脳炎の原因から治療法までを解説 | 脳梗塞・脊髄損傷・脳出血の再生医療ニューロテックメディカル

脳炎の原因から治療法までを解説

投稿日:

この記事は約: < 1 分で読めます
脳炎とは、ウイルスや細菌の脳組織への感染が主な原因となって起こる、脳の炎症です。
まれな病気ですが、実際は死に至ることがあるだけでなく、性格の変化や麻痺など重篤な後遺症を残すこともあります。
診断には、腰椎穿刺を行って集めた髄液の検査、CTやMRIの画像検査が必要となります。

脳炎とは?

蚊がウイルスを媒介する
脳炎は、脳組織に起こる炎症です。
一般的な原因は、ウイルス感染に伴うものです。
まれに細菌や真菌の感染や自己免疫疾患が原因となることもあります。
ウイルスや病原体が直接脳や脊髄に感染することで、脳炎を発症することがあります。
あるいは感染は体の別のところに起こり、病原体が脳へ移動して症状を起こすこともあります。
脳炎は、まれではありますが生命を脅かす可能性のある重大な病気です。
脳炎の症状がある場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。

脳炎の症状

脳炎では、軽度から重度まで、さまざまな症状を認めます。
その詳細は、別の記事でご紹介します。

脳炎の原因

脳炎は、さまざまなウイルスが原因となっています。
最も一般的なウイルスは、単純ヘルペスウイルスです。
単純ヘルペスウイルスは、口内炎や痛みのある水疱を生じます。
しかし、まれですがこのウイルスが脳に侵入することがあります。
単純ヘルペス脳炎は、記憶や言葉をつかさどる側頭葉に影響を与えます。
また重度の脳障害や死にいたることがあります。
その他脳炎の原因となるウイルスには、おたふくかぜウイルスエプスタイン・バー・ウイルス(EBウイルス)サイトメガロウイルスなどがあります。
また最近はワクチン接種が進んだために激減しましたが、麻疹ウイルスや風疹ウイルスも原因となることがありました。
最後に忘れてはいけないのが、日本脳炎ウイルスです。
蚊が媒介するウイルスで、蚊に刺されることで感染します。
このほかにもダニが媒介するウイルスもいます。
さらには感染した病原体を排除するために活性化された免疫細胞が、脳細胞を攻撃してしまうことで、脳炎を発症することもあります。

脳炎の危険因子

脳炎を発症するリスクが最も高いグループは、高齢者、乳幼児、そして免疫機能が低下している人たちです。
また蚊やダニが多い地域に住んでいる人たちは、脳炎にかかるリスクが多少高くなる傾向があります。

脳炎の診断

症状や経過から脳炎が疑われる場合は、次のような検査を行うことがあります。

腰椎穿刺

腰の背骨の間に細い針を刺し、髄液のサンプルを採取します。
この髄液を用いて感染の徴候がないかどうか検査します。
さらに髄液を詳しく調べることで、脳炎の原因となっているウイルスや細菌を同定することが可能になることもあります。

頭部CTスキャンまたは脳MRIによる画像検査

CTスキャンとMRIは、脳の構造上の変化を検出することが可能です。
また画像検査によって、腫瘍や脳卒中など、他の可能性を除外することができます。
単純ヘルペスウイルスなどの一部のウイルスは、脳の特定の領域に影響を及ぼす傾向があります。
画像検査を用いて脳のどの部分が影響を受けているかを見ることで、どのような種類のウイルスに感染しているかを判断することもできます。

脳波

脳波は、頭皮に取り付けた電極を使って、脳の電気的な活動を記録します。
脳波の検査をすることで脳炎の原因となるウイルスを検出することはできませんが、脳波の特定のパターンを見ることで、脳のどの部分が冒されているかを推測することができます。

血液検査

血液検査によって、ウイルス感染の徴候が明らかになることがあります。
また特定のウイルスの感染の有無を確認することもできます。

脳生検

脳生検では、脳組織の小さなサンプルを採取して、感染の有無を調べます。
この方法は、検査手技そのものの合併症のリスクが高いため、めったに行われません。
通常、脳炎の原因を特定できない場合、または治療がうまくいかない場合にのみ行われます。

脳炎の治療

単純ヘルペス脳炎の治療には、抗ヘルベスウイルス薬を使用します。
ただこの治療薬は、他の脳炎の治療には有効ではありません。
代わりに、単純ヘルペス脳炎以外の脳炎では、症状を和らげることに重点を置いた治療、例えば鎮痛薬が使用されます。
けいれんが起こるようであれば、抗けいれん薬を使うこともあります。
また特に意識障害がある場合は、集中治療室への入院が必要になることがあります。

まとめ

脳炎の概要、原因や治療法について、多岐にわたる内容を説明させていただきました。
実際はまれな病気ですので、真の脳炎に遭遇することはないかもしれません。
しかし早急に対応することで、予後の改善を期待することができます。
親しい人のいざと言うときのために、ぜひこの記事を参考にしてください。


貴宝院 永稔【この記事の監修】
福永記念診療所 再生医療部長 再生医療担当医師

ニューロテックメディカル代表 Dr.貴宝院 永稔

大阪医科薬科大学卒業
私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。

お問い合わせ

YouTubeチャンネル

脳卒中や脊髄損傷など再生医療に関する情報はこちらでもご覧頂けます。
脳卒中ラボ

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


脳卒中・脊髄損傷の後遺症の
お悩みや再生医療のご相談
お気軽にお問い合わせください

0120-955-573

[電話受付]平日9:00~18:00/土曜日13:00迄/日祝休