脳梗塞の再発防止のための日常の工夫 | 再生医療|脳梗塞・脊髄損傷の後遺症を幹細胞治療で改善|ニューロテックメディカル

脳梗塞の再発防止のための日常の工夫

           

投稿日:
読み終わる時間は約 < 1


この記事を読んでわかること

脳梗塞の再発予防のためのストレス対策には何があるか
脳梗塞再発を防ぐための生活習慣にはどのようなものがあるか
脳梗塞再発を防ぐための食事はどのようなものか


脳梗塞は再発しやすい病気です。
そのため、再発予防が大切になります。
脳梗塞のリスクとしては、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病に加えて、ストレスが過剰にかかることもあります。
この記事では、ストレス対策方法や、脳梗塞再発予防のための薬物療法について解説します。

ストレス管理の方法とその重要性

ストレス管理の方法とその重要性
脳梗塞は、脳の血管が詰まってしまうことで、脳に血液や酸素が送られなくなり脳の組織が壊死してしまう病気のことです。
脳梗塞の危険因子には、高血圧や心房細動などの不整脈、糖尿病、喫煙、肥満などがあります。
また、脳梗塞に脳出血、くも膜下出血を加えた脳卒中のリスク因子として、自覚的ストレスが多いことも挙げられます。
脳梗塞は再発率の高い疾患のため、再発予防を行なっていくことが求められます。
脳梗塞の再発予防は、高血圧や糖尿病、脂質症など血管にダメージを与える病気の適切な管理と、抗血栓療法が重要となります。
そして、ストレス管理を行なっていくことも大切です。
例えば、以下のような方法があります。

  • ストレス軽減のためのリラクゼーションテクニックがあります。
    リラクゼーションテクニックには、プログレッシブリラクゼーション、誘導イメージ法、バイオフィードバック(行動療法)、自己催眠、深呼吸法などの様々な方法があります。
    それぞれ、ゆっくりとした呼吸、血圧の低下、幸福感の増大など、身体の自然なリラクゼーション反応を得ることができます。
  • 忙しい中でも、ストレス軽減のためには優先順位をつけ、タスクをこなしていくことも大切です。
  • 瞑想やヨガ、太極拳などを含む、動きのある瞑想や運動もリラクゼーションを促します。

また、ストレス軽減とともに、生活習慣の改善も行なっていく必要があります。
例えば、塩分や脂質、糖質を摂りすぎないことや、禁煙、節酒などです。
食生活においては、腹八分目にし、バランスの良い食事をとりましょう。
そして、野菜や果物を摂取するようにすることも大切です。

薬物療法とその効果

薬事療法とその効果
薬物療法によって、血圧の管理や血糖コントロールなどを図ります。
そして、抗血栓療法として、抗血小板療法と抗凝固療法があります。

抗凝固療法

心原性脳梗塞の再発予防には、抗凝固療法が有効です。
心原性脳梗塞とは、心房細動などによって心臓に血栓が作られ、脳の血管まで移動し脳血管を閉塞することで起こるものです。
なお、これ以外の原因で起こる脳梗塞は非心原性脳梗塞といいます。
抗凝固療法では、ワルファリンをはじめ、ダビガトランやリバーロキサバン、アピキサバン、エドキサバンなどの直接経口抗凝固薬(DOAC)などの薬剤が用いられます。
適切な抗凝固療法によって、脳梗塞が約70%抑制されるとされています。

抗血小板療法

抗血小板療法は、非心原性脳梗塞の再発予防のために有効とされています。
ただし、脳梗塞の再発抑制は抗血小板療法では約20%と十分とは言えません。
シロスタゾールやクロピドグレル、アスピリンが同等に推奨されています。

定期的な健康診断とその意義

定期的な健康診断とその意義
脳梗塞の再発予防のために、定期健診を受けることも有効です。
血圧が高くなっていないか、血糖値や脂質の値は正常か、などをチェックすることができます。
健康診断で、血圧や採血データの異常がみられた場合には、適切に生活習慣改善を行い、場合によっては早めに医療機関を受診し、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの治療を行うことで、脳梗塞をはじめとする脳卒中のリスクを軽減することが期待できます。

まとめ

今回の記事では、脳梗塞再発予防のための方法について解説しました。
脳梗塞は、特に心原性脳梗塞の場合には、最初の脳梗塞でできる病変が大きく、脳のダメージも大きくなる傾向があります。
そのために、手足の麻痺やろれつ困難などの後遺症が残る場合もみられます。
そこで、ニューロテックメディカルでは、脳卒中・脊髄損傷を専門として、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供し、傷ついた脳神経細胞を再生する取り組みを始めました。
リニューロ®では、同時刺激×神経再生医療™、骨髄由来間葉系幹細胞を用いて狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高めた上で、神経再生リハビリを行うことで神経障害の軽減を目指しています。
脳梗塞の後遺症にお悩みの方で、再生医療にご興味のある方は、ぜひ一度当院までご相談ください。

よくあるご質問

脳梗塞の再発予防に有効な薬は?
脳梗塞の再発予防のためには、抗血小板剤と抗凝固剤が用いられます。非心原性脳梗塞の再発予防で、最も有効な抗血小板療法は、シロスタゾール200mg/日、クロピドグレル75mg/日、アスピリン75〜150mg/日とされています。

脳梗塞の再発を防ぐ食べ物は?
緑黄食野菜や芋類、豆類、果物には、血圧上昇を予防する働きのあるカリウムが含まれています。さらに、アジやサンマ、サバ、イワシなどに含まれるDHAやEPAには高血圧の予防やコレステロール値低下の効能があるとされています。

<参照元>
脳血管障害・脳卒中 | e-ヘルスネット(厚生労働省):https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-006.html
厚生労働省eJIM | 健康のためのリラクゼーション法 | 一般の方へ:https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/11.html
脳梗塞:これからの再発予防治療*.神経治療.2018;35(4):439-443.:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnt/35/4/35_439/_pdf
2)‌わが国の疫学調査から見えてくる‌ 脳卒中の現実.日本内科学会雑誌.2017.106(90):1851-1857. p1854:https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/106/9/106_1851/_pdf

関連記事

あわせて読みたい記事:脳梗塞後の運動や活動に関する禁止事項

外部サイトの関連記事:脳梗塞後遺症は幹細胞治療で本当に良くなるのか



脳卒中・脊髄損傷のご相談
3ステップで簡単フォーム

  • お名前
  • Email・TEL
  • 年齢・内容

お名前をご記入ください


  • お名前
  • Email・TEL
  • 年齢・内容

メールアドレス

電話番号

※携帯電話へショートメッセージでご連絡させていただく場合がございます。




  • お名前
  • Email・TEL
  • 年齢・内容

年齢と地域の選択

ご相談内容を入力

送信前にプライバシーポリシー(別タブが開きます)を必ずご確認下さい。




※送信後にページが移動します。確認画面はありません。


貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


再生医療の治療 各地クリニックの案内

YouTubeチャンネル

脳卒中や脊髄損傷など再生医療に関する情報はこちらでもご覧頂けます。
脳卒中ラボ

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

ニューロテックメディカル・リハビリセンター

おすすめ記事

(腰椎損傷 下肢不全麻痺|30代 MK様)

おすすめ記事

最近の記事

  1. 喫煙は脳梗塞の危険信号!今すぐ禁煙すべき理由を徹底解説

  2. 毎日飲める!脳卒中予防に効果的な最強ドリンクとは?

  3. 手の巧緻性の低下とは?原因と対策を徹底解説

【再生医療×リハビリテーションの可能性】オンライン講演会 Vol.1

ピックアップ記事

  1. 疼痛スケールの種類と使い方

  2. 高次脳機能障害の方に向いている職務と就労支援制度

  3. 一過性脳虚血発作の症状と脳梗塞との違い

おすすめ記事

  1. 側弯症のやってはいけないスポーツについて

  2. 小脳血管解離と脳出血の関係と原因

  3. 外傷性脳損傷に対するサンバイオ社SB623とは

クリニックのご案内

脳梗塞・脊髄損傷クリニック

脳卒中・脊髄損傷の後遺症の
       お悩みや治療のご相談
お気軽にお問い合わせ下さい

0120-955-573

[電話受付]【月~土】9:00~18:00/日祝休