椎間板ヘルニアによる神経障害と再生医療の可能性 | 脳梗塞・脊髄損傷・脳出血の再生医療ニューロテックメディカル

椎間板ヘルニアによる神経障害と再生医療の可能性

投稿日:

この記事は約: < 1 分で読めます
腰の痛みや足のしびれを感じて整形外科を受診すると、しばしば診断される「椎間板ヘルニア」。
悪いのは椎間板であるはずなのに、なぜ足にしびれや痛みが出るのでしょうか?
それは、椎間板ヘルニアで障害されるのは椎間板だけではなく、神経であるからなのです。
ここでは、椎間板ヘルニアについて解説していきます。

椎間板ヘルニアとは?

椎間板ヘルニア
椎間板というのは、脊椎の骨と骨の間にある、軟骨のような組織のことです。
水分を多く含んでおり、クッションの役割を果たすとともに、脊椎の安定性に寄与しています。
ヘルニアというのは、組織の一部が傷つくなどして飛び出してしまう現象を指し、椎間板ヘルニアの他にも鼠径ヘルニア(脱腸)のように使用されることもある用語です。
椎間板ヘルニアは、椎間板が傷むことで亀裂が入り、中身が外へ飛び出してしまうことをいいます。
脊椎は脳に近い方から頚椎、胸椎、腰椎に分けることができますが、椎間板は全ての脊椎(の間)に存在するため、椎間板ヘルニアはどこでも起こる可能性があります。
頻度として最も高いのは、腰椎椎間板ヘルニアです。

椎間板ヘルニアになりやすいのはどんな人?

椎間板ヘルニアは頻度の高い疾患で、腰椎椎間板ヘルニアはおおよそ全人口の1%、つまり100人に1人は発症しているとされています。
40歳前後の中年で多いものの、10-20歳代など若い年齢や、高齢の方でも起こる可能性があります。
原因としては複数の項目が挙げられています。

喫煙
喫煙者は椎間板ヘルニアになる危険性が高く、以前吸っていた方よりも今吸っている方のほうがよりリスクが高いことが分かっています。
仕事内容
パイロット、宇宙飛行士、医師および医療従事者、振動を伴う作業、時間に余裕のない労働環境などがリスクになります。
肥満
腰椎椎間板ヘルニアを発症した場合に、手術が必要になる可能性が高くなることが指摘されています。
遺伝
若い年齢で発症する椎間板ヘルニアには遺伝的傾向が強いとされているため、ご家族や親戚に10-30代で椎間板ヘルニアを発症した方がいる場合は注意が必要です。

椎間板ヘルニアによる神経の障害に注意

椎間板ヘルニアでは椎間板が損傷されるため、脊椎のあたりに痛みを感じます
腰痛を感じている方の多くが椎間板ヘルニアと診断されるのはそのためです。
ところが、椎間板ヘルニアで注意が必要なのは腰痛など脊椎の痛みだけではなく、神経の障害による症状に気をつけなければなりません。
椎間板ヘルニアは椎間板の中身が周囲へ飛び出してしまう病気ですが、椎間板の周囲には脊髄や脊髄から枝分かれした神経が狭い骨の中を通っているため、飛び出した椎間板が神経を圧迫し障害されてしまうことがあるのです。
腰椎では、脊髄から枝分かれして足に分布する神経が通っているため、ヘルニアで神経が圧迫されると、足のしびれや痛みを感じることになります。
神経の症状は程度によって差がありますが、軽度のものではしびれや軽い痛み、圧迫が強くなると強い痛みを感じ、さらに進行すると麻痺症状が出現します。
頚椎や胸椎では神経の束である脊髄が骨の中を走行しているため、椎間板ヘルニアによる症状が重いものになりやすい特徴があります。
事故やケガなどで起こる神経の障害に脊髄損傷がありますが、椎間板ヘルニアも重度のものになると脊髄損傷を起こすことがあります。

椎間板ヘルニアに対する再生医療の可能性

椎間板ヘルニアの治療には保存治療と手術治療があります。
保存治療では飲み薬などを使用して症状を軽くし、飛び出した椎間板が退縮するのを待ちます。
時間がかかり、根本的な治療となりえないという課題があります。
手術では飛び出した椎間板を摘出し、必要があれば脊椎を金属で固定します。
神経の圧迫がとれて、脊椎が安定するため症状が軽くなる効果が期待できます。
しかし摘出してしまった椎間板は元には戻らず、脊椎を固定した場合はその周囲に負担がかかるため、長期的にみると他の椎間板や骨に負担がかかり新たな症状を引き起こす可能性があります。
以上のような課題をクリアするべく研究が行われているのが、再生医療です。
椎間板を構成する細胞を培養して増やし、損傷した椎間板に注入するという方法です。
注入した細胞が新たな椎間板となってくれれば、症状が軽くなるばかりか長期的にもいい経過を望める可能性があります。
このように、細胞等を利用して臓器や組織を再生し、機能の回復を目指すのが再生医療です。
再生医療は、これまで回復が難しいと考えられていた神経の障害に対しても応用されるようになっています。
椎間板ヘルニアが原因となり発生した脊髄損傷も、治療の対象となる可能性があります。
ニューロテックメディカル株式会社では、「ニューロテック®」として脳卒中・脊髄損傷・神経障害などに対する幹細胞治療の基盤特許を取得しており、再生医療の効果を高める取り組みを行っています。
椎間板ヘルニアや脊髄損傷に対しては、再生医療と最先端のリハビリテーションを組み合わせることで最大限の機能回復を達成できると考えています。
お悩みの患者さんやご家族の方は、ぜひご相談ください。

まとめ

椎間板ヘルニア、および椎間板ヘルニアが原因となっておこる脊髄損傷と再生医療を中心に解説しました。
椎間板ヘルニアによる神経の症状が悪化すると、治療が難しくなる可能性があるため、早い段階で確実な診断と治療を受ける必要があります。

外部サイトの関連記事:脊髄損傷の原因を詳しく説明します

貴宝院 永稔【この記事の監修】
福永記念診療所 再生医療部長 再生医療担当医師

ニューロテックメディカル代表 Dr.貴宝院 永稔

大阪医科薬科大学卒業
私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。

お問い合わせ

YouTubeチャンネル

脳卒中や脊髄損傷など再生医療に関する情報はこちらでもご覧頂けます。
脳卒中ラボ

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


脳卒中・脊髄損傷の後遺症の
お悩みや再生医療のご相談
お気軽にお問い合わせください

0120-955-573

[電話受付]平日9:00~18:00/土曜日13:00迄/日祝休