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脳梗塞の前兆を防ぐための生活習慣と予防法

           

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この記事を読んでわかること

脳梗塞と動脈硬化の関係がわかる
飲酒・喫煙が脳梗塞に与える影響がわかる
脳梗塞の予防に有用な生活習慣がわかる


脳梗塞は主に動脈硬化が原因となる疾患であり、本来弾性に富んだ動脈が硬く・脆く変性して内腔が狭小化することで動脈硬化を発症します。
そのため、脳梗塞の発症予防のためには動脈硬化の予防が重要であり、そのためには日々の生活で多くのことに気を付ける必要があります。
この記事では、脳梗塞の前兆を防ぐための生活習慣と予防法について詳しく解説します。

高血圧や糖尿病が脳梗塞リスクを高める理由

高血圧や糖尿病が脳梗塞リスクを高める理由
高血圧や糖尿病・高脂血症などの生活習慣病はさまざまな疾患の原因となる恐ろしい病気です。
その理由は、これらの疾患が血管に多大な悪影響を与えるためであり、血管は全身の臓器に張り巡らされているため、全身の臓器の病気につながります。
まず、血管は内膜・中膜・外膜の三層構造で構成されており、内膜は内皮細胞で覆われており、高血圧や糖尿病は長期的に血管内皮細胞を損傷することが知られています。
高脂血症は血液中を流れるLDLコレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)が多い病気であり、このLDLコレステロールが損傷した血管内皮細胞から血管壁内に侵入してしまうのです。
その結果、血管壁内に入り込んだLDLは貪食細胞マクロファージに貪食され、泡沫細胞に変化して内膜の裏側に蓄積します。
泡沫細胞はいずれプラークと呼ばれるコブを形成し、その結果、血管の内腔が狭くなります。
このプラークは徐々に拡大し、慢性的な炎症によって被膜が菲薄化していくと、いずれ破裂する可能性があり、破裂すれば一気に血管が閉塞するため注意が必要です。
血管内腔の狭窄やプラークの破綻に伴う血管閉塞が、心臓を栄養する冠動脈で起これば心筋梗塞、脳を栄養する脳血管で起これば脳梗塞となります。

脳梗塞の発症リスクを増大させるのは高血圧や糖尿病だけでなく、飲酒や喫煙などの嗜好品にも注意が必要です。
飲酒は交感神経を活性化させるため、習慣的な飲酒によって高血圧を発症しやすくなることが知られており、その結果動脈硬化の原因となると考えられています。
また、タバコに含まれる下記のような有害物質も動脈硬化の進展を引き起こす原因です。

ニコチン
交感神経の活性化に伴う心拍数の増加、血圧上昇、心筋の収縮および酸素需要の増加
一酸化炭素
血管内皮細胞の障害
活性酸素
血管内皮細胞の障害、脂質過酸化、血小板凝集

上記のような有害作用によって動脈硬化が進んでしまうため、脳梗塞の発症リスクが増大します。

実際に、20〜46歳の男性を対象にした畑中らの報告によれば、非飲酒~時々飲酒かつ非喫煙群と比較して、毎日飲酒かつ喫煙群は有意に脳血管疾患の発症リスクが上昇し、若年群では3.81倍、中高年群では2.31倍でした。

飲酒量が増えても脳梗塞の発症リスクは比例しませんが、脳出血については飲酒量に比例して発症リスクが増加することが知られています。
また、喫煙も脳梗塞のリスクを増加させ、仮に禁煙しても発症リスクは非喫煙者と同等まで低下するのに2年ほど時間がかかるため、注意が必要です。

食事と運動による脳梗塞予防の具体的な方法

脳梗塞を予防することは、すなわち動脈硬化を予防することであり、そのためには下記のような生活習慣が必要です。

  • 1日6g未満の塩分制限
  • カリウムの豊富な緑黄色野菜や果実の積極的な摂取
  • 過剰な脂質・糖質を控える
  • 肉類より魚類を摂取する
  • 大豆などの豆類など、タンパク質の豊富な食事を摂取する
  • 肥満を予防し、ダイエットする
  • 1回30分以上の運動を最低でも週に3日は実施する
  • 禁煙・禁酒に努める

脳梗塞は一度発症すれば、その後重篤な神経学的後遺症を残す可能性も少なくないため、以上のような生活習慣を心掛け、予防に努めましょう。

まとめ

今回の記事では、脳梗塞の前兆を防ぐための生活習慣と予防法について詳しく解説しました。
この記事でも紹介したように、脳梗塞の主な原因は動脈硬化であり、動脈硬化は食事や運動・睡眠など、日々の生活習慣が大きく発症に影響します。
そのため、日々規則正しい食事や運動を心掛け、飲酒や喫煙・暴飲暴食などは控えることが肝要です。
もし仮に脳梗塞を発症してしまった場合、麻痺やしびれ、構音障害や高次脳機能障害など、なんらかの神経症状を残す可能性もあるため、注意が必要です。
現状ではこれらの後遺症に対してリハビリテーションしか改善する術はなく、またそれでも根治は困難ですが、近年では脳梗塞に対する新たな治療法として再生医療が大変注目されています。
ニューロテックメディカルでは、「ニューロテック®」と呼ばれる『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』も盛んです。
「ニューロテック®」では、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しています。
また、神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「同時刺激×神経再生医療Ⓡ」によって、これまで改善の困難であった脳梗塞後の後遺症改善が期待できます。

よくあるご質問

脳梗塞にならないための予防法は?
脳梗塞にならないための予防法は、普段摂取する食事の糖分や脂質、塩分に注意し、高血圧や糖尿病・高脂血症の発症を予防することです。
また、過剰な飲酒や喫煙も脳梗塞の発症リスクを増加させるため控えるべきです。

脳の血液の流れを良くするにはどうしたらいいですか?
脳の血液の流れを良くするには、定期的な運動習慣を持つことが重要です。
運動によって末梢血管が拡張し、より血液が巡りやすくなります。
また、動脈硬化の予防にもなるため、特にウォーキングやランニングなどの有酸素運動がおすすめです。

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    <参照元>
    1:知っておきたい動脈硬化|動脈硬化予防啓発分科会:https://doumyaku-c.jp/knowledge/
    2:喫煙と循環器疾患|厚生労働省:https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/tobacco/t-03-002
    3:就労男性における飲酒と喫煙習慣がおよぼす脳血管疾患の発症リスクへの影響|J STAGE:https://www.jstage.jst.go.jp/article/sangyoeisei/58/5/58_B15024/_pdf

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    PROFILEこの記事の監修
    貴宝院 永稔
    貴宝院 永稔 医師
    (大阪医科薬科大学卒業)
    • 脳梗塞・脊髄損傷クリニック 総院長
    • 日本リハビリテーション医学会認定専門医
    • 日本リハビリテーション医学会認定指導医
    • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
    • ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

    私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
    リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
    このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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