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若いのに脳出血が起こる原因とは

           

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脳出血は脳にある血管が破れて出血してしまう病気です。
血管の外に漏れた血液は塊となって周囲の脳を圧迫するため、神経の障害が発生します。
死亡率は40〜50%と言われ、致死率の高い怖い病気です。
若い人は頭の病気は高齢の方のもの、とどこか他人事としてとらえがちなところがありますが、実は脳出血は若くても起こすことのある病気です。
この記事では若いのに脳出血を発症する原因について解説していきます。

脳出血を発症しやすい年代

脳出血とは
脳出血を起こす年齢は患者数でみると男性では60歳代、女性では60-70歳代にピークがあります。
50歳代ではおおむね60歳代の半数程度、40歳代ではさらにその3分の1程度となります。
30歳代で発症するのは全体の1%以下です。
頭の病気は高齢の方のもの、というイメージはあながち間違いではありません。
しかし脳出血の患者数は約17万人で、1%以下といっても実数はかなりの数になります。
若くても脳出血は起こる可能性があるのです。

若いのに脳出血が起こる原因とは

脳出血を発症する原因の多くは高血圧です。
血圧が高い状態が慢性的になると血管の動脈硬化が進み、高血圧に耐えられなくなり血管が破れて出血してしまうのです。
高齢の方に起こる脳出血に多い原因です。
一方若いのに脳出血が起こる原因は、脳の血管に構造的な異常や病気が隠れていることが多いのです。
この記事では脳動静脈奇形、海綿状血管腫、もやもや病、脳腫瘍について紹介します。

脳動静脈奇形

脳の動脈と静脈がナイダスと呼ばれる血管の塊を作り、直接つながってしまう奇形です。
本来動脈の先には毛細血管がありゆるやかな流れとなって静脈へ流れていくのですが、直接静脈へ血液が流れ込むため静脈は拡張し静脈瘤と呼ばれるふくらみができます。
また動脈にはナイダスへ流れ込む多量の血液による圧がかかり、動脈瘤ができやすくなります。
ナイダスや静脈瘤、動脈瘤は構造的に弱いため、脳出血の原因となります。
原因は生まれつきとも言われていますが、不明な部分もあります。
10万人に1人のまれな病気です。

海綿状血管腫

毛細血管から静脈が異常に拡張する病気で、血管奇形の一つです。
無症状であることも多く、生まれつきある海綿状血管腫がMRI検査などで偶然発見されることがあります。
静脈は元々壁が薄く破れやすいのですが、異常に拡張した血管はさらに弱く脳出血の原因となります。

もやもや病

脳の動脈(両側の内頚動脈終末部という場所)が狭窄するため、その先の血流を維持するため新たにできた多数の細い血管がもやもや見える病気です。
日本で初めて報告された病気で、人口10万人あたり6人に発症すると言われています。
発症年齢は10歳未満の頃にピークがあり、成人で発見されることもあります。
血管が弱いために、若くして起こる脳出血の原因となります。

脳腫瘍

脳腫瘍は小さな子どもから高齢の方まで、全年代で発生する可能性があります。
良性のものや悪性のもの、脳で発生するものや体の他の場所から転移するものなど様々な種類があります。
脳で発生するものの中では膠芽腫と呼ばれる悪性腫瘍が最も出血しやすく、転移性のものでは肺癌や悪性黒色腫というがんの転移が出血しやすいとされています。

若い年代で起きた脳出血に対する再生医療

脳出血は致死率の高い病気で、症状が重くなりやすい疾患です。
若いほど救命率は高くなりますが、その分後遺症と付き合っていく期間が長くなるということを意味しています。
脳出血では寝たきりになってしまうことも多く、重い症状はそれだけ回復が難しいということになります。
神経は回復力が乏しく、障害が永続的なものとなってしまうからです。
治療が非常に難しい神経の障害に対して効果が期待されているのが、再生医療です。
再生医療では自身の細胞などを使用して、治療に応用します。
神経の元になる細胞を体内に移植すると、細胞が体内で成長する過程で神経を修復する因子や保護する因子を分泌します。
さらに成長した細胞が神経の障害部位に生着し、神経として機能します。
二重の効果で神経の再生を試みるのです。
ニューロテックメディカル株式会社では、「ニューロテック®」として脳卒中・脊髄損傷・神経障害などに対する幹細胞治療の基盤特許を取得しており、再生医療の効果を高める取り組みを行っています。
若い年齢で発症した脳出血の後遺症にお悩みの方やそのご家族の方は、ぜひご相談ください。

まとめ

若い年齢で発症する脳出血について解説しました。
脳の血管奇形は症状が全くないこともあれば、頭痛など軽い症状を起こすこともあります。
早い段階で見つかれば手術や放射線などにより、出血を防止できる可能性があります。
症状があり長く続く場合には早めに小児科や脳外科で相談するようにしましょう。

あわせて読みたい記事:脳出血の再発率について
<参照元>
・「脳動静脈奇形」 BRAIN NURSING 38(1), 2022
・「海綿状血管腫と静脈性血管腫」 日本臨床80(2), 2022
・「もやもや病の診断と治療」 日本臨床80(2), 2022

貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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