この記事を読んでわかること
普段の頭痛と危険な頭痛の違いを見分けるポイント
吐き気や視覚の異常など前触れとなる症状を知る
くも膜下出血や脳腫瘍に関連する頭痛の特徴
頭痛の前触れとして、まず視覚の異常が重要です。
例えば、ギザギザした光が見える「閃輝暗点」、視野の一部が欠けるなどの症状です。
また、手足のしびれや顔の違和感などの感覚異常が出ることもあります。
さらに、集中力が落ちたり、眠気が強くなったり、首や肩のこりがひどくなることも前兆の一つです。
加えて、気分が不安定になったり、食欲が落ちたりすることもあります。
普段の頭痛と危険な頭痛の違いを見分けるポイント
この記事では普段の頭痛と危険な頭痛の違いを見分けるポイントについて解説します。
いくつかのポイントがあります。
まず、頭痛の起こり方が重要です。
緊張型頭痛や片頭痛は、徐々に痛みが強くなることが多いですが、くも膜下出血の頭痛は、突然強烈な痛みに襲われるのが特徴です。
特に「今までに経験したことのない激しい痛み」を感じた場合は注意が必要です。
次に、痛みの部位に注目しましょう。
緊張型頭痛は後頭部から首にかけて締めつけられるような痛みがあり、片頭痛はこめかみや頭の片側にズキズキとした痛みが出ます。
一方、くも膜下出血では後頭部を中心にバットで殴られたような強烈な痛みが生じ、脳腫瘍の場合は朝方に痛みが強くなることが多いです。
また、頭痛に伴う症状も重要です。
発熱、吐き気、嘔吐、手足のしびれ、言葉がうまく話せない、意識がもうろうとするなどの症状が現れた場合は、危険な頭痛の可能性が高いです。
特に、手足がうまく動かせない、ろれつが回らない、意識がぼんやりする場合は脳卒中の恐れがあり、早急な対応が必要です。
吐き気や視覚の異常など前触れとなる症状を知る
この記事では、吐き気や視覚の異常など前触れとなる症状を知るについて解説します。
頭痛の前触れとなる症状には、吐き気、視覚の異常、感覚の変化などがあります。
特に片頭痛では、頭痛が始まる前に、閃輝暗点と呼ばれるギザギザした光が見えたり、視界の一部が欠けたりすることがあります。
また、目がかすんだり、チカチカした光が点滅して見えたりすることもあります。
吐き気や嘔吐も片頭痛に伴いやすく、頭痛が強くなるとともに悪化することが多いです。
さらに、感覚の異常として、手足のしびれや顔の一部に違和感が出たり、言葉がうまく出なくなったりすることがあります。
そのほか、眠気、集中力の低下、気分の落ち込みなどが前兆として現れることもあります。
緊張型頭痛の場合は、首や肩のこりがひどくなり、頭が重く感じることが多いです。
一方で、くも膜下出血などの危険な頭痛では、突然の激しい痛みが起こる前に、軽い頭痛や目の奥の違和感が出ることがあります。
これらの前触れに気づいたら、早めに休息をとり、症状の悪化を防ぐことが大切です。
くも膜下出血や脳腫瘍に関連する頭痛の特徴
この記事ではくも膜下出血や脳腫瘍に関連する頭痛の特徴について解説します。
くも膜下出血や脳腫瘍に関連する頭痛には、それぞれ特徴的な症状があります。
くも膜下出血の頭痛は、突然発生し、これまでに経験したことのない激しい痛みが特徴です。
特に後頭部を中心に「バットで殴られたような痛み」と表現されることが多く、痛みが急激に強まります。
また、意識がもうろうとする、吐き気、嘔吐、手足のしびれ、言葉がうまく話せないといった症状を伴うこともあり、重篤な場合は意識を失うこともあります。
くも膜下出血は命に関わる危険な状態のため、突然の激しい頭痛を感じた場合は、速やかに脳神経外科を受診することが重要です。
一方、脳腫瘍による頭痛はゆっくりと進行し、徐々に悪化していくのが特徴です。
特に朝方に痛みが強くなるため、起床時に頭痛を感じることが多いです。
これは、睡眠中に脳圧が上昇することが関係しているためです。
脳腫瘍の頭痛は通常、鎮痛薬が効きにくく、次第に強くなっていくことが多いです。
さらに、頭痛だけでなく、視力の低下、手足のしびれ、けいれん発作、記憶障害、性格の変化など、さまざまな神経症状を伴うこともあります。
頭痛持ちが注意すべき危険な頭痛のまとめ
今回の記事では、頭痛持ちの方が注意すべき頭痛の前触れとは?について解説しました。
頭痛はさまざまな原因で起こりますが、中には命に関わる疾患が原因となることもあります。
特に、くも膜下出血は、早期に適切な治療を受けることが重要であり、治療が遅れると後遺症が残る可能性があります。
後遺症は、神経組織が損傷し、元に戻らないことが原因で起こります。
神経組織を再生できれば後遺症を軽減できる可能性がありますが、現在の医療では決定的な治療法は確立されていません。
そのため、新たな治療法として、再生医療への期待が高まっています。
『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』を、ニューロテック®と定義しました。
ニューロテック、脳梗塞脊髄損傷クリニックなどでは、脳卒中・脊髄損傷を専門として、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
リニューロ®とは、脳卒中や脊髄損傷、神経障害の患者さんに対する『狙った脳・脊髄の治る力を高める治療』と定義しております。
具体的には、同時刺激×神経再生医療Ⓡに加えて、治療効果を高めるために骨髄由来間葉系幹細胞、神経再生リハビリ®を併用し、神経障害の更なる軽減を目指しています。
これらの治療法は、くも膜下出血などの脳血管疾患の後遺症で苦しむ患者さんに対して期待が持てる治療となるでしょう。
よくあるご質問
- 注意したほうがいい頭痛は?
- 注意が必要な頭痛として、突然強い痛みが起こるものや、これまでに経験したことのない激しい頭痛があります。
特に、意識がぼんやりする、手足がしびれる、言葉がうまく出ないといった症状が出た場合は、脳出血や脳梗塞の可能性があります。
また、高熱、吐き気、首の強いこりがある場合は髄膜炎の疑いもあります。 - くも膜下出血の頭痛はどこが痛む?
- 突然起こり、後頭部を中心に強い痛みが広がるのが特徴です。
「今までに経験したことのない激しい痛み」と表現されることが多く、「バットで殴られたような衝撃を感じた」と言われることがたびたびあります。
<参照元>
(1):頭痛の診療ガイドライン2021の要旨と概説|日大医誌 2022; 81: pp319-324:https://www.jstage.jst.go.jp/article/numa/81/6/81_319/_pdf/-char/ja
(2):頭痛診療ガイドライン2021|日本神経学会:https://www.neurology-jp.org/guidelinem/pdf/headache_medical_2021.pdf
あわせて読みたい記事:くも膜下出血と肩こりや首の後ろの痛みの関連性
外部サイトの関連記事:目の奥の痛みと関連する神経疾患とは?
コメント