脳梗塞と便秘のリスクや解消法を徹底解説 |再生医療|脳梗塞・脊髄損傷の後遺症を幹細胞治療で改善|ニューロテックメディカル

脳梗塞と便秘のリスクや解消法を徹底解説

           

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この記事を読んでわかること

便秘が原因で脳梗塞を発症する?
なぜ脳梗塞になると便秘になりやすいのか
脳梗塞が原因で起こった便秘を解消するには


便秘になると腹痛や腹部膨満感などの症状が現れますが、実は脳梗塞を引き起こす原因となる可能性もあります。
そのため、たかが便秘と軽く考えていると命の危険に繋がってしまうこともあるのです。
便秘は脳梗塞を引き起こす可能性があり、また脳梗塞の後遺症のひとつでもあります。
そのため便秘の解消は脳梗塞の予防につながると言えるでしょう。
このブログでは、脳梗塞と便秘の関係性や便秘の解消法、当院が推奨している脳梗塞の後遺症改善のための再生医療についてご説明します。

便秘で血圧が上昇する仕組みと脳梗塞のリスク

寒い日の便座は危険
昔からトイレで倒れてしまう方は多いですよね?
倒れる原因は心不全や脳卒中、色々ありますが主に身体の循環器・呼吸器系に結構な負担がかかるためと考えられます。
便秘の方は便が出にくいため、排便するときにいきむ(努責)ことが多いです。
いきむと体が緊張し交感神経が活発化します。
交感神経優位になると心拍数は増加し血管は収縮するため、血圧が急激に上昇してしまうのです。
この血圧上昇が特に高齢者や脳梗塞の既往歴のある患者にとっては危険です。
いきむ際には収縮期血圧が一時的に280程度まで上昇するケースも報告されており、これが脳の血管に負荷をかけ、脳梗塞のリスクを増大させることがあります。
急激な血圧の上昇は脳梗塞を引き起こす原因となるため、慢性的な便秘気味の方、血圧が高い方、動脈硬化が進行している方などは気をつけてください。
便秘の解消には、食物繊維を多めにとる、ヨーグルトを食べ腸内環境を整える、適度な運動をする、ストレスを溜めないようにする、水分をしっかりとるなどがおすすめです。
また、定期的な軽い運動も便通を促進し、消化管の蠕動運動を改善します。
もし色々試しても便秘が治らない場合は、医師に相談し適切な指導を受けるようにしましょう。
これにより、排便時のいきみを減らし、血圧の急上昇を防ぐことができます。
特に高齢者や脳梗塞のリスクが高い人は、日常的に便秘対策を行うことで血圧の安定を図り、脳梗塞の再発リスクを軽減することが重要です。
また冬場に冷たい便座に座ったり、熱いお風呂に入ったりすることも急激な血圧上昇の原因となります。
トイレに暖房器具を置いたり、温便座を利用したり、ぬるめのお風呂に入るようにしたりするなどして血圧が急激にあがらないようにしましょう。

なぜ脳梗塞になると便秘になりやすいのか?

便秘が脳梗塞の発症につながるだけでなく、脳梗塞を発症すると便秘になってしまう方もいます。
脳梗塞になると、膀胱直腸障害が後遺症として残ってしまう方がいます。
膀胱直腸障害とは、脳梗塞で脳細胞が損傷を受けて便意を感じる感覚が障害されたり、排便をコントロールする運動神経が障害されたりすることです。
その結果、排便を思うようにできなくなり便秘になってしまうことがあります。

また脳梗塞で入院中の方は、状態が安定したとしてもそれまでの生活のように動き回ることはできません。
そのため腸の働きも低下し便が出にくくなるのです。

さらに排便のしやすさには、環境や精神的状態も大きく影響します。
健康な状態であれば自分でトイレまで歩いて排便をします。
しかし、ベットの上で排便しなければいけない場合は、慣れない環境で精神的に落ち着かないため排便しづらくなってしまう方が少なくありません。
他にも腹圧をかける力が弱まっている、足が麻痺し踏ん張れないなども便秘の原因となっていると考えられます。
このようにさまざまな要因が重なり、脳梗塞後は便秘になりやすい状態になっているといえます。

便秘を解消して血圧と脳梗塞リスクを管理する方法

便秘に下剤を使う
3~4日、排便がない場合は下剤を投与することがあります。
下剤は、刺激性下剤と非刺激性下剤の2種類に大きく分けられます。
非刺激性下剤は、便を柔らかくすることで排便を促す薬です。
刺激性下剤は、腸の活動を活発にさせることで、排便を促す薬です。
非刺激性下剤と刺激性下剤両方の効果をもっている下剤もあります。
一般的には、非刺激性下剤から試し、それで効果があらわれない場合は刺激性下剤を使います。
しかし、長期間に渡り刺激性下剤を使っていると慣れてしまい効きにくくなってしまう可能性があります。
また下剤がないと排便出来なくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。
その他には、食物繊維を豊富に含んでいる食材を食べることや水分を取ることを指導して排便を促進させます。
また腹部を熱布や温熱シートなどで温めることで腸の活動を活発化させる温罨法、腹部をマッサージすることで腸の運動を活発化するマッサージ法などで便秘の解消を図ります。

脳卒中や脊髄損傷を専門とした再生医療で便秘解消

ニューロテックのリハビリ
脳梗塞後の便秘を解消するためには、リハビリによって腸の運動を活発にさせるために運動できる体になること、腹圧をかける力を鍛えることなどが必要です。
また便意を感じる神経や排便をコントロールする運動神経を再生することも、便秘の解消には重要です。
脳卒中や脊髄損傷によって傷ついた脳細胞や神経は、元に戻らないと考えられていました。
しかし、再生医療で損傷を受けた脳や神経を再生し易い下地作りをしてあげることが出来れば、リハビリにより大きな機能改善が期待できるようになります。
当院では、脳卒中や脊髄損傷の後遺症改善を専門とした再生医療とリハビリを組み合わせる新しい複合治療法「ニューロテック」を行っています。
再生医療として骨髄由来幹細胞点滴の点滴投与中、臍帯由来サイトカインカクテル療法のあとに、電気刺激法、反復運動療法、ロボット療法といった先進リハビリテーションを行います。
脳や神経に刺激を与え、神経細胞再生能力の効果をより一層高めることを目的としている治療法です。
この治療法を受けることで、脳梗塞後の便秘の解消により高い効果が期待できると当院は考えております。

脳梗塞予防のために便秘を解消しましょう

脳梗塞と便秘の関係性などについてご紹介してきました。
便秘は脳梗塞の発症につながり、脳梗塞の後遺症で便秘なってしまうことがあります。
便秘が脳梗塞の発症につながるということは、後遺症としての便秘を放っておくと脳梗塞の再発に繋がるともいえるでしょう。
したがって脳梗塞の再発予防のためにも、出来るだけ早く後遺症としての便秘を解消することが重要です。

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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