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毎日飲める!脳卒中予防に効果的な最強ドリンクとは?

           

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この記事を読んでわかること

活性酸素と動脈硬化の関係がわかる
緑茶やルイボスティーの抗酸化作用のメカニズムがわかる
抗酸化作用を持つドリンクの正しい飲み方がわかる


脳卒中の原因の多くは高血圧や糖尿病による動脈硬化であり、動脈硬化の進展には活性酸素が大きく影響しています。
そのため、活性酸素を体から除去する作用、抗酸化作用を持つドリンクを飲むことで脳卒中の発症を予防する効果が期待できます。
この記事では、 毎日飲める、脳卒中予防に効果的な最強ドリンクを紹介します。

緑茶やルイボスティー:抗酸化作用のある飲み物が脳卒中予防に与える影響

緑茶やルイボスティー:抗酸化作用のある飲み物が脳卒中予防に与える影響
脳梗塞や脳出血などの病気は、一度発症すれば脳細胞への血液の供給が減る、もしくは途絶えてしまい、脳細胞が活動維持するための十分な栄養を得ることができなくなるため、脳細胞が壊死します。
一度壊死した脳細胞は基本的には再生できないため、その部位が担っていた機能が障害され、さまざまな後遺症が残ります。
そのため、脳卒中を発症した後にどう治療するかも重要ですが、何よりも未然に発症を予防することが重要です。
脳卒中の発症予防には定期的な運動や減塩など、さまざまな方法が挙げられますが、最近では緑茶やルイボスティーの脳卒中予防効果が注目されています。
緑茶にはビタミンBやビタミンC、βカロテンなど抗酸化作用を示す成分が豊富に含まれており、ルイボスティーにはフラボノイド類(ルテリオン、ケルセチン、アスパラチン、ルチンなど)と呼ばれる抗酸化作用を示す成分が豊富です。
抗酸化作用とは動脈硬化の原因である活性酸素を除去する作用であり、動脈硬化の進行を予防し、ひいては動脈硬化が原因となる脳卒中の発症も予防してくれます。

活性酸素と動脈硬化の関係

では、活性酸素を除去するとどうして動脈硬化の進行を予防できるのでしょうか?
そもそも活性酸素とは、体内の酸素が何らかの刺激で過剰に活性化した状態であり、過剰に産生されると細胞を障害することが知られています。
紫外線、放射線、大気汚染、たばこ、薬剤、過度な運動、ストレスなどの外的要因によって活性酸素は発生します。
この活性酸素は血管の細胞も障害して、動脈硬化を進行させるため注意が必要です。
高血圧や糖尿病などによって血管内皮細胞に傷がつくと、血液中を流れるLDLコレステロール(悪玉コレステロール)がその傷から血管内皮細胞の裏側に入り込むのが始まりです。
この際、活性酸素によってLDLコレステロールが酸化LDLに酸化変性されると、血管内皮細胞の表面に発現する酸化LDL受容体を介して血管内皮細胞内に取り込まれ、血管内皮細胞が直接障害されます。
さらに、この酸化LDLを免疫細胞であるマクロファージが貪食すると泡沫細胞に変化し、この泡沫細胞が内膜の裏側に蓄積することで、「プラーク」と呼ばれるコブのようなものを形成します。
酸化LDLによる血管内皮細胞の傷害によって動脈は徐々に硬く・脆く変性し、これこそが動脈硬化な訳です。
さらに、プラークは徐々に大きくなり、動脈内腔を狭小化させ、脳梗塞や心筋梗塞の原因となるため、注意が必要です。
抗酸化作用とは、酸化LDL形成の原因である活性酸素を除去することで動脈硬化を予防し、結果として脳梗塞や脳出血の予防にもなります。

1日何杯飲めばいい?抗酸化ドリンクの効果的な飲み方

では、抗酸化ドリンクはどれくらい飲めば効果的なのでしょうか?
抗酸化作用があるからといって無制限に飲むのは意味もなく、糖分のあるドリンクでは過剰な糖質摂取となり糖尿病の発症リスクも増大します。
国立がん研究センターの報告によれば、緑茶を飲まない群を基準とした場合、毎日2〜3杯飲む群の脳卒中発症の危険度(95%信頼区間)は0.86(0.78~0.95)、毎日4杯以上の場合は0.80(0.73~0.89)と、摂取量が多いほど発症リスクが低下するそうです。
さらに、緑茶を毎日4杯以上飲む群における脳梗塞発症の危険度(95%信頼区間)は0.86(0.76〜0.98)であり、脳梗塞の発症を予防する効果を持ちます。
以上のデータからも、緑茶の場合は1日4杯程度の摂取が好ましいです。
次に、同研究では抗酸化作用を持つ飲料であるコーヒーと脳卒中の関係にも言及しています。
コーヒーを飲まない群を基準とした場合、週に3~6回、毎日1杯、毎日2杯以上飲む群の脳卒中発症危険度(95%信頼区間)はそれぞれ0.89(0.80~0.99)、0.80 (0.72~0.90)、0.81(0.72~0.91)でした。
同様に、脳梗塞の発症危険度(95%信頼区間)はそれぞれ0.83 (0.72〜0.96)、0.78 (0.68〜0.90)、0.80 (0.68〜0.94)でした。
以上のデータから、コーヒーの場合は1日1杯程度での摂取が好ましいです。
過剰摂取しても脳卒中の予防効果は上がらず、むしろカフェイン中毒のリスクだけ上がってしまうため、注意が必要です。

コーヒーや赤ワインの抗酸化効果と脳卒中予防への影響

コーヒーや赤ワインの抗酸化効果と脳卒中予防への影響
上記で紹介したようにコーヒーは抗酸化ドリンクの1つであり、コーヒー内に含まれるポリフェノールの一種、クロロゲン酸に抗酸化作用があります。
また、ほかにもポリフェノールを多く含む抗酸化ドリンクの代表格が赤ワインです。
赤ワインにはアントシア二ン、タンニン、レスベラトロールといったポリフェノールが含まれます。
ただし、赤ワイン自体はカロリーも高く、過剰摂取は脳卒中の発症リスクをむしろ増大させる可能性があるため、1日の摂取量は180ml以内に抑えましょう。
180ml以内の摂取であれば、抗酸化作用とは関係なく、アルコールの作用である善玉コレステロールの濃度増加や血液の抗凝固作用によって、脳梗塞発症の予防効果が期待できます。

まとめ

今回の記事では、脳卒中発症を予防できるドリンクについて詳しく解説しました。
コーヒーや緑茶には抗酸化作用を含む成分が豊富であり、日常的に摂取することで動脈硬化を予防し、さらには脳卒中の発症リスクを低減する効果が期待されます。
脳卒中を発症して後遺症が残ってしまうと、現状ではリハビリテーションが唯一の改善策となります。
そのため、予防効果のある抗酸化ドリンクを日常に取り入れてみると良いでしょう。
一方で、近年では脳梗塞後の後遺症に対して再生治療が新たな治療法として非常に注目されています。
また、ニューロテックメディカルでは、「ニューロテック®」と呼ばれる『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』も盛んです。
「ニューロテック®」では、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しています。
また、神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「同時刺激×神経再生医療Ⓡ」によって、改善困難であった脳梗塞後遺症の改善も期待できます。

よくあるご質問

脳梗塞に効くお茶は?
脳梗塞発症の予防には抗酸化作用が重要です。
抗酸化作用を持つドリンクとしては、コーヒー・赤ワイン・緑茶・ルイボスティー・黒酢・トマトジュース・水などが挙げられます。

ルイボスティーと緑茶どちらが良い?
ルイボスティーと緑茶は、どちらも抗酸化作用をもち、脳卒中の発症予防に有用です。
ただし、緑茶にはカフェインが多く含まれており、過剰摂取や妊婦には不向きです。
ルイボスティーにはカフェインが含まれておらず、緑茶よりもおすすめです。

<参照元>
・J STAGE:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk1995/46/12/46_12_779/_pdf
・日本脈管学会:
https://j-ca.org/wp/wp-content/uploads/2016/03/4311_byo_so1.pdf
・厚生労働省:
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-003.html
・国立がん研究センター:
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3278.html

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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