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脳梗塞に注意が必要ないびきとは

           

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この記事を読んでわかること

いびきを起こす疾患と脳梗塞の関係
脳梗塞が発症した時に起きるいびきとは
もし脳梗塞が心配ないびきに遭遇したら


いびきがうるさいと言われたことがある方や、身の回りにいる方のいびきが気になる方は多くいることと思います。
いびきそのものはありふれた現象であり、珍しいものではないですよね。
激しい運動や重労働をした後、お酒を多く飲んだ後などきっかけがはっきりしている場合のいびきはそれほど大きな問題になることはありません。
日頃からいびきがやや大きくても、日中特に支障なく過ごせている場合は特に問題ないと言っていいでしょう。
ところが、いびきの中にも危険なものがあり、すぐに対処した方がいい場合が隠れています。
この記事では脳梗塞との関係という観点から、注意するべきいびきについて解説します。

いびきを起こす疾患と脳梗塞の関係

いびきを起こす代表的な疾患に睡眠時無呼吸症候群があります。
睡眠時無呼吸症候群の方は大きないびきをかいていたと思うと、突然10秒以上呼吸が停止したり呼吸が浅くなったりします。
体の酸素が足りなくなるため熟眠することができず、朝方の頭痛や日中の強い眠気、疲労感を引き起こします。
仰向けに寝ていると顎や舌は下に落ちますが、そこに首周りの脂肪の沈着や小さな下顎などの要素があると空気の通り道が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。
慢性的な夜間の呼吸不足は脳や体の酸素不足を招き、高血圧や動脈硬化の原因となります。
睡眠時無呼吸症候群がある方は脳卒中を起こすリスクが高いことが知られており、ある研究ではそうではない方と比較して脳卒中のリスクが2.89倍高まるとされています。
もし症状がある場合、または身の回りの方の無呼吸に気付いた場合には、すぐに対処した方が良いと言えます。

脳梗塞が発症した時に起きるいびきとは

最も緊急性が高いといえるいびきは、脳梗塞や脳卒中を発症した時におこすいびきです。
脳梗塞を発症すると意識障害や運動麻痺により喉周辺の筋肉が気道へ落ち込み、いびきをかくことがあります。
夜間に発症した場合、一見すると寝ているだけのように見える場合があり、発見が遅れる原因となるため注意が必要です。
いつもとは違う大きないびきをかいている場合や、起こそうとしても目を覚まさない、呼吸が不規則などの症状がある場合は緊急事態と捉えて対処する必要があります。

高齢者のいびきと睡眠時無呼吸症候群

高齢者のいびきは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の兆候であることが多く、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めるとされています。
気道の筋力が低下し、無呼吸が発生しやすくなるため、専門的な検査や治療が推奨されます。
特に肥満や高血圧を持つ高齢者は、いびきが頻繁に出る場合、医療機関での早期対応が重要です。

もし脳梗塞が心配ないびきに遭遇したら

睡眠時無呼吸症候群 cpap
もし睡眠時無呼吸症候群が疑われる状況があれば、主な相談先は耳鼻咽喉科か呼吸器内科になります。
医療機関によっては専門外来を開設しているところもあり、夜間に器械をつけて行う検査で診断を進めていきます。
もし適応があると判断されれば気道を広げるためのCPAP(シーパップ)などの治療が行われます。
早期に対応することで、脳卒中を発症するリスクを抑えることができると考えられます。
もし脳梗塞や脳卒中の発症が疑われるようないびきと遭遇した場合、一刻も早く救急車を呼び病院を受診する必要があります。
脳の神経細胞が死んでしまうとその回復は難しく、どれだけ早く治療を始められるかが運命の分かれ目になることもあります。

脳梗塞による後遺症と再生医療

睡眠時無呼吸症候群が原因となり脳梗塞を発症した場合、または脳梗塞を発症していびきをかいている場合、どちらにしても脳の血流不足が原因となり神経細胞の死滅が始まっています。
神経細胞の死滅により失われた神経の機能は取り戻すのが困難となり、脳梗塞の後遺症が残ります。
発症して間もないうちはある程度自然回復を望むことができますが、限りがあります。
脳梗塞による後遺症は生涯残るものとなり、一生付き合っていかなければなりません。
神経の障害を直接治療し、機能を回復させるのは困難です。
しかし難しいとされる神経の治療を直接的に行おうとするのが、再生医療です。
再生医療では神経の元になる「幹細胞」を治療に使用します。
幹細胞は成長と増殖を繰り返す過程で、神経を保護し機能を再生する作用が期待されています。
ニューロテックメディカル株式会社では、「ニューロテック®」として脳卒中・脊髄損傷・神経障害などに対する幹細胞治療の基盤特許を取得しており、再生医療の効果を高める取り組みを行っています。
脳梗塞の後遺症に対しては、再生医療と最先端のリハビリテーションを組み合わせることで最大限の機能回復を達成できると考えています。
脳梗塞後遺症の症状にお悩みの患者さんやご家族の方は、ぜひご相談ください。

脳梗塞といびきについてのまとめ

注意が必要な危険ないびきと脳梗塞の関係について解説しました。
ありふれた現象であるいびきも、もしかしたら体からの重要なSOSサインかもしれません。
軽く見ることなく、必要な対処ができるよう正しい知識を身につけましょう。

よくあるご質問

脳梗塞のいびきの特徴は?
脳梗塞を発症した時にかくいびきには普段と違う様子がある、起こそうとしても目を覚まさない、呼吸が不規則になるなどの特徴があります。一見すると眠っているだけに見える場合があり注意が必要です。

脳梗塞の前兆はありますか?
脳梗塞の重要な前兆に一過性脳虚血発作があります。これは運動の麻痺やろれつ障害など、脳梗塞の症状が起きるものの短時間で自然に回復し元通りになるものです。そのままにしておくと脳梗塞を発症するリスクが非常に高いため、急いで病院を受診する必要があります。

<参照元>
・脳梗塞とはどんな病気?Evidenceに基づく日本人脳梗塞患者の医療ガイドライン策定に関する研究班
https://minds.jcqhc.or.jp/n/pub/1/pub0005/G0000068/0015

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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