この記事を読んでわかること
・血栓を防ぐための日常習慣
・マグネシウムの血液凝固抑制効果
・マグネシウムを多く含む食材リスト
今回は、マグネシウムで簡単に始める血栓予防と健康生活について解説します。
マグネシウムは、血管を拡張して血流を改善する、血小板の凝集を抑制して血栓ができにくくする効果があります。
そのため、心血管疾患のリスクを低減することが期待できます。
健康生活のため、マグネシウムを豊富に含む食品を取り入れることをお勧めします。
血栓を防ぐための日常習慣
この記事では血栓を防ぐための日常習慣について解説します。
血栓を防ぐための日常習慣には、バランスの取れた食事、適切な水分摂取、運動、禁煙などが重要です。
まず、バランスの取れた食事が必要です。
食材リストとして、野菜、果物、魚、豆類などを積極的に摂取し、コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控えるようにしましょう。
これらの食品は、血液の粘度を低下させ、血流を健康に保つ効果があります。
塩分を控えることも、血圧を管理し、血栓のリスクを低減するために重要です。
また、1日に1.5〜2リットルの水を飲むことを目標にしましょう。
水分摂取不足は血液をドロドロにし、血栓ができやすくなります。
次に、定期的な運動です。
運動は血液循環を良くして、血栓の形成を防ぎます。
有酸素運動(ウォーキング、サイクリング、水泳など)は、血管の弾力性を保ち、血流を良くする効果があります。
特に、長時間の座位は、血流を悪くして血栓ができやすい状況を作りますので、定期的に立ち上がってストレッチをする、足を動かすなどの工夫が必要です。
禁煙もまた重要な習慣です。喫煙は血管の収縮、血管の壁を傷つけるため、血流が悪化し、血栓のリスクが高まります。
マグネシウムの血液凝固抑制効果
この記事ではカマグネシウムの血液凝固抑制効果について解説します。
血液凝固は、血管の状態、血小板、凝固系の相互作用によって起こります。
マグネシウムはこのプロセスを調節することで、血栓の形成を防ぐ効果があります。
まず、マグネシウムは内皮細胞の機能をサポートし、血管の弾力性を維持することで、血流を高めます。
これにより、血液がスムーズに流れるようになり、血栓の形成が抑えられます。
さらに、マグネシウムは血小板の機能に直接影響を与えます。
血小板は、損傷を受けた血管の壁に集まって血栓を形成します。
マグネシウムは血小板の活性化を抑制し、過剰な凝集を防ぎます。
これにより、血液が過度に凝固するのを防ぎ、血栓のリスクを低減します。
また、マグネシウムはカルシウムとのバランスを保つことで凝固系に影響を与えます。
カルシウムは血液凝固を促進する作用があり、過剰なカルシウムは血栓形成のリスクを高めます。
マグネシウムはカルシウムの作用を調節し、血液が適切に凝固するようにします。
マグネシウムとカルシウムのバランスを保つことで、血栓のリスクを低減することができます。
これらの作用は、脳梗塞予防につながるでしょう。
マグネシウムを多く含む食材リスト
この記事ではマグネシウムを多く含む食材リストについて解説します。
マグネシウムは、300種類以上の酵素の働きをサポートする重要なミネラルです。
心血管系、筋肉、神経などのさまざまな生理機能に関与しています。
まず、ナッツ類は優れたマグネシウム源です。
特にアーモンド、ピーナッツなどは、手軽に摂取できます。
これらは、体に良い脂肪やタンパク質も豊富に含んでおり、栄養バランスの取れた食材といえるでしょう。
次に、種子類もマグネシウムを多く含んでいます。
特にカボチャの種、亜麻仁などは、スムージーやヨーグルトに混ぜて摂取するのに適しています。
これらの種子は、オメガ-3脂肪酸や食物繊維も豊富で、消化器系の健康にも寄与します。
緑葉野菜もマグネシウムの重要な供給源です。
ほうれん草、ケールなどは、サラダに加えることで簡単に摂取できます。
これらの野菜は、ビタミンやミネラルも豊富で、全体的な健康をサポートします。
また、豆類もマグネシウムを多く含んでいます。
特に黒豆、白インゲン豆などは、スープや煮込み料理に使うことで摂取しやすいです。
豆類は植物性タンパク質や食物繊維も豊富で、心血管の健康や消化器系の機能改善に役立ちます。
まとめ
今回の記事では、マグネシウムで簡単に始める血栓予防と健康生活について解説しました。
マグネシウムが不足するとさまざま疾患になりやすくなりますが、その中でも脳卒中のリスクは重要です。
脳卒中を発症すると神経損傷を起こし、後遺症が残る可能性が高いからです。
でも、神経組織を再生させると後遺症は軽減します。
そのため、再生医療には期待が持てます。
脳や脊髄の損傷に対して、「ニューロテック®」と呼ばれる「神経障害が治ることを当たり前にする取り組み」も盛んです。
ニューロテックメディカルでは、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
さらに、神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「神経再生医療×同時リハビリ™」があります。
これらの治療法は、脳卒中の後遺症に苦しむ患者さんに対して期待が持てる治療となります。
よくあるご質問
- マグネシウムは血液をサラサラにしますか?
- 血液をサラサラにする効果が期待できます。
マグネシウムは、血小板の凝集を抑制し、血栓の形成を防ぐ役割を有しているからです。
その他、血管を拡張し、血液の循環を良くする働きもあります。 - マグネシウムを取りすぎるとどうなる?
- 一般的な副作用は下痢です。
腸内の水分バランスが乱れるためです。
また、過剰摂取は腎機能に負担をかけるので、腎不全を起こすリスクがあります。
さらに、高濃度のマグネシウムが血中に存在すると、心拍数の低下や血圧の極端な低下を来し、心停止といった深刻な事態を起こすことがあるので要注意です。
<参照元>
・An P, et al. Micronutrient Supplementation to Reduce Cardiovascular Risk. JACC 2022; 80(24): pp2269-2285.
・Saris NL, et al. Magnesium An update on physiological, clinical and analytical aspects. Clinica Chimica Acta 2000; 294: pp1–26.
関連記事
あわせて読みたい記事:脳梗塞後の食事と栄養の管理
外部サイトの関連記事:若年性脳梗塞の予防と対策
コメント