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脳卒中の認定看護師とは?

           

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この記事を読んでわかること

認定看護師とは
認定看護師のなる条件は?
脳卒中認定看護師の主な役割


日本看護協会は、2020年度より特定行為研修を組み込んだ新たな認定看護師教育の開始と認定看護分野の再編が決定されました。
認定看護師は熟練した看護技術及び知識を用いて模範となる臨床業務を実践し、現場を牽引する役割があります。
そんな中、今まで脳卒中リハビリテーション看護分野と呼ばれていた専門は、脳卒中看護分野へと名称が変更されました。
この記事では、脳卒中認定看護師についてどのようなものなのか?
また、どうしたらなることができるのか?についてまとめていきます。

認定看護師とは

ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有する者として、日本看護師会の認定を受けた看護師を認定看護師といいます。
認定看護師は、臨床的推論力や病体判断力、熟練した看護技術、看護職への指導やコンサルテーションなどの実践、指導、相談の場で活躍しています。
このように、水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送り出すことにより、看護ケアの広がりと質の向上を図ることを目的として認定看護師が設立されたのです。

認定看護師のなる条件は?

看護師
まずは、認定看護師なるための条件について確認してみましょう。
認定看護師になるためには、日本の看護免許を持っていることが前提条件としてあります。
そして、看護免許取得後に、実務経験が5年以上であり、また、そのうちの3年以上は取得を考える認定看護分野の実務研修の経験を積んでいることが必要です。
規定以上の経験を積むと、認定看護師教育機関への受験権利が受けられます。
教育機関に入学し、認定看護師教育機関の実習を修了させ、されに、認定看護師認定審査に合格すると、認定看護師認定証交付されます。
無事に認定看護師に登録されると、5年ごとの更新が必要です。

どこで教育課程を受けられるの?

認定看護師の中でも、脳卒中認定看護となるための教育過程は、熊本保健科学大学 キャリア教育研修センター認定看護師教育課程というところが日本で唯一脳卒中認定看護師となるための教育研修センターです。
教育課程は、2020年4月、新たなカリキュラムによる脳卒中看護分野を開設しました。
(2021年4月の情報です。)

脳卒中看護分野に受験するためには?

熊本保健科学大学 キャリア教育研修センター認定看護師教育課程では、脳卒中看護分野にて6名の募集人員を発表しています。
認定看護師の教育課程を受ける資格を持つ人で、教育課程を受講できる医を条件に必要な資料を提出すると受験することができます。

どれくらいの期間学ぶのか?

それでは、脳卒中看護分野ではどれくらいの間教育課程があるのでしょうか。
熊本保健科学大学 キャリア教育研修センター認定看護師教育課程では1年間のカリキュラムを提供しています。
4月から8月までの年度の上半期にはeラーニングによる遠隔授業やZoomによるオンライン講義によりカリキュラムが構成されています。
そして、8月下旬から3月の修了式までの半年間は大学における集中講義が実施されるというカリキュラムになっています。
8月下旬からの集合講義のためにも、受講者はそれまでに大学に通えるような環境を整えておく必要があります。

認定にかかる費用は

認定看護師を取得するためにかかる費用としては、入学検定料、そして、入学検定を合格すると、入学金、学納金を支払わなくてはいけません。
また、認定看護師教育機関を修了したら、認定料振り込み51,700円(税込)が必要となります。
また、半年間は大学での集合講義が実施されるため、必要に応じて引っ越しなど生活を大きく変化させるためのお金についても考慮しなければいけない場合もあります。

脳卒中認定看護師の主な役割

患者のモニタリング
脳卒中の患者さんが地域の中で生活を再構築するために脳卒中認定看護師は習熟したスキルや知識だけでなく、家族や多色種との関わりなど様々な役割が求められています。

脳卒中患者の重篤化を予防するためのモニタリングとケア

脳卒中は脳の血管が詰まってしまったり、出血してしまったりすることで、脳の神経細胞に酸素が供給できなくなってしまう状態です。
このような状況では、脳の組織はとても傷つきやすい環境下にあるといえます。
そのため、高い臨床推論能力や病態判断力によって病体の重篤化回避のためのモニタリングとケアが求められています。

生活再構築のための機能回復支援

脳卒中の患者の目的は、病体を安定させる治療とともに、少しでも元の生活へと近づけるように生活を再構築するリハビリテーションにもあります。
急性期・回復期・維持期のそれぞれにおける治療と機能回復支援も認定看護師の役割となります。

家族の指導と権利の擁護

脳卒中の患者さんにとって、生活を再構築できるかどうかは周囲の人間、とりわけ家族の協力が大きく影響します。
そのため、脳卒中認定看護師には、脳卒中発症・再発予防のための健康管理について家族に指導できること、そして、同時に家族の権利や自己決定権を尊重した看護が期待されています。

チーム医療のキーパーソンとして働く

脳卒中の治療は病院だけでは完結しません。病院から退院した後、地域全体で連携して他職種協力が必要です。
認定看護師は、そのような協力のキーパーソンとして働くことが求められています。

まとめ

この記事では、脳卒中認定看護師についてどのようなものなのか、また、どうやってなるのかについてまとめさせていただきました。
脳卒中を発症された方にとって非常に重要な役割を果たしている脳卒中認定看護師、ぜひともより多くの人に興味を持っていただければ幸いです。

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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