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脳梗塞後の夫婦生活への影響とは?

           

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この記事を読んでわかること

脳梗塞は、患者だけでなくその配偶者にも心理的な負担を与え、夫婦関係に影響を及ぼすことがわかる。
脳梗塞後の身体的な制限が、日常生活や親密な夫婦生活に対して制約をもたらすことがわかる。
適切なコミュニケーションや専門的なサポートを通じて、脳梗塞後の夫婦関係を良好に保つ方法があることがわかる。


脳梗塞は、患者本人の生活だけでなく、そのパートナーや家族にとっても大きな変化をもたらす病気です。
夫婦関係において、脳梗塞が及ぼす影響は身体的、心理的な側面で多岐にわたります。
この記事では、脳梗塞が夫婦生活にどのような影響を与えるのか、そしてその関係を良好に保つためのコミュニケーション方法について深掘りしていきます。

脳梗塞が日常生活や夫婦関係に与える心理的な影響

脳梗塞が日常生活や夫婦関係に与える心理的な影響
脳梗塞後、患者とその配偶者は新しい現実に直面し、特に心理的な負担を感じることが少なくありません。
脳梗塞による後遺症やリハビリの必要性に伴い、生活の質が変化することが多く、これに伴い夫婦関係にも影響が及びます。
まず、患者が感じる主な心理的影響としては、失った機能に対する無力感や焦燥感があります。
自己肯定感の低下は、夫婦間のコミュニケーションにおいてもネガティブな影響を及ぼし、パートナーに対してイライラや感謝の気持ちを示しづらくなることがあります。
一方で、介護者となる配偶者も精神的・肉体的に疲弊し、ストレスや孤独感を抱えることが少なくありません。
配偶者が感じる「介護疲れ」や「サポートがうまくできていない」という罪悪感もまた、夫婦間の溝を生む要因となりえます 。
こうした心理的な負担を軽減するためには、夫婦間での率直なコミュニケーションが欠かせません。
定期的に感情や状況を共有し、お互いの感情に耳を傾ける時間を設けることで、感情的なすれ違いを最小限に抑えることができます。
また、外部からのサポートを求めることも重要です。
カウンセリングや支援グループの利用は、精神的な負担を軽減し、夫婦関係を支える効果があります。

脳梗塞後の身体的制限が夫婦生活に及ぼす影響

脳梗塞後の身体的制限が夫婦生活に及ぼす影響
脳梗塞後の身体的な後遺症は、日常生活に大きな変化をもたらします。
片麻痺や言語障害などの機能障害が残る場合、日常の家事や介護、パートナーとの親密な時間にも制約が生じることが少なくありません。
たとえば、以前は日常的に行っていた家事や育児、その他の家庭内での役割分担が変更を余儀なくされ、一方のパートナーがその責任を負う場面が増えることもあります。
夫婦生活において、身体的な制約は親密さの維持にも影響を及ぼします。
アメリカン・ストローク・アソシエーションによると、脳梗塞後の親密な関係において、性行為やスキンシップが難しくなる場合があり、身体的な制約が夫婦間のコミュニケーションを阻害することがあります 。
しかし、重要なのは「親密さ」というのが必ずしも性行為だけに限られないということです。
親密な関係は、互いに支え合うことで築かれる信頼や愛情の表現でもあり、手を握る、抱きしめるなどのスキンシップや、日常の中での小さな気遣いが重要な役割を果たします。
身体的な制約がある場合でも、夫婦が新しい形での親密な時間を過ごすためには、柔軟な思考と共感が必要です。
配偶者のニーズに対して理解を示し、無理のない範囲でお互いを思いやることで、夫婦関係の親密さを維持することができます。
また、専門家のアドバイスを受けることで、身体的な制約を持つ中でも、夫婦としての親密な時間を持つ方法を模索できるかもしれません。

脳梗塞後の夫婦関係を良好に保つためのコミュニケーション術

脳梗塞後の夫婦関係を良好に保つためには、日常的なコミュニケーションが鍵となります。
言葉による表現が難しくなるケースもありますが、非言語的なコミュニケーションを活用することで、お互いの意思を伝えることができます。
たとえば、視線や表情、手の動きといったジェスチャーを通じて、感情や意図を伝えることが可能です。
特に言語障害を抱える患者とのコミュニケーションには、焦らずに時間をかけることが重要です。
また、夫婦としてお互いの役割を再確認し、新しい役割分担や日常生活の工夫を話し合うことも重要です。
配偶者が介護者の役割を担う場合、過度な負担がかからないように適切な支援体制を整えることが必要です。
専門家の助言を受けながら、生活環境や介護計画を整え、夫婦が協力して新しい生活に適応することが関係の安定につながります。
外部のリハビリテーションプログラムやサポートグループへの参加も、コミュニケーションを活性化させる有効な方法です。
これらのプログラムでは、他のカップルの経験を共有することができ、夫婦間で直面している問題を乗り越えるための具体的なヒントを得ることができます。

まとめ

脳梗塞後の夫婦生活は、多くの挑戦と変化を伴います。
しかし、適切なコミュニケーションとサポートを通じて、夫婦としての絆をさらに深めることも可能です。
日常の中での小さな前進や感謝の気持ちを大切にし、二人三脚で新しい生活に向き合う姿勢が求められます。
専門家の支援や外部のサポートを活用しながら、夫婦としての関係を良好に保ち続ける努力が重要です。
脳梗塞後には、夫婦生活に影響を与えるような後遺症が残ってしまうこともあることがわかったかと思います。
そういった後遺症に対しては、リハビリテーションと再生医療の組み合わせが効果的なのではないかと期待が持たれています。
ニューロテック、脳梗塞脊髄損傷クリニックなどでは、脳卒中・脊髄損傷を専門として、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
リニューロ®では、同時刺激×神経再生医療®、骨髄由来間葉系幹細胞を用いて狙った脳や脊髄の治る力を高めた上で、神経再生リハビリ®を行うことで神経障害の軽減を目指します。
脳梗塞後の後遺症改善に対する再生医療にご興味のある方は、ぜひ一度当院までご相談ください。

よくあるご質問

脳梗塞は生活にどのような影響がありますか?
脳梗塞は、運動機能や言語、記憶などに影響を及ぼし、日常生活に大きな制約をもたらします。
麻痺や言語障害が残ることで、食事や移動、コミュニケーションが困難になることがあります。
また、心理的な負担や役割分担の変化も伴い、家族や夫婦関係にも影響を及ぼします。

脳梗塞になると生殖機能はどうなるのか?
脳梗塞が直接的に生殖機能に影響を与えることは稀ですが、身体的・心理的な変化や後遺症が間接的に影響することがあります。
例えば、疲労やストレス、麻痺などによる身体的制約が親密な関係に支障をきたすことがあり、その結果として生殖機能に影響を与える可能性があります。

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    <参照元>
    Intimacy after stroke American Stroke Associasion.:
    https://www.stroke.org/en/about-stroke/effects-of-stroke/emotional-effects/intimacy-after-stroke
    Ramazanu S, Loke AY, Chiang VCL. Couples coping in the community after the stroke of a spouse: A scoping review. Nurs Open. 2019 Nov 16;7(2):472-482. doi: 10.1002/nop2.413. PMID: 32089843; PMCID: PMC7024616.:
    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7024616/

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    PROFILEこの記事の監修
    貴宝院 永稔
    貴宝院 永稔 医師
    (大阪医科薬科大学卒業)
    • 脳梗塞・脊髄損傷クリニック 総院長
    • 日本リハビリテーション医学会認定専門医
    • 日本リハビリテーション医学会認定指導医
    • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
    • ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

    私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
    リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
    このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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