脊髄損傷リハビリで得られる効果3つとリハビリ内容| 脳卒中・脊髄損傷|麻痺痺れなど神経再生医療×同時リハビリ™で改善

脊髄損傷リハビリで得られる効果3つとリハビリ内容

           

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この記事を読んでわかること

脊髄損傷でリハビリが大事な理由3つ
脊髄損傷で起きやすくなる合併症
脊髄損傷のリハビリ内容3つ


髄損傷には根本的な治療法がないと言われていますが、リハビリを行うことで後遺症の軽減などの効果が臨めます。
また、脊髄そのものを再生させる再生医療なら、脊髄損傷の根本治療も可能です。
脊髄損傷のリハビリ効果やリハビリ内容、再生医療による治療について解説します。

脊髄損傷でリハビリが大事な理由3つ

脊髄損傷の車椅子生活
脊髄損傷には根本的な治療法がないと言われていますが、リハビリの継続は以下3つの理由から非常に重要です。

それぞれの効果について、詳しく解説します。

1.後遺症を軽減できる可能性がある

人間には自分を治す力があり、リハビリにはその力を高める効果があります。
特に早期にリハビリを開始すると、損傷を受けた細胞が再生されたり、失われた機能をほかの部位が補うようになったりする可能性が高まります[1]
そのメカニズムは完全には明らかになっていませんが、脊髄損傷で足が動かなかった患者さんがリハビリで歩けるようになったり[2]、立ち上がれるようになったり[3]するケースが確認されているのも事実です。
根本治療は難しくても、リハビリにより後遺症が軽減する可能性は十分あります。

2.合併症を防ぐことができる

脊髄損傷で両手足もしくは両足の麻痺が起こると、運動機能が著しく低下し、以下のような合併症が起きやすくなります[4]

  • 肺炎
  • 徐脈
  • 起立性低血圧
  • 深部静脈血栓症
  • 褥瘡(床ずれ)

運動量が落ちると呼吸機能や心臓など筋肉の動きも低下します。
その結果、咳で菌を排出できずに肺炎を起こしやすくなったり、脈や血圧が弱くなったり、血液をうまく送り出せずに血栓ができやすくなったりします。
寝返りが打てない場合は床ずれもできてしまうため、定期的なリハビリで筋肉を維持し、血流を良くすることが大切です。

3.スムーズに生活を送れるようになる

脊髄損傷で手足に麻痺が残ると、日常生活にも支障をきたします。
食事や排泄、服の着替えなどにもサポートが必要になるため、ご家族だけではなく、患者さんご本人にとってもストレスになりやすいです。
リハビリではなるべく多くの作業を1人でできるよう、日常生活のトレーニングもしていきます。
日常生活の中で「自分にもできることはある」と自信が持てるようになることも、リハビリの目的の1つです。

脊髄損傷のリハビリ内容

リハビリ内容
では、実際の脊髄損傷のリハビリはどのようなものなのでしょうか。
3つのリハビリ内容を解説します。

1.運動療法

リハビリの基本となるのが運動療法です。
筋肉トレーニングや歩行訓練などを行い、より主体的に生活が送れることを目指します。
リハビリを始めて間もない時期は筋肉が落ちているので、今までできていた動作も思うようにはできません。
しかし、回数を重ねるにつれて筋肉が元に戻れば、できる動作も増えていきます。
筋肉の維持・増強には継続が何よりも大事なので、前向きにリハビリに取り組めるよう、ご家族など周囲のサポートも大切です。

2.電気刺激療法

近年では、リハビリ効果を上げる方法として電気刺激療法も注目されています。
電気刺激療法とは、麻痺した筋肉もしくは神経を刺激することで、運動機能の回復を目指す治療法です[4]
実際に、全く足が動かなかった脊髄損傷患者さんが、電気刺激療法後に介助付きで歩けるようになったという例も確認されています[5]
電気刺激療法を採用しているかどうかは病院によって異なりますので、ご興味がある方は、主治医やかかりつけの病院に確認してみてください。

3.生活支援

食事や排泄など日常生活の練習もリハビリで行います。
例えば、箸を持つ動作は手や指の細かな動きが必要なので、指や手の筋力を高め、可動域を広げるトレーニングが必要です。
また、尿意が感じられなくなっていることも多いため、トイレに行く時間の調整や、カテーテルを使った導尿の訓練、トイレの便座に座るための練習なども行っていきます。
そのほか車やベッドからの移動方法や、スマホの使い方など、リハビリ担当スタッフと相談しながら、より快適な日常動作が習得可能です[6]

脊髄損傷の後遺症は再生医療でも治療可能

脊髄損傷の治療法には、リハビリ以外にも再生医療という選択肢があります。
再生医療とは、損傷がある細胞そのものを再生し、失われた機能の回復を目指す医療です。
損傷を受けた脊髄自体を再生させるので、脊髄損傷の根本的な治療を可能にします。
現時点では、これから組織や臓器になる『幹細胞』を利用した再生医療が一般的です。
再生医療専門の当院では、患者さん自身から摂取した幹細胞を培養・増殖し、患者さんに再度投与する『幹細胞点滴』や、幹細胞の成長因子などを利用する『サイトカインカクテル療法』を行っています。
実際に再生医療を受けた脊髄損傷の患者さんからは、足が全く動かなかったのに歩けるようになったり、手足の感覚が戻ったりする例も確認されています。
脊髄損傷の再生医療についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

まとめ

根本的な治療法がないと言われる脊髄損傷ですが、後遺症の軽減、合併症の予防、スムーズな日常生活のためにはリハビリは必要不可欠です。
主治医やリハビリ担当スタッフと相談しながら、リハビリを継続していきましょう。
再生医療を利用すれば、損傷を受けた脊髄自体を再生させ、根本的な治療も可能となります。
再生医療専門の当院では、リハビリ機関と提携しながら『幹細胞点滴』などによる脊髄損傷治療を行っております。
お電話はもちろん、メールフォームからは24時間お問い合わせを受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

よくあるご質問

脊髄損傷のリハビリは?
脊髄損傷のリハビリは、関節可動域訓練や筋力訓練、また個々の状態に合わせた日常生活動作訓練などを行います。
これらのリハビリの目的は、残存した神経機能を維持して、日常生活や社会生活へのスムーズな復帰を目指すためのものです。

脊髄を損傷するとどうなる?
脊髄は神経が束になったもので、脳と体をつなぐ架け橋のような機能があります。
そのため、脊髄を損傷すると脳から体への運動の指令が届かなくなり、麻痺が生じます。
また、皮膚や筋肉の感じる痛みなどの感覚が脳に伝わらなくなるため、しびれが生じます。
他にも自律神経障害、膀胱直腸障害、呼吸障害など様々な症状があります。
設問3)脊髄損傷の寿命は?
平均寿命で示すと完全四肢麻痺では50〜59歳、完全対麻痺では60〜65歳と言われています。
死因としては、排尿障害に伴う腎不全、心血管系の障害、呼吸筋麻痺とそれに伴う肺炎、自殺などが挙げられます。
医療の発達に伴い、寿命は年々延長傾向にあります。
参照)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/rehab/r073/r073_009.html

<参照元>
・慶應義塾大学グローバルCOEプログラム幹細胞医学のための教育研究拠点脊髄損傷後の機能回復には自発的なリハビリが効果的 
・MBS(毎日放送)事故で脊髄損傷下半身まひ…めげず!諦めず!20歳の青年奇跡の一歩 
・Yahoo!ニュース頚髄損傷-今なお重度後遺障害と闘う女性が訴える「安全運転の重要さ」 
・石川病院石川病院|FES:機能的電気刺激(IVIS、ウォークエイド) 
・nature.comThree people with spinal-cord injuries regain control of their leg muscles 
・千葉県千葉リハビリテーションセンター千葉県千葉リハビリテーションセンター|脊髄損傷リハビリテーションの紹介 

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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