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若者も要注意!椎間板ヘルニアの原因と予防法を徹底解説

           

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この記事を読んでわかること

椎間板ヘルニアとは
椎間板ヘルニアの原因
椎間板ヘルニアの症状


腰痛や首の痛みは何も高齢者の専売特許ではありません。
実は10〜40代の若者でも日常生活の姿勢や激しい運動によって首や腰を痛めることがあり、その代表的な疾患の1つに椎間板ヘルニアという病気が挙げられ、主にしびれや麻痺が生じます。
この記事では、若い人に多い椎間板ヘルニアの原因などについて詳しく解説していきます。

椎間板ヘルニアってなに?症状をわかりやすく解説

椎間板ヘルニアと隋核
皆さんも椎間板ヘルニアという病気を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
高齢者にも多い病気ですが、一般的に好発年齢は20〜40才と言われており、比較的若年者に多い整形外科疾患です。
そもそも脊椎(いわゆる背骨)とは、上から順に7個の頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎、その下の仙椎、尾骨によって形成され、1つ1つ小さい骨(これを椎体という)が連結したものです。
細かく小さい椎体が連結することで、頸部や腰部には広い可動性が得られ、左右への回旋運動が可能となっています。
また、連結している椎体の間には椎間板と呼ばれる軟骨が存在し、これがクッションのような役割を果たすため、上下方向に激しい衝撃が生じたときに緩衝材となってくれています。
この椎間板になんらかの異常が生じると、椎間板の外壁である線維輪が裂け、中身の髄核と呼ばれる柔らかい組織が飛び出してしまうことがあります。
髄核が飛び出した方向次第では、周囲を走行する脊髄や脊髄から枝分かれした神経を圧迫してしまい、様々な神経症状を来してしまいます。
これを椎間板ヘルニアと言い、これが頚椎で引き起こると頚椎椎間板ヘルニア腰椎で引き起こると腰椎椎間板ヘルニアと呼びます。
では、椎間板ヘルニアにはどのような原因があるのでしょうか?

椎間板ヘルニアの原因

椎間板ヘルニアには下記のような原因が挙げられます。

急激な衝撃

上下方向に激しい衝撃が加わると、椎間板が上下の椎骨に圧迫されて左右上下に平たく広がってしまいます。
ボンドを親指と人差し指で潰したときに、指の間からはみ出るようなイメージです。
具体的には、激しい運動、重い荷物を持つ作業、格闘家やスポーツ選手などがリスクとなります。
特に、ラグビー選手などは頭同士が接触するため頚椎椎間板ヘルニアに罹患するリスクが高いです。
それに対し、重いものを持ち上げる作業は腰椎椎間板ヘルニアに罹患するリスクを高めます。

日常生活における姿勢の悪化

長時間のデスクワークや日常生活での姿勢、スポーツなどによる長期的な負荷によって椎間板に一方向の力がかかってしまうと、椎間板が圧迫されて椎間板ヘルニアを発症する可能性があります。
特に、デスクワークではPCを見ることで首を下に傾けるため、頚椎椎間板ヘルニアを罹患するリスクが高くなります。

加齢

加齢に伴う椎間板の老化は20歳代から始まります
椎間板が劣化してくると、それほど強くない衝撃でもひびが入ってしまい、周囲の神経に影響を及ぼす可能性があります。

喫煙

喫煙による血流の悪化も、椎間板ヘルニアの要因と考えられています。

体質

10代で椎間板ヘルニアを発症する子供の場合、体質的な要因で椎間板が脆い可能性があります。

椎間板ヘルニアの症状

椎間板ヘルニアの症状は、壊れた椎間板が圧迫する神経や脊髄の範囲によって決まってしまいます。
脊髄の内部には脳からの運動の指令を筋肉に伝達する運動神経や、逆に皮膚や筋肉からの感覚を脳に伝達する感覚神経などが束になって走行しています。
脊髄から枝分かれした細い神経がそれぞれの椎体同士の間から左右に分岐するため、椎間板が神経を圧迫するのか、脊髄そのものを圧迫するのか、両方を圧迫するのかで生じる症状も異なります。
例えば、頚椎椎間板ヘルニアで右側の神経だけを圧迫している場合、右上肢のしびれや麻痺が出現します。
それに対し、脊髄そのものが圧迫された場合、左右ともに麻痺やしびれが出現する可能性があり、注意が必要です。
症状の程度によっては手術などの治療が必要になることもあるため、症状を慎重に評価する必要があります。
では、次に症状の程度と治療法の関係性について解説します。

椎間板ヘルニアの治療

椎間板ヘルニアの約70〜80%の方は手術療法ではなく、手術以外の保存療法で改善します。
保存療法を3〜6ヶ月ほど継続すると、飛び出したゼリー状の髄核が自然に吸収されていくからです。
保存療法の具体的な方法は、炎症による痛みに対する消炎鎮痛剤の内服や、他にも抗てんかん薬、抗うつ薬、抗不安薬、オピオイド鎮痛薬などの内服が効果的です。
他にも、コルセットによる装具療法、神経に局所麻酔薬を注射して痛みを麻痺させる神経ブロック、リハビリなどを行う理学療法が挙げられます。
しかし、長期的な保存療法でも症状が改善しない場合や、しびれや麻痺などの神経症状が進行している場合、排尿障害を認めている場合には早期の手術療法を検討する必要があります。

椎間板ヘルニアについてのまとめ

今回の記事では若い人に多い椎間板ヘルニアの原因や治療法などについて解説させて頂きました。
若年者でも強い衝撃や長期的な負荷によって椎間板が破壊される可能性があり、周囲の脊髄や神経を圧迫してしまうと麻痺やしびれを来してしまいます。
多くの場合は保存療法で軽快しますが、神経症状が進行する場合や脊髄が強く圧迫される場合は神経が損傷してしまい機能が元に戻らなくなる可能性もあるため、その場合は手術療法を行う必要があります。
また、近年では再生医療も注目されています。
再生医療は、自身の幹細胞を抽出して、増殖させて体内に戻す治療法です。
幹細胞によって損傷した神経の機能が回復すれば、症状を改善させてくれる可能性があり、現在その知見が待たれるところです。

<参照元>
あいち背骨病院:https://www.itoortho.jp/youtu_info/05.html#09
Medical Note:https://medicalnote.jp/contents/150530-000002-XDURVX

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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