リハビリにとって必要不可欠な目標設定とは? | 後遺症・神経障害を幹細胞点滴と幹細胞上清液点鼻×専用リハビリ治療

リハビリにとって必要不可欠な目標設定とは?

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脳梗塞や脊髄損傷によって麻痺やしびれ、そのほか多くの生理機能に障害が出た場合、リハビリは非常に有効な機能訓練となります。
ただ漫然とリハビリを行うのではなく、短期的、もしくは長期的な目標を設定することがリハビリにおいて必須であることは周知の事実です。
そこで今回は、リハビリにおける目標設定に関して詳しく解説していきます。

リハビリにおける目標設定の必要性

ゴールを決める
脳血管障害や脊髄損傷によって麻痺やしびれが出現すると、歩行や移動はもちろんのこと、食事や排泄、掃除や洗濯など日常的な動作の多くが困難になってしまいます。
そこで多くの患者は急性期を脱した後、日常生活にスムーズに戻れるようにリハビリを行います。
リハビリには筋力維持などを行う理学療法や、日常生活を送るための訓練を行う作業療法などがあり、これらを行うことで失われた機能をある程度改善させることができます。
そこで、リハビリを行う上で必要不可欠なことは、事前に目標を設定することです。
漫然とリハビリを開始した場合、リハビリに対する恐怖心、習慣化の難しさ、リハビリのパートナーへの遠慮など様々な障壁もあり、効果的なリハビリを実践し続けることが難しいです。
また、患者は自分自身で適切なレベルの目標を設定することは難しく、あまりにも低い目標では意味がない上に、高すぎる目標は逆にリハビリの意欲低下を招きかねません。
ただ漫然とリハビリを行うよりも短期的、もしくは長期的な目標を設定し、目標達成に向けてリハビリを敢行したほうが良いアウトカムを得られるということは、すでに多くの研究で明らかになっています。
実際に目標設定をクリアできた喜びは、次のリハビリへの意欲増加にも繋がります。
目標設定する際に重要なことは、より具体的に、定量化できる指標で、達成可能な、本人の生活に関係のある、期間の定まった目標設定をすることです。
漫然と「今よりも手を動かせるようになりたい」とするよりも、「左上腕の屈曲運動で5kgの重りを、1ヶ月間以内に持ち上げられるようになる」と目標設定する方が良いです。
具体的で定量化できる(数字で目標の進捗度を判断できる)、達成可能な目標の方が、リハビリの進捗度を実感しやすく、本人のモチベーションを維持しやすくなります。
また、本人と全く関係ない動きや作業に対するリハビリはモチベーションを低下させてしまう可能性が高く、極力関係性の高い内容を目標設定した方がリハビリの効果は上がります。
期間の設定に関しては、短期、長期の2つを設定すべきです。
例えば、短期目標を3ヶ月後の目標、長期目標を6ヶ月後の目標に設定し、リハビリ開始から3ヶ月後に短期目標の達成度を評価します。
その上で、当初の長期目標を次の短期目標に設定し直して、新しい6ヶ月後の長期目標を打ちたてることで、リハビリを次のステップに押し上げていくのです。
またリハビリからの卒業も忘れてはいけません。
長期的にリハビリを継続していると、それが日常になってしまいリハビリからの卒業をつい忘れてしまう人もいます。
「ここまでできたらこのリハビリは終了」というゴール設定も行うと、よりモチベーションは向上します。
このように、より効果的なリハビリを行うためにも、周囲と相談の上で事前に適切な目標を設定すべきであり、その具体例をいくつかご紹介します。

リハビリにおける短期目標と長期目標の例

目標設定の内容は障害の程度によって個人差があるため、あくまで例として挙げます。
例えば、最も基本的な日常動作である歩行であれば、短期目標を「トイレまで伝え歩きで行けるようになる」長期目標を「自宅内であれば自由に移動できるようになる」とします。
入浴であれば短期目標を「最低でも週に3回は入浴できるようになる」、長期目標を「毎日入浴できるようになる」と設定するのです。
複数種類の行動に対して短期目標を積み上げることで、そのほか多くの日常生活(着服や排泄、買い物、料理など)が行えるようになっていきます。
重要なことは、短期目標の積み上げが長期目標の達成に繋がるように設定することです。
リハビリ開始から3ヶ月で「トイレまで伝え歩きで行けるようになる」人が、6ヶ月後に「100mを全力ダッシュできるようになる」と言う目標を掲げるのは理に適っていないため、適切な強度の目標設定が必要です。

まとめ

今回は、麻痺やしびれによって日常生活に支障をきたしてしまった人に対して、失われた機能回復のためのリハビリの目標設定について詳しく解説しました。
リハビリを行う前に、事前に本人や家族の希望に沿って実現可能なレベルでの目標設定を行うことで、より効果的なリハビリを得ることができます。
また、リハビリと相性が良いと言われる再生医療の分野の発達も目覚ましいです。
自身の骨髄から採取した幹細胞を増幅させて、体内に戻すことで損傷した神経細胞を再生させる再生医療によって失われた機能が回復すれば、さらにリハビリの効果が向上する可能性が高いと期待されています。


貴宝院 永稔【この記事の監修】
福永記念診療所 再生医療部長 再生医療担当医師

ニューロテックメディカル代表 Dr.貴宝院 永稔

大阪医科薬科大学卒業
私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。

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