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脳梗塞かも?チェックリストと応急処置

           

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この記事を読んでわかること

脳梗塞とは?
脳梗塞の症状
脳梗塞かもって思った時に私たちにできることは?


身近な人の様子がいつもと違う。
もしかしたら、その症状は脳梗塞かもしれません。
治療の遅れは、重篤な後遺症や、命に関わるとても怖い病気です。
この記事では、脳梗塞の症状の特徴や、身近な人が脳梗塞かもしれない時に、私たちができる応急処置についてまとめていきます。
万が一の時にあなたの大切な人を守れるように覚えておいて下さい。

そもそも脳梗塞とは?

脳梗塞と脳出血のような血管が詰まったり破れたりして脳がダメージを受ける病気をまとめて脳卒中といいます。
脳卒中の中でも脳梗塞は血管がつまるタイプの病気で、症状発症からの治療までの時間が患者さんのこれからの生活を大きく左右する病気です。

脳梗塞の症状

脳梗塞の症状で大切なことは何よりもFASTで覚えましょう!
これは国立循環器研究センターが作成した脳卒中の症状を説明するで、顔の麻痺(Face)腕の麻痺(Arm)ことばの障害(Speech)の3つの症状といつ頃発症したのか、時間(Time)の頭文字から構成されています。
脳卒中の中でも、一刻も早い(FAST)な治療が望まれる脳梗塞患者に救急受診を呼びかけるスローガンとなっています。
脳梗塞の症状は必ずしもこれら3つの全ての症状が出るわけではありません。
1つでも症状が見られた場合にはFASTを意識して救急車をすぐに要請しましょう。

顔の麻痺:Face

脳卒中の顔の麻痺の特徴には症状の多くが顔の片側に歪みが偏るという特徴があります。
片側の口角が下がってくるので、普段普通に食事をしている人なのに、食事が口から溢れてしまうと言うようなことが起こります。
また、口以外にも左右で目蓋の位置が異なるなども特徴的な症状です。
これらの症状がある時には、うまく笑顔を作ることができないことが多いです。

腕の麻痺:Arm

脳卒中の起こす腕の麻痺も片側に症状が偏ることがほとんどです。
例えば腕を前に伸ばした時に片方の腕だけ、だらんと力が入らないと言うような症状があります。
また、普段の生活の中でいつもはできていたのに、今日だけなぜかできないという具合に症状を感じることもあります。

ことばの障害:Speech

脳卒中の特徴的な症状の3つ目であることばの障害がある場合には、うまく言葉が出てこないと言うような症状があります。
うまく言葉が出てこないと言うのは、呂律が回らないようにうまく発話できない場合と、発話できても言葉の内容の意味が不明というようなことがあります。

時間を争う:Time

脳卒中は、一刻も早い処置が必要になってきます。
いつ頃発症したのかにより、その後の後遺症に大きく関わってきます。
この脳卒中の治療は症状が現れてから「4.5時間以内」に処置する必要があるという時間の制限が設定されています。
ですから、症状が確認できれば素早く救急車を呼んでください。

脳梗塞かもって思った時に私たちにできることは?

救急車を呼ぶ
ここまでFASTの3つの症状のどれか1つでもあった場合には脳梗塞が疑わしいということを説明しました。
身の回りの人にこれらの症状見られた時、私たちには何ができるのでしょうか?

まずは救急車を呼ぼう

脳卒中の症状が現れた時に真っ先にすることは救急車の要請です。
説明したように特に脳梗塞は発症から数時間以内に適切な治療を受けることができれば、治療後の予後は格段に上がる病気です。
逆に、これくらいなら大丈夫だろう!と言う線引きは大変危険で、普段との違和感がある場合には遠慮なく救急車を呼ぶようにしましょう。
救急車を呼ぶときには、「氏名」「年齢」「性別」「年齢」「どのような症状があるのか」「発症してからどれくらい立つのか」「住所」など大切なことを落ち着いて伝えましょう。

患者はあまり動かさないように

次に患者さんは静かなところでゆっくりとマットの上などに寝かせてあげましょう。
呼吸のしやすいように枕は首元や肩の辺りにもってくるか、もしくは無しにしましょう。
また、嘔吐がある場合には、吐物を飲み込まないように横向きに寝かせてあげることが大切です。
横向きに寝かせ流時には顔や身体に麻痺のある方を上にしてあげましょう。

救急隊の通るための通路を確保しておく

治療までの時間が重要な脳梗塞では救急隊が患者さんを搬送するための通路を確保しておくことも大変重要なことです。
例えば、玄関はわかりやすく開けておいたり、搬送の邪魔になるような家具や荷物をあらかじめ脇に避けておいたりすることでスムーズな搬送をすることができますね。

救急搬送時にお薬手帳や服用中のお薬のメモを準備する

患者さんの服用中のお薬やこれまでの病気の治療歴は、脳梗塞の治療方針を決定するために大変重要な情報です。
もし、患者さんが現在服用しているお薬がある場合には、どんなお薬を飲んでいるのかまとめてあるお薬手帳や服用中の薬のメモ、もしくは、お薬そのものを病院に一緒にもっていくようにしましょう。
また、定期的に通院している病院があるのであれば、その病院や主治医の連絡先などのメモしておくといいでしょう。

まとめ

FASTについてのYouTube動画を公開していますので、こちらも是非ご覧ください。
この記事では脳梗塞について、症状と応急処置についてまとめました。
脳梗塞は治療までの時間が何よりも重要です。
発症から円滑な治療ができるように、違和感があった場合にはすぐに救急要請し、搬送できるような状況を整えることが大切なのです。

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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