出血性脳梗塞と心原性脳塞栓症の関連性|再生医療|脳梗塞・脊髄損傷の後遺症を幹細胞治療で改善|ニューロテックメディカル

出血性脳梗塞と心原性脳塞栓症の関連性

           

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この記事を読んでわかること

出血性脳梗塞の原因と特徴
出血性脳梗塞が脳へ与える影響は
再生医療による出血性脳梗塞の予後


出血性脳梗塞とは、脳梗塞の病変に新たに出血が起こる状態のことです。
心原性脳塞栓症という、不整脈が原因となる脳梗塞のあとに出血性脳梗塞が起こることが多いとされています。
この記事では、出血性脳梗塞と心原性脳塞栓症の関連性や、後遺症、再生医療について解説します。

出血性脳梗塞の原因と特徴

脳みそ
脳梗塞とは、脳の血管が詰まることで、詰まった先の脳細胞に血液が送られなくなり、脳細胞が壊死を起こしてしまう病気のことです。
脳梗塞の危険因子には、高血圧や不整脈(心房細動)、糖尿病、喫煙、肥満などがあります。
そして、脳梗塞は以下の3つの種類に分けられます。

ラクナ梗塞
細い血管が多発性に詰まってしまって発症する、日本人に多いタイプの脳梗塞です。
アテローム血栓性脳梗塞
高血圧や糖尿病など、動脈硬化の因子と関連が深いタイプの脳梗塞です。
心原性脳塞栓症
心房細動などの不整脈が原因となる脳梗塞です。
不整脈が原因となり、心臓の中で作られた血栓が脳の大きな動脈までとんで、急激に血管を詰まらせてしまうという特徴があります。
そのため、脳梗塞の中でも、広い部位が脳梗塞となってしまい、重症となることが多いタイプです。
この心原性能塞栓症の症状として、高度の片麻痺、感覚障害、大脳皮質障害による失語があります。
また、半側空間無視などの高次脳機能障害、半盲、共同偏視などを呈することも多いとされています。

出血性脳梗塞とは

出血性脳梗塞とは、一度脳梗塞が生じた後、その部位に再度血液が通るようになり、出血を起こしたものです。
脳梗塞は最初に発症した後に、24〜48時間で再出血する可能性が高いという特徴があります。
出血性脳梗塞は、小さい場合には症状は特にありませんが、大きな出血が起こると神経症状が急激に悪化することもあります。
脳梗塞の中でも、先ほど述べた心原性脳塞栓症の後には、脳梗塞の範囲が広くなり、出血性脳梗塞になりやすく、生命予後を含めて予後が不良な例が多いとされています。

出血性脳梗塞が脳へ与える影響は

出血性脳梗塞は、元々脳梗塞で血流がなかった部分に血流が再開するため、血管から通常より血液成分が漏れ出て、脳浮腫、つまり脳が通常よりもむくんでしまう、という特徴があります。
そのため、出血性脳梗塞では脳の細胞に与えるダメージが大きくなることがあります。
また意識障害は発症当日よりも2〜3日経過してからの方が強くなる、ということも報告されています。
脳浮腫が強くなると、脳ヘルニアという命に関わる状態にもなります。
また、命が助かっても、後遺症が残ることも多く見られます。

再生医療による出血性脳梗塞の予後

出血性脳梗塞では、脳の広い部位に梗塞巣が生じることが多くみられます。
梗塞となってしまった部位の脳神経は死んでしまい、自然に回復することが難しいとされています。
そのため、出血性脳梗塞による、片麻痺や言語障害などの後遺症に対しては、リハビリテーションを行い機能回復をはかる方法が従来行われてきました。
一方、近年では損傷した脳細胞の修復や再生を目的とした、再生医療の発達がすすんでいます。
自身の骨髄から採取した幹細胞を点滴から投与することで、幹細胞が神経に定着して死んだ脳細胞の代わりとなり、再び機能が甦る可能性があるのです。
出血性脳梗塞による後遺症を軽減できる可能性があり、現在多くの治療結果を積み重ね、その成果が期待されています。
当院では、再生医療と独自のリハビリテーションを合わせた治療である「ニューロテック®」として、出血性脳梗塞を含む脳卒中や神経障害に対して再生医療の効果を高める取り組みを行っています。

まとめ

今回は、出血性脳梗塞と心原性脳塞栓症の関係について解説しました。
心原性脳塞栓症は、不整脈が原因となり、大きな脳梗塞病変を作ってしまうこともあります。
脳梗塞で死んでしまった脳神経細胞の機能を、再生医療によって回復させるという試みがすすんでいます。
出血性脳梗塞後の後遺症に対する再生医療に興味がおありの方は、ぜひ当院の無料相談を受けてみてください。

よくあるご質問

出血性脳梗塞の後遺症は?
出血性脳梗塞の後遺症にはいろいろな症状があります。運動や感覚に障害をきたす運動麻痺や知覚麻痺、言葉が上手く話せなくなる言語障害などの身体に現れる後遺症があります。
また、認知機能の低下などの、周りにはわかりにくい後遺症もあります。
嚥下障害という飲み込みが上手くできなくなる症状も、後遺症として挙げられます。

脳梗塞になると人格が変わることはありますか?
脳卒中といわれる脳梗塞や脳出血、クモ膜下出血では脳がダメージを受け、また後遺症に対する心理的な負担から、気持ちが沈んだり意欲が低下したり、またうつ状態になるケースがあります。
また、人格が変わったり、感情をコントロールできなくなったりする症状がでる場合もあります。
こうした精神的な症状のことを、「高次機能障害」と呼びます。

<参照元>
心原性脳塞栓症の治療と予防の最前線:https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/106/3/106_490/_pdf
脳血管障害・脳卒中 | e-ヘルスネット(厚生労働省):https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-006.html

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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