半身麻痺の上肢・手指・下肢評価とリハビリ | 脳卒中・脊髄損傷|麻痺痺れなど神経再生医療×同時リハビリ™で改善

半身麻痺の上肢・手指・下肢評価とリハビリ

           

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この記事を読んでわかること

半身麻痺とは
半身麻痺の評価方法
半身麻痺の代表的なリハビリ


半身麻痺と、体の左右どちらかの半身が麻痺によって思い通りに動かせない状態のことです。
半身麻痺の原因のほとんどが脳卒中です。
半身麻痺には回復過程を評価できる「ブルンストロームステージ(BRS)」を用いて評価を行い、症状に合わせてリハビリを行います。
この記事では、BRSの評価方法と代表的なリハビリについて解説します。

半身麻痺とは

脳卒中の症状
半身麻痺とは「体の左右どちらかの半身が麻痺によって思い通り動かせない状態」のことです。
原因のほとんどは脳梗塞や脳出血などの脳卒中によるもので、片麻痺と同じ意味です。
人間の脳は右脳・左脳に分かれており、それぞれ反対側の体へ命令をだしています。
例えば、右脳は左半身、左脳は右半身へ命令を出しており、脳梗塞や脳出血を左右どちらかの脳に引き起こすことによって半身麻痺が引き起こされます。

半身麻痺の評価(上肢・手指・下肢)

半身麻痺は脳卒中を引き起こした部位・範囲によって麻痺の程度(重症度)が異なります。
半身麻痺の回復段階を評価するにあたって、ブルンストロームステージ(BRS)が多く用いられます。
6段階で評価でき、上肢・手指・下肢を別々に評価することができます。
以下でブルンストロームステージの評価方法を解説します。

ステージⅠ

筋肉が弛緩しており、思い通りに動かせない弛緩性麻痺

ステージⅡ

自分で動かす事は難しいが、わずかに筋肉の収縮が見られる。
健側の足を閉じたり、脇を閉じたりすることで、麻痺している手足の筋肉が収縮する。(連合反応)

ステージⅢ

自分の意思で手足を動かすことができる
しかし、どのように動くかパターンが決まっており、肩関節と肘関節を別々に動かすような分離した動きは行えず、日常生活での実用性は乏しい。(共同運動

上肢
自分で腕の上げ下ろしが行える。しかし、肘を伸ばした状態での上げ下ろしはできない。
手指
握りこぶしを作ることができる。しかし、握りこぶしの状態から指を開く事はできない。
下肢
自分で足を曲げ伸ばしすることができる。

ステージⅣ

関節ごとに独立した運動(分離運動)が可能となり、日常生活でも実用的になる。
しかし、完全な分離運動は難しく、共同運動が見られる状態。

上肢
肩関節・肘関節の分離した運動が可能となる。
以下の3つのうち、1つでもしっかり行うことができる。
1.手の甲を腰に当てることができる
2.肘を伸ばした状態で、肩の高さまで腕を上げることができる
3.肘を曲げた状態で、手のひらを上に向けたり、下に向けたりすることができる。
手指
握りこぶしの状態から親指を開くことができる。また、握りこぶしの状態から少しでも指を開くことができる。
下肢
以下の2つのうち1つでもしっかり行うことができる。
1.座った状態で、足を引く(膝を90°以上曲げる)ことができる
2.座った状態で、つま先を上げることができる

ステージⅤ

共同運動が見られることなく、完全に独立した関節の動きが可能な状態
装具などを使うことによって自立した生活が可能となる。

上肢
以下の3つのうち1つでもしっかり行うことができる
1.肘を伸ばした状態で、天井へ向けて手を上げることができる
2.肘を伸ばした状態で、肩の高さまで手を横に上げることができる
3.肘を伸ばした状態で、肩の高さまで手を正面に上げ、手のひらを上に向けたり、下に向けたりすることができる
手指
以下の4つのうち1つでもしっかり行うことができる
1.指先でのつまみ動作ができる
2.握りこぶしの状態から指をしっかり開くことができる
3.筒を握るようなての形を作れる
4.野球ボールを握るような形を作ることができる
下肢
以下の2つのうち1つでもしっかり行うことができる
1.立った状態で太ももを動かさずに膝を曲げる
2.立った状態でつま先を上げることができる

ステージⅥ

正常に近い動きができる。
しかし、動きのスピードや細かい動きで正常に劣っている状態。

上肢
スピードテストを行い、時間や回数が健側の70%以内でできる。
1.膝の上で5秒間、手の手のひらを上に向ける・下に向ける動作を繰り返して回数の左右差を比較する
2.同側の膝とあご交互にタッチし、5秒間で何回触れたかを左右で比較する
手指
ステージⅤまでのすべてのつまみ・握り動作が可能。
親指から小指まで順番に指折りができる。また、1本ずつ指を開くことができる。また、スピードテストを行い、時間や回数が健側の70%以内でできる。
下肢
1.立った状態で、できるだけ骨盤は動かさずに膝は伸ばした状態で足を横に開く
2.立った状態で、膝から下の足を使ってつま先を左右に動かす

半身麻痺の代表的なリハビリ

リハビリ内容は、重症度やその他症状によって内容を検討します。
その中でも代表的なリハビリは3つあります。

  • 促通反復療法
  • 電気刺激療法
  • ロボットリハビリ

以下で一つずつ解説します。

促通反復療法

促通反復療法とは、手や足を繰り返して動かして刺激を与えることで、脳の損傷部分の代わりとなる神経回路を再建させ半身麻痺改善の効果が期待できる治療法です。

電気刺激療法

電気刺激療法とは、麻痺した手足の神経や筋肉に電気刺激を与えて筋肉の収縮を促し、機能回復を図る治療法です。
電気刺激療法は、力が入らない緩性麻痺から分離運動が難しい麻痺など幅広い半身麻痺に使うことができます。

ロボットリハビリ

半身麻痺に対してロボットリハビリを行うことで、正しい動作を反復して練習することができます。
手を動かす専用や歩く練習専用のロボットがあり、半身麻痺の症状や練習したい動作に合わせてロボットリハビリを行います。

半身麻痺と再生医療

これまでの脳卒中の治療では、脳や神経の損傷を完全に回復させる事は難しく、半身麻痺などの後遺症と付き合っていく必要がありました。
しかし、医療が発展したことによって、少しでも改善される可能性が高くなっています。
その中でも1番注目されているのが「再生医療」です。
再生医療では幹細胞が使用されており、幹細胞が成長することで、脳や神経の一部として再生する効果が期待されています。
また、リハビリと再生医療を組み合わせることで、半身麻痺などの後遺症を改善するための効果が最大化される可能性を秘めています。
ニューロテックメディカル株式会社では、「ニューロテック®」として脳卒中・脊髄損傷・神経障害などに対する幹細胞治療の基盤特許を取得しており、また再生医療の効果を増幅させる『同時刺激する再生医療』を1人でも多くの患者さんにとどけたいと治療出来る現場を構築して参ります。
脳卒中による半身麻痺にお悩みの方やご家族の方は、ぜひご相談ください。

まとめ

半身麻痺など脳卒中のリハビリは.、発症から3ヶ月の期間が最も回復すると言われています。
そのため、3ヶ月までの間に集中したリハビリを行うことが推奨されています。
しかし、3ヶ月を超えたとしても回復の見込みはあり、継続してリハビリを行っていくことが大切です。
また、リハビリと再生医療を組み合わせることによって、高い治療効果が期待できます。

Q&A

半身麻痺の治し方は?
早期からリハビリテーションを行うことが推奨されています。
例えば、筋力増強訓練、促通反復療法、巧緻動作訓練、装具療法、歩く練習、日常生活動作訓練など症状に合わせたリハビリテーションを行います。
また、訓練の量や頻度を増やすことで半身麻痺(片麻痺)の身体機能や歩行、日常生活動作の改善に繋がると言われています。

脳卒中での片麻痺はリハビリでどこまで回復する?
早期からリハビリテーションを行うことが推奨されています。
例えば、筋力増強訓練、促通反復療法、巧緻動作訓練、装具療法、歩く練習、日常生活動作訓練など症状に合わせたリハビリテーションを行います。
また、訓練の量や頻度を増やすことで半身麻痺(片麻痺)の身体機能や歩行、日常生活動作の改善に繋がると言われています。

<参照元>
・理学療法化学 脳卒中治療ガイドライン2021におけるリハビリテーション領域における動向:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/37/1/37_129/_pdf
・脳卒中理学療法診療ガイドライン:
https://www.japanpt.or.jp/upload/jspt/obj/files/guideline/12_apoplexy.pdf


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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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