心筋梗塞と脳梗塞の関係9つのQ&Aで不安を解消! | 脳卒中・脊髄損傷|麻痺痺れなど神経再生医療×同時リハビリ™で改善

心筋梗塞と脳梗塞の関係9つのQ&Aで不安を解消!

           

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この記事を読んでわかること
心筋梗塞後は心房細動や動脈硬化、全身の炎症反応により脳梗塞のリスクが高まること
心筋梗塞は胸痛や息切れ、脳梗塞は片側の麻痺や言葉の障害などが現れ、それぞれに適切な治療法があること
心筋梗塞も脳梗塞も、リハビリや生活習慣の改善が重要であり、家族のサポートも必要であること
心筋梗塞と脳梗塞は、ともに動脈硬化症が原因となることの多い疾患です。
今回の記事では、心筋梗塞後に脳梗塞のリスクが高まる理由や関連症状、治療法について詳しく解説します。
家族のサポートや生活習慣の改善、医療費の情報も含め、心筋梗塞と脳梗塞の関係と対策を網羅した記事です。
ぜひ参考にしてください。

1. Q:心筋梗塞後に脳梗塞を発症しやすいのは本当?

Q:心筋梗塞後に脳梗塞を発症しやすいのは本当?
はい、心筋梗塞後は脳梗塞のリスクが高まることがあります。心筋梗塞(急性心筋梗塞; AMI)は心臓の血流が突然遮断されることで発生し、これにより全身の血液循環に影響を及ぼします。以下の理由から、心筋梗塞後の脳梗塞発症リスクが高まることが示されています。

心房細動の発生
心筋梗塞後に心房細動(不整脈)が発生すると、心臓内で血栓が形成されやすくなります。この血栓が脳に飛び、脳梗塞を引き起こす可能性があります。
動脈硬化の影響
心筋梗塞の原因となる冠動脈の動脈硬化は、他の動脈にも影響を及ぼすことがあります。動脈硬化により脳の血管が狭くなり、血栓ができやすくなることがあります。
全身の炎症反応
心筋梗塞により、冠動脈プラークが破綻し、全身的な炎症反応が引き起こされます。この炎症が脳の動脈プラークを不安定化させ、破綻しやすくすることがあります。

2. Q:どんな症状が現れるの?

心筋梗塞と脳梗塞のそれぞれの症状を以下にまとめます。

心筋梗塞の主な症状

胸痛:突然の強い胸の痛みが中心で、締め付けられるような痛みが典型的です。
痛みは数分以上続くことがあります。

放散痛
胸の痛みが肩、腕、背中、首、顎などに放散することがあります。
息切れ
呼吸がしにくくなり、息切れが生じることがあります。
冷や汗
異常に冷や汗をかくことがあります。
悪心・嘔吐
吐き気や嘔吐が伴うことがあります。
めまい・失神
めまいや失神を伴うことがあります。

脳梗塞の主な症状

片側の手足の麻痺や力が入らない
突然、片側の手足に力が入らなくなったり、感覚がなくなることがあります。
顔の片側が垂れる
片側の顔が垂れ下がり、表情が左右対称でなくなることがあります。
言葉が出にくくなる
言葉がうまく話せなくなったり、理解できなくなることがあります。
視野の一部が見えなくなる
片方の目が見えにくくなったり、視野の一部が欠けることがあります。
突然の激しい頭痛
特に原因不明の突然の激しい頭痛が現れることがあります。

3. Q:心筋梗塞と脳梗塞の治療法は?

心筋梗塞の治療は、冠動脈の血流を回復させるためのカテーテル治療やバイパス手術、血栓溶解療法などがあります。
脳梗塞の治療は、血栓溶解薬の投与や、血栓を物理的に取り除く血栓回収療法が行われます。
また、どちらの疾患も予防薬の服用が重要です。

4. Q:日常生活に支障は出る?

回復の程度によりますが、心筋梗塞や脳梗塞を経験した後は、体力や日常生活能力が低下することがあります。
リハビリテーションや適切な医療管理を受けることで、日常生活に復帰することが可能です。

5. Q:仕事は続けられる?

症状や回復状況に応じて、仕事を続けることは可能です。
医師と相談し、無理のない範囲での職務復帰を検討してください。
場合によっては、勤務時間の調整や軽作業への変更が必要になることもあります。

6. Q:家族にできることは?

家族は患者をサポートする重要な存在です。
医療情報を共有し、リハビリテーションや生活習慣の改善を一緒に行うことで、回復を支援できます。
また、心理的なサポートも大切ですので、患者が安心して話せる環境を提供してください。

7. Q:再発を防ぐにはどうすればいい?

再発を防ぐためには、生活習慣の改善が不可欠です。
適度な運動、バランスの取れた食事、禁煙、適正な体重の維持が重要です。
また、医師の指示に従い、適切な薬物療法を継続することも大切です。

8. Q:医療費はどれくらいかかる?

医療費は治療内容や入院期間によって異なります。
心筋梗塞や脳梗塞の治療は高額になることが多いため、保険の適用範囲や高額療養費制度を利用することが重要です。
事前に医療機関や保険会社に確認すると良いでしょう。

9. Q:どこで相談すればいい?

心筋梗塞や脳梗塞に関する相談は、かかりつけ医や専門医療機関で行うのが良いでしょう。
また、地域の医療相談窓口や患者支援団体も利用できます。
症状が疑われる場合は、すぐに救急車を呼んでください。

まとめ

心筋梗塞後の脳梗塞のリスクや対処法について理解し、日常生活や仕事への影響を最小限に抑えるためには、適切な医療管理と生活習慣の改善が欠かせません。
家族のサポートも重要な要素です。
不安な点があれば、医療機関や専門家に相談し、安心して治療に臨みましょう。
当院ニューロテックメディカルでは、『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』を、ニューロテック®と定義しました。
そして、脳卒中や脊髄損傷、神経障害の患者さんに対する『狙った脳・脊髄の治る力を高める治療』を、リニューロ®と定義しました。
リニューロ®は、同時刺激×神経再生医療Ⓡにて『狙った脳・脊髄の治る力を高める治療』です。
また、その治療効果を高めるために骨髄由来間葉系幹細胞、神経再生リハビリ®の併用をお勧めしています。
脳梗塞後に対する再生医療にご興味のある方は、ぜひ一度当院までご相談下さい。

よくあるご質問

脳梗塞の一番の原因は何ですか?
脳梗塞の最大の原因は高血圧です。高血圧が続くと動脈硬化が進行し、脳の血管が詰まりやすくなります。また、高血圧は脳出血やくも膜下出血のリスクも増加させます。生活習慣の改善や適切な治療で高血圧を管理することが重要です。

脳梗塞と心筋梗塞の関係は?
脳梗塞と心筋梗塞は、どちらも動脈硬化が主な原因です。動脈硬化により、脳の血管が詰まると脳梗塞、心臓の血管が詰まると心筋梗塞が発生します。心筋梗塞後には、心房細動などにより脳梗塞のリスクが増加することがあります。共通のリスク要因には高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙があります。

<参照元>
急性心筋梗塞発症直後に脳梗塞を合併した アテローム血栓症の1例.心臓.2012;44(12):1543-1548.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo/44/12/44_1543/_pdf
脳血管障害・脳卒中 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-006.html
狭心症・心筋梗塞などの心臓病(虚血性心疾患) | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-005.html

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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