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後縦靭帯骨化症に罹患した有名人とは

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後縦靭帯骨化症とは、背骨の後縁を上下に連結している後縦靭帯が骨化することで肥厚し、周囲を走行する脊髄や神経根を圧迫してしまう病気のことです。
神経が圧迫されることで、麻痺やしびれなど様々な神経症状が出現します。
この記事では、後縦靭帯骨化症について詳しく解説し、発症した有名人についてもご紹介していきます。

後縦靭帯骨化症とは

後縦靱帯骨化症の説明
後縦靭帯骨化症とは、その名の通り後縦靭帯が骨化する病気のことです。
背骨は椎骨と呼ばれる小さな骨が上下に連結して形成されており、その周囲を多くの靭帯や筋肉、椎間板が支えています。
椎骨の前方部分を椎体、後方部分を棘突起と呼び、真ん中には脊髄が走行するための穴が空いています。
その穴が上下に連結して、周囲の靭帯や椎間板によって形成される円柱状の空洞を脊柱管と呼び、神経の束である脊髄が内部を走行しています。
脊柱管の前面(椎体後縁)を上下に走行する靭帯を後縦靭帯と呼び、脊柱管後面を上下に走行する靭帯を黄色靭帯と呼びます。
後縦靭帯骨化症では後縦靭帯の骨化によって脊柱管内腔が狭窄してしまい、内部を走行する脊髄や周囲を走行する神経根が圧迫され、様々な神経症状を来すようになります。
特に50歳前後の中年で発症することが多く、男性に多い(男女比2:1)ことが知られています。
また、糖尿病や肥満の方で発生頻度が高いことが分かっています。
これまでの研究結果では病気に遺伝が関係している事が明らかにされており、患者の兄弟にも発症が認められる確率は約30%と報告されています。
では、具体的に後縦靭帯骨化症を発症した方はどのような人がいるのでしょうか?

後縦靭帯骨化症に罹患した有名人

後縦靭帯骨化症に罹患した有名人としては、格闘家の北方大地選手、ダンサーのISSOPさん、元力士の舛ノ山などが挙げられます。
また、黄色靭帯骨化症に罹患した有名人としては、元プロ野球監督の星野仙一さん、現役プロ野球選手の三嶋一輝投手、同じく福敬登投手などが挙げられます。
後縦靭帯骨化症を発症した方は、黄色靭帯骨化症を併発しやすいことも知られています。
これらの疾患は、特にスポーツ選手にとってはその後の選手生命に関わるため、重大な病気と言えます。

後縦靭帯骨化症の原因

結論から言えば、はっきりとした原因は解明されていません。
現状では、単一の原因があるわけではなく複数の要因が関与して発症する病気であると考えられています。
具体的な発症要因としては、遺伝、性ホルモンの異常、カルシウムやビタミンDの代謝異常、糖尿病、肥満、老化、全身的な骨化傾向、骨化部位における局所ストレス、またその部位の椎間板脱出などが挙げられます。
特に遺伝子の関与は有力視されていて、最近の研究では発症に関与するであろういくつかの遺伝子が特定されています。

後縦靭帯骨化症の症状

後縦靭帯骨化症の症状は圧迫される神経や脊髄の部位によっても異なります。
例えば頚椎の後縦靭帯骨化症であれば、上肢や肩のしびれ、麻痺から始まり、進行すれば下肢にも症状が進展します。
さらに症状が進行すると、下肢の麻痺によって歩行や立位保持が困難となり、排尿や排便の調整が効かなくなります。
全ての人で症状が悪化していくわけではなく、半数以上の方はある程度のところで症状が安定します。

後縦靭帯骨化症の治療

主な治療方法は、装具療法や薬物療法などの保存療法か、もしくは手術療法です。
症状が軽度であれば、頚椎カラーの装着などで患部を固定し、症状の進行を予防します。
また、神経の圧迫に伴う痛みなどに対して、消炎鎮痛剤などの内服も有効な治療です。
しかし、症状が重度の場合は、原因となる骨化した靭帯そのものを除去する必要があるため、手術療法が選択されます。
また、手術後何十年もしてから、他の部位の後縦靭帯が骨化する可能性があるため、定期的な整形外科への受診が必要となります。

まとめ

今回の記事では後縦靭帯骨化症について解説させて頂きました。
後縦靭帯骨化症は、靭帯の骨化によって脊髄や神経根を圧迫し、様々な神経症状をきたす疾患です。
多くの有名人やアスリート、スポーツ選手が後縦靭帯骨化症を発症し、選手生命を絶たれたり、長期の戦線離脱を余儀なくされている、まさに難病です。
発症後の経過は人によって様々ですが、軽微な外傷でも一気に症状が悪化する可能性があり、場合によっては四肢麻痺など重篤な後遺症を来す可能性もあります。
現在行われている治療として保存療法や手術療法が挙げられますが、近年では再生医療の発達も目覚ましく、損傷した神経機能の回復が期待できます。
再生医療によって損傷した神経細胞が回復、再生すれば、後縦靭帯骨化症の治療の良い選択肢になる可能性が期待されます。

Q&A

後縦靭帯骨化症は難病ですか?
結論から言えば、後縦靭帯骨化症は国の指定難病です。
後縦靭帯に骨化が見つかる頻度は1.5%〜5.1%(平均3%)と稀な病気であり、進行すれば手術を検討しなくてはなりません。
また、手術しても他の部位の靭帯の骨化が進めば症状が再燃する可能性もあるため、定期的な画像評価が必要になります。

後縦靭帯骨化症 どうすれば良い?
まずは整形外科への定期的な受診が必要になります。
整形外科でMRI検査を行い、後縦靭帯が周辺組織に及ぼす影響を評価し、脊髄や神経を圧迫している場合は装具療法や薬物療法などの保存療法を行います。
症状の程度によっては手術を受けなくてはならない場合もあります。

<参照元>
難病情報センター:https://www.nanbyou.or.jp/entry/98

貴宝院 永稔【この記事の監修】
福永記念診療所 再生医療部長 再生医療担当医師

ニューロテックメディカル代表 Dr.貴宝院 永稔

大阪医科薬科大学卒業
私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。

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