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これで納得!食事と脳の健康の関係

           

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この記事を読んでわかること

脳の機能を最適化するために必要な栄養素は何か
精神の安定を保つための栄養素は何か
栄養不足によって脳にどのようなダメージが加わるのか


食事は毎日の身体の健康を保つためのみならず、脳の健康にとっても大切です。
さまざまな栄養素をとることで、認知機能を維持し、神経系の状態もよくなっていきます。
今回の記事では、脳を健康に保つために必要な栄養素や食事等について解説していきます。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。

最適な脳機能に必要な栄養素

野菜
食事から得られる栄養と脳機能は密接に関係しています。そして、食事の記憶への影響も重要です。
つまり、適切に栄養を摂取することが脳の機能や健康に直接影響を与えますので、脳を強化する食事を意識することが大切です。
以下のように、栄養素と脳の機能は関係しています。

オメガ3脂肪酸

DHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸は脳細胞の構造に関与しており、認知機能をサポートしてくれます。
また、オメガ3脂肪酸は腸内の短鎖脂肪酸を増加させることで、腸内細菌の中の善玉菌を増やし、一方では悪玉菌の増殖を抑える可能性があります。
さらに、認知症予防や進行を遅らせる効果も期待されています。
オメガ3脂肪酸は、魚やナッツなどに多く含まれています。

抗酸化物質

ビタミンC、E、βカロテンなどの抗酸化物質は、脳を酸化ストレスから守り、認知機能を維持する効果が期待できます。
果物や野菜、ナッツに豊富に含まれています。

ビタミンとミネラル

ビタミンB群、ビタミンD、鉄、亜鉛などは脳の正常な発達や機能を維持するために必要です。
食肉や魚肉、乳製品、穀物などから摂取できます。

レシチン

レシチンは細胞膜の主成分となり、脳神経や神経組織を構成しています。
レシチンはアセチルコリンという脳内神経伝達物質の原料の一つであり、アルツハイマー型認知症の予防効果があるとされています。
レシチンは大豆や卵黄に多く含まれています。
また、これらの栄養素の他にも、脳の働きのためには安定した血糖値を保つことが大切です。脳はブドウ糖を主な栄養素として利用するからです。
ただし、糖質の高い食品を過度に食べれば良いという訳ではありません。
線維質の豊富な炭水化物や、オメガ3脂肪酸などの良質な脂質やタンパク質をバランスよく摂取すると良いでしょう。
なお、オメガ3脂肪酸であるDHAやEPAはアジやサバなどの青魚に豊富に含まれています。

貧弱な食事が認知能力に与える影響

認知的健康という概念があります。これは、個人や社会に適した、柔軟で健やかな認知状態や感情の状態を指します。
つまり、個人や社会にとって健康で適応的な精神状態と考えられます。
一方で栄養素が不足している状態では、脳はその機能を十分に発揮できません。
例えば、過度な食事制限を行うと、ブドウ糖が不足し低血糖状態になります。すると、脳が十分に働くことができません。
栄養不足が続いてしまうと、最悪の場合には脳が萎縮し、ダメージが残ってしまう場合もあります。
また、アルコール多飲や偏食を続けると、ビタミンB1が欠乏し、ウェルニッケ脳症という病気を発症してしまうこともあります。
これは、進行すると意識障害や眼球運動障害、また運動失調などがみられる疾患です。
バランスの良い食事を取り、栄養不足にならないように気をつけたいものですね。

健康な心のために食べるべき脳フード

五大栄養素
健康な心を保つためにも、必要な栄養素があります。
タンパク質、炭水化物、脂質は3大栄養素と呼ばれており、体を作る上で大切な役割を果たしています。
その中でも、20種類のアミノ酸から構成されるタンパク質は生体機能の維持や脳の成長・機能の発揮に欠かすことができません。
さらに、必須アミノ酸であるチロシンやフェニルアラニン、トリプトファンなどは神経活動に必要不可欠な神経伝達物質を作ります。
また、トリプトファンはセロトニンという物質の元になります。
セロトニンは人の気分を明るくするという作用を持っており、不足するとうつ病になってしまう恐れがあるのです。
そのため、セロトニンは心の健康を保つために必要です。
なお、トリプトファンは植物性のタンパク質には少なく、食肉や魚肉に多く含まれています。
こうした食物を積極的にとりましょう。

まとめ

今回の記事では、食事と脳の健康の関係について述べました。
特に、オメガ3脂肪酸であるDHAには、神経幹細胞に働きかけ、神経新生の促進作用も期待されています。
しかしながら、今まで傷ついた神経の再生は根本的には難しいとされてきました。
そこで、当院ニューロテックメディカルでは、『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』、ニューロテック®を構築しました。
そして、脳卒中や脊髄損傷、神経障害の患者さんに対する『狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療』を、リニューロ®と定義しました。
リニューロ®は、同時刺激×神経再生医療、骨髄由来間葉系幹細胞、神経再生リハビリにて『狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療』です。
脳卒中後の後遺症などに対する再生医療にご興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。

よくあるご質問

食事が脳にもたらす効果は?
栄養バランスが整った食事は脳の健康を促進し、認知機能を維持し、神経系の状態をサポートします。
逆に、栄養不足や不健康な食習慣は脳の機能に悪影響を及ぼす可能性があります。

脳が元気になる食べ物は?
脳を元気にする食べ物の一つに、大豆食品(大豆の煮豆、豆腐、納豆など)があります。
レシチンという栄養素が多く含まれています。 レシチンは、体内でアセチルコリンに変わり、脳内伝達物質として働きます。

<参照元>
ω3 系脂肪酸による認知症予防.オレオサイエンス.2022:22(7);327-335.:https://www.jstage.jst.go.jp/article/oleoscience/22/7/22_327/_pdf/-char/en
レシチン・コリンの効果と摂取量 | 健康長寿ネット:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/lecithin.html
認知健康科学研究分野 – idac_ja 東北大学:https://www.idac.tohoku.ac.jp/site_ja/admission-courses/overcoming-age-related-brain-diseases/dept-cognitive-health-science/
ビタミン欠乏症による認知機能低下の特徴は何か 認知症診療ガイドライン2017 第16章 内科的疾患など :https://www.neurology-jp.org/guidelinem/degl/degl_2017_16.pdf
タンパク質と脳の栄養〜うつ病とタンパク摂取〜.畜産の情報.2017;52-61:https://www.alic.go.jp/content/000141085.pdf

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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