脳皮質下出血の再生医療による生活の質向上は可能か | 脳卒中・脊髄損傷|麻痺痺れなど神経再生医療×同時リハビリ™で改善

脳皮質下出血の再生医療による生活の質向上は可能か

           

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この記事を読んでわかること

痛みや不快感を軽減する方法
再生医療による後遺症の軽減について
家族のサポートとQOL向上の関係


この記事では脳皮質下出血の再生医療による生活の質向上は可能かについて解説します。
再生医療は、損傷した脳神経を再生させ、機能の回復を促すことを目的とした治療です。
脳皮質下出血の再生医療は、神経の麻痺や高次脳機能障害などの症状を改善する可能性を秘めています。
でも、臨床応用には多くの課題が残されているのが現状です。

痛みや不快感を軽減する方法

ここでは痛みや不快感を軽減する方法について解説します。
脳皮質下出血は、脳の深部で出血が起こる病気です。
さまざまな痛みや不快感が起こります。
痛みや不快感は、出血そのものによる直接的な影響とそれに伴う脳内の変化による間接的な影響が、複合的に絡み合って生じます。
出血そのものによる直接的な影響を軽減するためには、急性期において、出血の進行を抑えることが重要です。
そのため、血圧の管理や、必要に応じて手術的治療を行います。
迅速な医療処置が求められます。
一方、間接的な影響は、脳の炎症、脳圧の上昇などが原因となります。
痛み軽減には、鎮痛薬の使用が効果的です。
軽度の痛みには非ステロイド性抗炎症薬が使用されることが多いですが、重度の場合にはオピオイド系鎮痛薬が必要となる場合もあります。
痛みを感じる神経に麻酔薬を注射することで痛みを軽減させる、神経ブロックが行われることもあります。
また、筋肉の緊張や硬直を和らげることで、痛みや不快感は軽減しますので、リハビリも重要な役割を果たします。
加えて、脳出血後の不安やストレスは、痛みを増強する要因となるので、心理的カウンセリングが追加されることもあります。

再生医療による後遺症の軽減について

再生医療による後遺症の軽減について解説します。
脳皮質下出血の後遺症は、日常生活や仕事への影響を考慮する大きな要因となります。
重度の損傷を受けた神経は通常、自然には再生されにくく、後遺症が残ることが多いです。
しかしながら、再生医療は、神経損傷の機能を回復させる治療のため、後遺症の改善が期待されています。
再生医療の一つとして、幹細胞治療が注目されています。
幹細胞は、さまざまな細胞に分化する能力を持つため、損傷した脳組織に移植することで、新たな神経細胞を作り出し、神経機能の回復を促すことが期待されています。
具体的には、患者自身の幹細胞を採取し、それを培養・増殖させた後、損傷部位に移植することで、脳組織の再生を促す試みが検討されています。
また、幹細胞にもさまざまな種類があります。
間葉系幹細胞は、骨髄や脂肪組織から採取される幹細胞で、神経細胞への分化や、炎症を抑える作用を持つことが知られています。
神経幹細胞は、脳内に存在する幹細胞で、神経細胞に分化しやすく、脳の修復に役立つと考えられています。
再生医療は、安全性や有効性について、さらなる検討が必要ですが、将来的に期待の持てる治療です。

家族のサポートとQOL向上の関係

家族のサポートとQOL向上の関係
家族のサポートとQOL向上の関係について解説します。
脳皮質下出血を起こした患者さんのQOL向上において、医療的ケアに加え、家族サポートは極めて重要です。
脳出血後の患者は、身体的な後遺症に直面するため、精神的に不安定になることがたびたびあります。
症状に対する不安感や孤独感を感じるためです。
そのため、服薬治療やリハビリに加えて、家族のサポートが不可欠です。
家族が積極的に協力することで、患者さんの治療に対するモチベーションが向上し、治療効果が高まります。
日常生活をスムーズに行うための生活環境の整備も重要です。
家庭内での移動の補助や、食事の介助など、生活環境を整えることは、患者さんの負担の軽減に繋がり、QOLが向上します。
その他、患者さんの話を聞いて、気持ちを理解し共感することが大切です。
患者さんの頑張りを認め、励ます言葉をかけて、モチベーションを高めることも重要です。
可能であれば、家族が積極的に患者さんの趣味対策を考慮して、社会活動に参加させることは、、孤立感を防ぎ、精神的な安定につながります。

脳皮質下出血についてのまとめ

今回の記事では、脳皮質下出血の再生医療による生活の質向上は可能かについて解説しました。
重症の脳出血を起こすと脳神経が高度に損傷されます。
高度に損傷した神経を蘇えさせる治療はこれまでほぼ無かったのが現状です。
そのため、新たな治療法として、再生医療が注目されています。
脳や脊髄の損傷に対して、「ニューロテック®」と呼ばれる「神経障害が治ることを当たり前にする取り組み」も盛んです。
ニューロテックメディカルでは、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
さらに、神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「再生医療×同時リハビリ™」があります。
これらの治療法は、脳皮質下出血の後遺症に苦しむ患者さんに対して、期待が持てる治療となるでしょう。

よくあるご質問

大脳皮質下出血の症状は?
大脳皮質下出血は、脳の深部にある小さな血管が破れて出血する病気です。
出血する場所や出血量によって症状はさまざまです。
最も特徴的な症状の一つは、突然の激しい頭痛です。
その他、意識障害、麻痺、感覚障害、言語障害などがあります。

前頭葉皮質下出血の症状は?
前頭葉皮質下出血は、脳の前方にある前頭葉のすぐ下の部分で出血が起こる病気です。
この部位は、思考、感情、行動をコントロールします。
そのため、性格や行動の変化、判断力の低下、集中力の低下などが起こります。

<参照元>
脳出血 | 健康長寿ネット:
https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/noukekkansikkan/nounai-syukketsu.html
皮質下出血の臨床的検討 高血圧性と特発性との比較検討.脳卒中7: 210-218,1985.:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke1979/7/3/7_3_210/_pdf/-char/ja
日本内科学会雑誌:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/106/11/106_2439/_pdf
厚生労働省 再生医療について:
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisei_iryou/index.html

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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