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髄膜炎と脳梗塞の関係性とは

           

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髄膜およびくも膜下腔に起こる炎症のことを髄膜炎といいます。
この記事では、髄膜炎とは何か、そして、脳梗塞との関係について解説します。
そして、麻痺などの後遺症に対する再生医療の可能性についても説明していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

髄膜炎の基本的な理解

硬膜とは
では、まずは髄膜炎について、その構造的な部分から簡単に解説します。

髄膜とは何か?髄膜炎とは?

脳と脊髄は、3層からなる髄膜におおわれています。
髄膜は、脳と脊髄の表面を直接覆う軟膜という薄い膜と外側の硬い層である硬膜、そしてその中間のくも膜と呼ばれるくもの巣のような層の3層からなっています。
そして、くも膜と軟膜の間にある空間であるくも膜下腔は、脳や脊髄を保護したり栄養したりする脳脊髄液の通り道となっています。
この髄膜およびくも膜下腔に起こる炎症のことを髄膜炎と呼びます。

髄膜炎の原因は?

髄膜炎の原因は、細菌やウイルス、真菌(カビ)、原虫などさまざまです。
抗炎症薬や免疫抑制剤、またはその他の薬剤が原因となって起こることもあります。
中には、ワクチン接種後に髄膜炎をきたす症例の報告もあります。
急性細菌性髄膜炎は特に症状が重く進行も早い一方で、ウイルス性などの髄膜炎は自然に治癒することも多いです。

髄膜炎の症状は?

髄膜炎の症状は、その原因によってもさまざまですが、古典的には、頭痛、発熱、項部硬直(こうぶこうちょく:首を曲げようとすると抵抗が生じるというもの)という3つがあります。
その他にも、髄膜炎にはいろいろな症状があります。
中でも、細菌性髄膜炎では、合併症の頻度が高いとされており、脳の浅部や深部の動静脈の炎症、血栓症に起因する動脈・静脈梗塞、つまり脳梗塞を生じてしまうこともあります。
もし髄膜炎が疑われた場合には、診断をつけるために、髄液を実際に調べる髄液検査が行われます。
また、髄膜炎の治療法は、原因によって異なります。
抗生物質や抗ウイルス薬、抗真菌薬の投与や、全身状態に応じてステロイドなどの投薬が行われる場合もあります。

脳梗塞の起こるメカニズムと影響

脳梗塞
脳梗塞は、脳の血管が詰まってしまうことで起こります。
脳の血管が詰まる原因としては、動脈硬化の進行により、脳の血管が細くなってしまうことがまずあげられます。
その他にも、心房細動という不整脈によって心臓の中に血栓ができ、それが脳の血管に飛んでしまう脳塞栓という状態になることもあります。
脳梗塞の典型的な症状としては、片方の手足が動かない片麻痺(へんまひ)や、呂律が回らなくなる呂律困難などがあります。
こうした症状は、脳梗塞の適切な治療を行わないと、後遺症として残ってしまうこともあります。
そのため、脳梗塞は症状が出てから早急に治療を行うことが大切です。
経静脈的線溶療法や、カテーテルを用いた経動脈的血行再建療法などが治療法として普及しています。

髄膜炎と脳梗塞の間に存在する関係性

血栓とプラーク
髄膜炎のなかでも、特に細菌性髄膜炎では、脳の動脈で血栓が出来たり、血管に炎症が起こることが原因となり、血管が閉塞し、脳梗塞をきたすことが報告されています。
また、血管攣縮という血管が一時的に細くなるという病態になることも、髄膜炎が脳梗塞の原因となることもあるようです。

再生医療による髄膜炎と脳梗塞の後遺症治療の可能性

髄膜炎の合併症として脳梗塞を発症した場合、手足の麻痺などの後遺症が残ることもあります。
そうした後遺症の治療に対しても、再生医療の有効性が注目されています。
脳梗塞が起こると神経回路が傷つくために、手足が麻痺したり、喋れなくなったりといった、様々な障害が生じます。
これらの神経回路を元の状態に戻すためには、傷ついた神経を治したり、血管や神経を再生したりする自分を治す力(再生医療)が効果を発揮します。
当院では、再生医療とリハビリの効果を高める組み合わせ治療【ニューロテック®】を導入しています。
これは、自己骨髄由来幹細胞点滴とリハビリを最適なタイミングで組み合わせて行うことで、血管新生・神経再生を促すことを期待しています。

まとめ

この記事では、髄膜炎とは何か、そしてその合併症として脳梗塞があるということをまずご紹介しました。
そして、脳梗塞の後遺症としての四肢麻痺などに対する再生医療の可能性についても簡単に解説しました。
ニューロテックメディカルでは、脳梗塞後の麻痺に対して、リハビリだけでは効果に限界を感じている人に対して、リハビリに加えて再生医療という最新治療も提供することをご提案しています。
再生医療に対してご興味のある方は、ぜひ一度無料の相談を受けてみてください。

Q&A

髄膜炎の合併症は?
髄膜炎の中でも症状が重い細菌性髄膜炎の合併症としては、脳梗塞の他にも水頭症、脳神経麻痺による眼球運動障害や難聴、硬膜下・脳膿瘍、脳浮腫(脳がむくむことです)による頭蓋内圧亢進などがあります。
また、重篤な合併症として、脳ヘルニア(急性期で最も頻度が高い死因で、脳の圧力が高まり脳の一部が頭蓋骨から外に飛び出してしまうこと)もあります。
さらに、敗血症性ショック、 播種性血管内凝固症候群(DIC)、 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)による低ナトリウム血症などの全身性合併症もあります。

髄膜炎の後遺症の症状は?
髄膜炎の後遺症としては、脳が壊される脳梗塞や脳萎縮、髄液が増える水頭症、また脳細胞が破壊されたことによる、てんかん発作などがあります。
こうした後遺症のため、知能や運動の障害が起こります。
細菌が原因となる細菌性髄膜炎の場合は、症状が急速に進み、治療が遅れると後遺症が残ることも多いので、早急に治療をすることが大切です。

あわせて読みたい記事:脳浮腫と脳梗塞の関係とは
<参照元>
・MSDマニュアル プロフェッショナル版:髄膜炎の概要
・MSDマニュアル プロフェッショナル版:急性細菌性髄膜炎
・感染症情報センター(IDSC):おたふくかぜワクチン接種後に無菌性髄膜炎を発症した患者からのムンプスウイルス分離|宮城県
・脳血管障害・脳卒中 | e-ヘルスネット(厚生労働省):https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-006.html

貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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