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脳梗塞後に体が痛くなる理由とその対処法

           

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この記事を読んでわかること

脳梗塞による神経障害が引き起こす筋肉痛のメカニズム
中高年・高齢者に多い筋肉痛の特徴と注意点
筋肉痛を和らげるためのリハビリとセルフケア方法


脳梗塞後に体が痛くなるのは、脳の損傷により神経の伝達が異常となり、脳が痛みを誤って認識する「中枢性疼痛」という現象が起こるからです。
また、麻痺に伴う筋緊張や関節の動きの制限により、筋肉や関節に負担がかかることで、痛みが起きる場合もあります。

脳梗塞による神経障害が引き起こす筋肉痛のメカニズム

脳梗塞による神経障害が引き起こす筋肉痛のメカニズム
この記事では、脳梗塞による神経障害が引き起こす筋肉痛のメカニズムについて解説します。
脳梗塞は、運動や感覚を担う脳の領域に血流障害が起こり、神経細胞が壊死することで、運動機能や筋肉の機能に異常が起こる疾患です。

まず、麻痺した側の筋肉は自発的に動かしづらくなる一方で、反射的な収縮や緊張が持続しやすく、筋肉が過剰にこわばる「痙縮」という症状が現れます。
この持続的な状態が、筋肉や腱に負担をかけ、痛みを起こします。

また、動きづらくなった関節や筋肉を無理に使おうとして、特定の筋肉に過剰な負荷がかかり、筋肉痛になることもあります。
さらに、長期間の不動や姿勢の偏りにより、筋肉が萎縮しやすくなり、わずかな運動でも痛みを感じやすくなります。
さらに、脳が損傷されたことで痛みを誤って認識する現象である「中枢性疼痛」という現象が関連している場合も多々あります。
この場合は、実際に筋肉が傷ついていなくても痛みが続くことになります。
脳梗塞の筋肉痛の背景には、神経障害に加えて、さまざまな原因があるため、表面的な対処だけでなく、専門的な評価と継続的なケアが重要です。

中高年・高齢者に多い筋肉痛の特徴と注意点

この記事では、中高年・高齢者に多い筋肉痛の特徴と注意点について解説します。
脳梗塞が原因となる中高年・高齢者の筋肉痛には、加齢による筋肉痛とは異なる特徴があります。
脳梗塞が原因で運動や感覚を司る脳神経部位が損傷されると、麻痺や筋緊張の異常、感覚のずれが起こります。
特に、片麻痺では、筋肉のバランスが崩れ、痙縮と呼ばれる持続的な筋肉のこわばりが起こりやすくなります。
これにより、特定の筋肉に過剰な負荷がかかり、慢性的な筋肉痛が生じます。
また、感覚障害により、通常感じるはずの刺激を痛みとして認識する「中枢性疼痛」が出ることもあります。
さらに、高齢者では関節や筋の柔軟性が低下しているため、わずかな動きでも痛みを強く感じやすい傾向があります。
注意点としては、単なる使い過ぎによる筋肉痛と誤認しないことが重要です。
痛みが長引く、もしくは悪化する場合には、整形外科やリハビリ専門医の診察を受け、筋弛緩薬やストレッチ指導などの適切な対処が求められます。

筋肉痛を和らげるためのリハビリとセルフケア方法

この記事では、筋肉痛を和らげるためのリハビリとセルフケア方法について解説します。
脳梗塞が原因となる筋肉痛を和らげるためには、リハビリとセルフケアの両面からの取り組みが重要です。
まず、リハビリの基本は、理学療法による筋肉の緊張緩和と可動域の改善です。
理学療法士の指導のもと行われる、ストレッチ、関節可動域訓練、筋力維持のための軽い運動は、痛みの原因となる痙縮や筋のこわばりを和らげ、筋肉の負担を軽減します。
また、バランス訓練や歩行訓練によって不自然な姿勢や動作を修正することで、特定の筋肉にかかっている負荷を抑えることができます。
セルフケアとしては、自宅での温熱療法や軽いストレッチが効果的です。
入浴や蒸しタオルで筋肉を温めた後に、ゆっくりと伸ばすことで、血流が促進され痛みが軽減されます。
また、水分と栄養を十分に摂ることで筋肉の代謝を助け、疲労物質の排出を促します。
無理な動作や急な運動はかえって痛みを悪化させる恐れがあるため、自分の身体の状態に合わせて、医師や専門職と連携したセルフケアを継続することが大切です。

まとめ

今回の記事では、脳梗塞後に体が痛くなる理由とその対処法について解説しました。
脳梗塞は血管が閉塞することにより、脳神経への血流が途絶え、脳神経が壊死する疾患です。
後遺症が残ることもたびたびあります。
現在の医療では、壊死した神経を再生することは難しいのが現状です。
そのため、新たな治療として再生治療への関心が高まっています。
再生医療の実際例として、「神経障害は治るを当たり前にする取り組み」を、ニューロテック®と定義しています。
また、脳卒中や脊髄損傷、神経障害の患者さんに対する『狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療』を、リニューロ®と定義しました。
具体的に、リニューロ®とは、同時刺激×神経再生医療Ⓡにて『狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療』です。
また、その治療効果を高めるために骨髄由来間葉系幹細胞、神経再生リハビリ®の併用をお勧めしています。
ニューロテック、脳梗塞脊髄損傷クリニックなどでは、脳卒中・脊髄損傷を専門として、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供し、神経障害の軽減を目指しています。
これらの治療は、脳梗塞によるさまざま後遺症に苦しむ患者さんに期待が持てる治療となるでしょう。

よくあるご質問

脳梗塞で筋肉が痛くなるのはなぜですか?
脳梗塞に伴う麻痺により、筋肉の使い方が偏り、過度な緊張やこわばりが生じるためです。
動かさない部位では、筋肉や関節が硬くなるため、動かす際に痛みが起きやすくなります。
加えて、無意識に力が入る痙縮や、不自然な姿勢による負担も原因となります。

脳梗塞になると身体にどんな変化が起こりますか?
脳梗塞は血管が閉塞し、脳の一部に血液が届かなくなる疾患です。
そのため、神経細胞が壊死するため、体にさまざまな変化が起こります。
代表的な症状として、片側の手足の麻痺やしびれ、言葉がうまく話せない失語症、視野の欠損、バランスの低下などがあります。
さらに、感覚の鈍さや痛み、筋緊張の異常、排尿障害なども起こることがあります。

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    1脳卒中の概要|MSDマニュアルプロフェッショナル版https://www.msdmanuals.com/
    2脳卒中治療ガイドライン2021(改訂2023)|日本脳卒中学会https://www.jsts.gr.jp/img/guideline2021_kaitei2023.pdf

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    PROFILEこの記事の監修
    貴宝院 永稔
    貴宝院 永稔 医師
    (大阪医科薬科大学卒業)
    • 脳梗塞・脊髄損傷クリニック 総院長
    • 日本リハビリテーション医学会認定専門医
    • 日本リハビリテーション医学会認定指導医
    • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
    • ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

    私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
    リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
    このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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