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知ってトクする脳梗塞とストレスの関係

           

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この記事を読んでわかること

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ストレスをためると体に良くない、みなさんご存知だと思います。
しかしストレスと脳梗塞の関係について、考えたことはありますか?
脳梗塞の大きな原因に、高血圧や肥満、糖尿病などの生活習慣病があります。
そして生活習慣病とストレスには密接な関係があります。
そのため、ストレスは脳梗塞の原因となる、という考え方をすることができるのです。
ここでは、どのようにしてストレスが脳梗塞の原因になりえるのか、その対処法について解説していきます。

ストレスはなぜ脳梗塞の原因になるのか?

アルコール多飲による脳梗塞のリスク
ストレスはまさに万病のもと。
様々な病気の原因となりますが、ここでは高血圧、睡眠障害、アルコール多飲との関係について紹介します。

ストレスと高血圧

ストレスがたまると血圧が上がる」という話はよく聞きますよね。
心理的なストレスを受けると、脳から副腎ホルモンが分泌されます。
その刺激を受けて、副腎からアドレナリン、神経末端からはノルアドレナリンという物質が分泌されます。
この2つの物質の働きにより心拍数が増加し、血管が収縮して血圧が高くなります。

血圧は一日の中でも変動が大きく、ある時点で一回測って低い値だったから大丈夫、というものではありません。
家では大丈夫でも、職場でのストレスを受けて血圧が高くなることを、職場高血圧といいます。
家で毎日血圧を測っていても、職場高血圧に気づけていない可能性があるのです。

最近血圧の治療では、24時間を通して血圧をコントロールすることの重要性が指摘されています。
職場高血圧をはじめとした仮面高血圧(病院以外の場所でのみ血圧が高い)の人は、一日中血圧が高い人と比較して同じくらいか、それ以上にリスクが高い可能性が示されています。

高血圧と脳梗塞は密接な関係があり、日常的にチェックしていく必要があります。
血圧は、家庭や病院だけではなく、様々な場面で測定することでその正しい状態を知ることができます。

ストレスによる不眠症と脳梗塞

ストレスは心と体の緊張を招き、やすらかな眠りを妨げます。
不眠症は、ストレスにより引き起こされる主な症状の一つです。

睡眠と脳梗塞については、睡眠時無呼吸症候群と脳梗塞が関連することで注目されてきました。
しかし不眠症自体も動脈硬化などにより、脳梗塞の原因になりえることが指摘されています。

ストレスからくるアルコール多飲が脳梗塞の原因となる

ストレス解消法は人により様々。
お酒を飲んでリフレッシュする、というのも一つの方法でしょう。
アルコールは適量であれば、脳卒中のリスクを低減してくれます。

しかし過度の飲酒が続くと血圧が上昇し、脳卒中のリスクが高くなります。
また、アルコールには利尿作用があるため、飲みすぎると体の水分が不足した状態になります。
すると血液が濃縮され、脳梗塞になりやすくなるのです。
ストレスによる不眠症に悩み、寝付くために日毎に飲酒量が増える、というのは危険なサインの一つです。

ストレスチェック|脳梗塞になる前に早めの対策を

ストレスチェック
仕事の不満や上司とのトラブルなど、自覚しやすいストレスは職場でよく経験します。
不満を伝える機会がない、相手がいないなど、ストレスがたまりやすい状況であることは間違いありません。
そのため、厚生労働省は2015年12月から労働者が50人以上いる事業所に対して、ストレスチェックの実施を義務付けました。
実際に受けた方も多いかもしれません。

ただしストレスは自覚しづらい場合もあります。
転校や転勤など自分の周りの環境が大きく変わることや、時には一緒に暮らしてきた子供が独立するといった出来事、家族間のけんかなどが思わぬストレスになっていることがあります。
最近寝付きが悪くなった、なんとなく体がだるい、などの症状を感じている方は一度ストレスチェックを受けてみることをお勧めします。
職場でのストレスチェックはやや煩雑で質問も多いですが、「ストレスチェック 簡単」などと検索すると、30問程度、3分程度で行うことができるものが多数でてきます。

脳に効くストレス解消法

良質な睡眠
「脳に効く」と題しましたが、特別なことではありません。

  • ■ストレス解消には以下のように原則があります。
  • ストレスの原因を取り除く
  • 睡眠を十分にとる
  • 体力に合った運動を行う

ストレスが溜まってしまう人は、その原因をはっきりと把握していない場合が多いものです。
まずは自分の生活や仕事の状況を振り返り、原因を把握することから始めましょう。
その上で、睡眠時間を十分に確保し、休息をとることで頭が整理され、気持ちが軽くなります。
睡眠の質を上げるには、規則正しい生活サイクルや、適度な運動が効果的です。
一方飲酒や喫煙によりストレスを解消しようとする方法は、勧められません。
過度の飲酒や喫煙は、脳梗塞の原因になります。
アルコールやニコチンの効果で一時的に楽になったように感じても、却って体にはストレスとなってしまっているのです。

まとめ

ストレスは良くない。
分かっていても、ついつい我慢してしまいがちですね。
脳梗塞という怖い病気との具体的な関係を知ることで、自分の健康を見直し具体的な行動につながってくれれば幸いです。


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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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