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線維筋痛症とは?

           

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この記事を読んでわかること

線維筋痛症の症状や特徴がわかる
線維筋痛症の病態を知れる
線維筋痛症に対する治療法がわかる


線維筋痛症とは、3ヶ月以上の長期間に渡って全身の至るところに広範囲に原因不明の疼痛をきたす病気です。
他にも疲労感・睡眠障害・腸炎・こわばり・しびれなどさまざまな症状をきたし、精神状態や天候・身体活動によって症状が変動するという特徴があります。
この記事では、線維筋痛症の症状や原因、治療法などについて紹介します。

線維筋痛症の主な症状と特徴

疼痛
線維筋痛症は3ヶ月以上の長期間に渡って全身の至るところに広範囲に原因不明の疼痛をきたす病気です。
1970年代半ばに欧米で、1980年代には日本でも確認され、2004年には厚生労働省線維筋痛症研究班が発足され、その原因や治療の解明のための研究が進んできました。
主な症状は日常生活にも支障が出るような全身の痛みで、発症者からは「体をナイフで切り裂かれたような痛み」「全身が締め付けられるような痛み」などと表現されます。
この痛みは季節や天候・身体活動・精神的ストレスなどによって増悪することが知られており、1日の中でも症状が変動するという特徴があります。
特に痛みが出やすい部位は、頸部・肩の上部・胸・胸郭・腰・大腿・腕などです。
また、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの疾患と併発することがあり、これらの病気の悪化に伴い線維筋痛症の疼痛も増悪することが知られているため、注意が必要です。
痛み以外の代表的な症状を紹介します。

  • 易疲労感
  • 睡眠障害
  • 抑うつや緊張などの精神症状
  • 集中力の低下
  • けいれん
  • 間質性膀胱炎
  • 過敏性腸症候群
  • 偏頭痛や緊張型頭痛

線維筋痛症の疫学

2003年に行われた厚生労働省の調査によれば、日本人における有病率は約1.7%、人数で言えば約200万人が発症していると報告されています。
また、男女比は1:4.8、好発年齢は40代以降で多く、特に中年女性で発症しやすいですが、小児期や高齢者など幅広い年齢層で発症しうる病気です。
家族内での発症は珍しくありませんが、遺伝要因よりもむしろ家庭環境の方が発症に影響を与えていると考えられています。

線維筋痛症の原因とは?

結論から言えば、線維筋痛症の原因は現在に至るまで解明されていません。
過去にはその症状が関節リウマチなどの膠原病と似ていたことから、痛みのある部位における炎症性疾患と考えられていました。
しかし、最近の研究では痛みのある部位の問題ではなく、痛みの感じ方が異常に過剰になっていることが問題であると考えられています。
具体的には、発痛物質である「サブスタンスP」の増加や、鎮痛作用を持つ「セロトニン」の減少が生じ、実際には痛みがないにも関わらず、痛みを感じる神経回路に異常が生じて全身の痛みを自覚しているということです。
とは言え、なぜそのような事態が起きているのか、その原因についてはいまだに全く不明です。

線維筋痛症が認定される難病とは?

残念ながら現代の医療技術をもってしても、線維筋痛症に対する根治的な治療は見つかっておらず、難病と言えます。
主な治療は疼痛緩和のためのストレッチ・マッサージや、ストレスの改善、睡眠障害の改善などです。
また、疼痛緩和の薬物療法として、プレガバリン、SSRIなどの抗うつ薬、麻薬の1つであるトラマール、消炎鎮痛剤であるNSAIDsやロキソニンなどが処方されます。
しかし、これらの目的はあくまで疼痛の緩和であって、無痛ではありません。
他にも、線維筋痛症のように根治治療が見つかっていない病気はまだまだたくさんあり、今後の医療の発展が待たれるところです。

まとめ

今回の記事では線維筋痛症の症状や原因、治療法などについて解説しました。
線維筋痛症は、原因不明に全身に疼痛が生じる病気で、天候や身体的・精神的ストレスなどの環境条件によって症状が増悪するという特徴を持つ難病です。
現在に至るまで原因不明のため、線維筋痛症に対する根治療法は見つかっていませんが、これまでの治療薬に対する患者の反応からも、痛みに関与する神経回路の暴走が最も疑われています。
そこで、今後線維筋痛症の治療として注目されるのが再生医療です。
再生医療では自身の幹細胞を注入することで、障害された細胞が再生する効果が期待できるため、線維筋痛症の原因として考えられる神経回路の機能が再生する可能性もあります。
線維筋痛症の新たな治療の1つになる可能性もあり、現在知見が待たれるところです。

Q&A

線維筋痛症の軽い症状は?
線維筋痛症の軽い症状は、身体のある部分を圧迫した際に生じる痛みです。
しかし、病状が進行すると、身体を圧迫しなくても身体の至るところで痛みが生じるようになります。
日常生活にも影響が出るほどの痛みであり、注意が必要です。

線維筋痛症は進行しますか?
線維筋痛症は進行性の病気ではありません。
そのため、ガンやアルツハイマー型認知症のように、放置して症状がどんどん悪化していくわけではありません。
しかし、慢性的かつ断続的に激しい痛みが生じるため、早期から疼痛緩和のための治療が必要です。

あわせて読みたい記事:持続する痛みの慢性疼痛について
<参照元>
・リウマチ情報センター 線維筋痛症:https://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rm120/kouza/senikintsu.html
・厚生労働省 線維筋痛症:https://www.mhlw.go.jp/content/000350364.pdf
・MSDマニュアル 線維筋痛症:https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/08-骨、関節、筋肉の病気/筋肉-滑液包-腱の病気/線維筋痛症
・難病情報センター 若年性線維筋痛症:https://www.nanbyou.or.jp/entry/549

貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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