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加齢と脳梗塞発症率の関係

           

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この記事を読んでわかること

年齢階級別の脳梗塞発症についてわかる
加齢によって女性の脳梗塞のリスクが上がることがわかる
年代別の脳梗塞のリスクがわかる


脳梗塞は年齢と共にその発症率が上昇し、特に50歳を超えると急激にリスクが高まります。
最も重要なリスク因子は高血圧で、他にも心房細動、糖尿病、喫煙、肥満が挙げられます。
女性では閉経に伴うエストロゲンの減少や、生活習慣病の増加も脳梗塞の発症に関与します。
今回の記事では、脳梗塞と年齢の関係などついて解説していきます。

年齢階級別の脳梗塞発症率

年齢階級別の脳梗塞発症率
脳梗塞は、高血圧が長く続いたことなどが原因となり動脈硬化が進行して発症します。
脳梗塞の危険因子としては、高血圧や心房細動などの不整脈、糖尿病、喫煙、肥満などがあります。
中でも、高血圧が最も重要な因子となります。
さて、脳梗塞の発症率は年齢とともに増加することが広く認識されています。
若年層では比較的発症率が低いものの、50歳を超えると発症率は急激に上昇し始め、70歳以上ではさらに高まります。
この加齢に伴うリスクの増加は、血管の老化、高血圧、高コレステロール、糖尿病などの脳梗塞リスクが、年齢に伴って高まることと密接に関連しています。
実際に、2020年の厚生労働省による患者調査では、脳梗塞の患者に関しては年齢階級別に以下のような結果が得られています。

・総数:126万9000人、そのうち65歳以上が114万9000人、70歳以上は106万6000人、75歳以上は90万1000人

もちろん、若い方でも脳梗塞のリスクはありますが、中高年の方では動脈硬化が原因となり脳梗塞を発症するということは一般的と言えます。

加齢に伴う女性のリスク増加の解析

加齢に伴う女性のリスク増加の解析
加齢に伴って女性でも脳梗塞のリスクが高まる理由は、いくつかの要因に関連しています。
まず、加齢は脳梗塞の最も強いリスク要因の一つであり、これは男女ともに共通しています。
加齢に伴い、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の発症リスクが高まるのです。
これらの生活習慣病は脳梗塞の主要なリスク要因となりますし、女性でも例外ではありません。
また、女性の場合、以下のような生理学的な変化といった要因もあります。
女性は閉経を迎えると、エストロゲン(女性ホルモン)のレベルが減少します。
エストロゲンは血管を保護する効果があるため、その減少は動脈硬化や血圧の上昇を促し、脳梗塞のリスクを高める可能性があります。

年代別の脳梗塞リスクと性差の縮小

それではここから、年代別の脳梗塞リスクと、脳梗塞のリスクの性差が縮小する理由を述べていきます。

年代別の脳梗塞リスク

50歳以下の若年者と51歳以上の非若年者の脳梗塞を比較した研究では、その割合が37%対63%と若年者でその頻度が低いと報告されています。
非若年者の場合は、動脈硬化症や心房細動などが主なリスクとなります。
一方、若年者の場合には、脳動脈解離やもやもや病、抗リン脂質抗体症候群などがリスクとなります。

性差の縮小

一般的に、加齢は男女ともに脳梗塞のリスクを高めますが、女性特有のリスク要因や社会経済的変化も関係しています。
女性においては、閉経年齢や妊娠合併症(例えば、高血圧性妊娠疾患、早産、死産)が脳梗塞リスクに影響を与えることが示されています。
閉経が早い女性や妊娠合併症の歴史がある女性は、脳梗塞のリスクが高まる可能性があります。
また、卵巣摘出や子宮摘出を受けた女性も、リスクが高くなると報告されています。
一方、男性におけるリスク要因としては、医療的アンドロゲン欠乏療法(ADT)や精巣摘出術、勃起不全、テストステロンレベルの低下が挙げられます。
これらの要因は、脳梗塞のリスクを高めることが分かっています。
さらに、脳梗塞の結果に関する性差も認められています。
例えば、中国の大規模研究では、内頚動脈狭窄を持つ脳梗塞患者において、性別による結果の差は認められなかったものの、性ホルモンや解剖学的差異(例えば、脳の血管の違い)が性差に影響を与える可能性が指摘されています。
これらの情報から、加齢とともに脳梗塞リスクが高まること、性別によって特有のリスク要因が存在することが示されています。
性差の縮小には、社会経済的要因や医療へのアクセスの改善、リスク要因への意識の高まりが関与している可能性があります。
今後も性別特有のリスク要因や脳梗塞予防、治療法の有効性についての研究が求められています。

まとめ

加齢は脳梗塞のリスクを高める重要な因子であり、特に年齢が上がるにつれてそのリスクは顕著に増加します。
脳梗塞の予防策を年齢や性別に応じて適切に調整し、より効果的な予防と管理を行うことが大切です。
しかし、脳梗塞を発症してしまうと、半身麻痺やろれつ困難などの後遺症が残ってしまうことがあります。
そこで、ニューロテックメディカルでは、脳卒中・脊髄損傷を専門として、脳脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』の提供を行っています。
リニューロ®では、同時刺激×神経再生医療®、骨髄由来間葉系幹細胞を用いて脳や脊髄の治る力を高めた上で、神経再生医療×同時リハビリ®を行うことで神経障害の軽減を目指します。
脳梗塞の後遺症に対する再生医療にご興味のある方は、ぜひ一度当院までご相談ください。

Q&A

脳梗塞と加齢の関係は?
脳梗塞の発症率は年齢とともに増加し、特に50歳を超えるとリスクが急上昇します。高血圧、動脈硬化などのリスク因子が加齢により増えるため、高齢者は特に注意が必要です。年齢を重ねるごとに健康管理と定期的な検診が重要になります。

高齢者はなぜ動脈硬化になりやすいのか?
高齢者が動脈硬化になりやすいのは、生活習慣が原因で血管内にプラークが蓄積し、血管が硬くなるためです。また、加齢による血管の弾力性の低下も影響します。これにより、血流が悪化し、健康問題が発生しやすくなります。

<参照元>
・Choi JY, Morris JC, Hsu CY. Aging and cerebrovascular disease. Neurol Clin. 1998 Aug;16(3):687-711.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9666045/
・令和2年(2020)患者調査(確定数)の概況 p23
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/20/dl/kanjya.pdf
・脳血管障害・脳卒中 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-006.html
・Akiyuki Hiraga.Gender Differences and Stroke Outcomes. Neuroepidemiology 6 June 2017; 48 (1-2): 61–62.
https://karger.com/ned/article/48/1-2/61/226813/Gender-Differences-and-Stroke-Outcomes
・Poorthuis MHF, Algra AM, Algra A, Kappelle LJ, Klijn CJM. Female- and Male-Specific Risk Factors for Stroke: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Neurol. 2017;74(1):75–81.
https://jamanetwork.com/journals/jamaneurology/fullarticle/2580476
・若年者の脳卒中の鑑別疾患と治療*.神経治療.2019;36:135-139.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnt/36/3/36_135/_pdf/-char/ja



貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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