対処法と受診の目安がわかる。


こめかみに痛みを感じたとき、多くの人は「脳梗塞の前兆ではないか?」と不安になるかもしれません。
実際、脳梗塞の一部のタイプでは頭痛が初期症状として現れることがあります。
しかし、こめかみの痛みの原因は脳梗塞だけではなく、片頭痛や群発頭痛、側頭動脈炎などさまざまな疾患が考えられます。
この記事では、こめかみの痛みと脳梗塞との関係について解説します。

こめかみの痛みが示す脳梗塞の初期症状とは

こめかみの痛みが示す脳梗塞の初期症状とは
こめかみが痛いときには、 #脳梗塞 を含めた脳卒中の可能性はどれくらいあるのでしょうか。
そもそも、頭痛には一次性頭痛と二次性頭痛があります。
一次性頭痛は脳や体に明らかな病気がないのに起こる頭痛です。
慢性頭痛とも呼ばれます。
この中には、 #片頭痛 や緊張性頭痛、三叉神経・自律神経性頭痛、その他ものがあります。

一方、二次性頭痛は他の疾患が元で新たな頭痛が生じ、その病気が頭痛の原因となると認定された場合に診断されます。
例えば、頭頸部外傷・障害による頭痛、頭頸部の血管障害による頭痛、非血管性の頭蓋内疾患による頭痛、物質またはその離脱にょる頭痛、感染症による頭痛、ホメオスターシス障害による頭痛、顔面や歯などによる頭痛や顔面痛、精神疾患による頭痛の8つに分類されています。

こめかみが痛いという症状を感じる際に、脳梗塞ではないかと不安になる方もいるかもしれません。
しかし、よくみられる頭痛の一つである片頭痛では、こめかみつまり側頭部が痛くなることがよくあります。
そして、片頭痛の中でも #閃輝暗点 などの前兆を伴うタイプでは、脳卒中の発症と関連することがまれではありますが知られています。
実際には、45歳未満の若年女性においては、前兆のある片頭痛では脳梗塞のリスクが若干増加する可能性があります。
しかし、この年齢層の方においては、脳梗塞などの虚血性脳卒中の年間発症率は極めて低いです。
ただし、喫煙や経口避妊薬によりリスクが増加するといわれています。

片頭痛そのものが脳梗塞につながるということはないのですが、脳卒中の症状として片頭痛のような痛みがみられることもあります。
その際には、脳梗塞の初期症状を知っておくことが大切です。

脳梗塞の中でも、 脳底動脈系や #後大脳動脈 系に関わるタイプでは、以下のような症状がみられることがあります。

  • 突然の激しい頭痛(特にこれまでに経験したことのない強さの場合は要注意)
  • 片側の手足のしびれや脱力
  • 言葉がうまく出ない(失語症)
  • めまいやふらつき
  • 視野の欠損や視力低下

特に「突然発症した強いこめかみの痛み」に加えて「神経症状を伴う」場合は、脳梗塞の可能性があり、直ちに救急受診が必要です。

脳梗塞以外でこめかみに痛みを引き起こす疾患一覧

脳梗塞以外でこめかみに痛みを引き起こす疾患一覧
脳梗塞以外でも以下のような病気でこめかみに痛みが出ることがあります。

片頭痛

#片頭痛 は、こめかみや側頭部にズキズキと脈打つような痛みを伴うのが特徴で、光や音に敏感になることが多いです。
発作的に起こり、場合によっては吐き気を伴うこともあります。

群発頭痛

群発頭痛は、特に男性に多く、片側の眼の奥からこめかみにかけて強烈な痛みが生じます。
痛みが出ると涙が出たり、目の充血や鼻づまりが現れることもあり、発作が一定期間繰り返される傾向があります。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、長時間のデスクワークや #ストレス が原因となり、こめかみや後頭部に鈍い痛みが現れます。
頭全体が締め付けられるような感覚があるのが特徴で、肩や首のこりを伴うことが多く、休息やストレッチで軽減することがあります。

側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)

側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)は50歳以上の人に多く見られる疾患で、こめかみの血管に炎症が起こることで痛みが生じます。
特徴的なのは、頭皮が触れるだけでも痛みを感じることや、視力低下を伴う場合があることです。
放置すると失明のリスクもあるため注意が必要です。

顎関節症

顎関節症が原因でこめかみに痛みを感じることもあります。
これは、顎の関節や筋肉に負担がかかることで痛みが発生するもので、食事の際や口を大きく開けたときに痛みが悪化するのが特徴です。
これらの疾患はいずれもこめかみに痛みを引き起こす可能性がありますが、それぞれの特徴を知ることで適切な対応が可能になります。
痛みが強い場合や、普段とは異なる症状を感じた場合は、医療機関での診察を検討しましょう。

こめかみの痛みを感じた時の適切な対処法と受診の目安

こめかみに痛みを感じたときは、まず症状の特徴を確認することが大切です。
突発的に激しい痛みが起こり、手足のしびれや言語障害を伴う場合は、脳梗塞の可能性があるため、直ちに救急受診が必要です。
一方で、ズキズキと脈打つような痛みなら片頭痛の可能性があり、暗く静かな場所で休むと改善することが多いです。
長時間のデスクワークやストレスによる痛みであれば、首や肩のストレッチ、温めることで症状が和らぐことがあります。
顎関節症が疑われる場合は、硬い食べ物を避け、顎を安静に保つことが重要です。
受診の目安としては、痛みが数日続く場合、普段と異なるタイプの痛みがある場合、視力の低下や目の充血を伴う場合には、医療機関を受診しましょう。
特に側頭動脈炎の可能性がある場合は、放置すると失明のリスクがあるため、早めの診察が必要です。

まとめ

こめかみの痛みが脳梗塞の前兆である可能性は低いものの、神経症状を伴う場合は脳卒中のリスクがあるので、迅速な対応が必要です。
一方、片頭痛や群発頭痛、側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)など、脳梗塞以外にもさまざまな原因が考えられます。
ニューロテックや脳卒中・脊髄損傷クリニックでは、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療「リニューロ®」を用いた治療が行われています。
脳梗塞後のリハビリや神経回復を促す再生医療についても、専門医と相談しながら適切な治療を進めましょう。

よくあるご質問

こめかみの血管が痛む頭痛はどのようなものですか?
こめかみの血管が痛む頭痛の代表例は側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)です。
この病気では、こめかみの血管に炎症が起こり、圧痛やズキズキした痛みが現れます。
また、頭皮に触れるだけでも痛みを感じることがあり、視力低下を伴うこともあります。
50歳以上に多く、早期治療が重要です。

こめかみが痛いのは脳梗塞ですか?
こめかみの痛みだけで脳梗塞とは限りませんが、突然の強い痛みに加え、手足のしびれ、言語障害、視野の異常などがある場合は要注意です。
脳梗塞の可能性があるため、すぐに医療機関を受診しましょう。
一方で、片頭痛や緊張型頭痛、側頭動脈炎などもこめかみの痛みを引き起こすため、症状の特徴を見極めることが大切です。

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    1:頭痛の診療ガイドライン2021 p4:https://www.jhsnet.net/pdf/guideline_2021.pdf
    2:頭痛の診療ガイドライン2021 p6:https://www.jhsnet.net/pdf/guideline_2021.pdf
    3:頭痛の診療ガイドライン2021 p125:https://www.jhsnet.net/pdf/guideline_2021.pdf
    4:脳血管障害・脳卒中 | e-ヘルスネット(厚生労働省):https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-006.html
    5:41 巨細胞性動脈炎 (厚生労働省):https://www.mhlw.go.jp/content/10905000/001173554.pdf

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    PROFILEこの記事の監修
    貴宝院 永稔
    貴宝院 永稔 医師
    (大阪医科薬科大学卒業)
    • 脳梗塞・脊髄損傷クリニック 総院長
    • 日本リハビリテーション医学会認定専門医
    • 日本リハビリテーション医学会認定指導医
    • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
    • ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

    私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
    リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
    このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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