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コレステロール管理と脳梗塞再発防止の重要性

           

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この記事を読んでわかること

脳梗塞後のコレステロール値の目標範囲とは?
再発を防ぐための食事と運動の組み合わせ
定期的な健康診断でコレステロール値を管理する方法


コレステロール管理は、脳梗塞の再発防止に欠かせません。
特に、LDLコレステロールが高いと、動脈硬化が進み、血管が狭くなったり詰まりやすくなったりするリスクが高まります。
これを防ぐには、食生活の見直しや適度な運動が重要です。
さらに、医師の指導のもと適切に薬を服用することも、再発予防に効果的です。

脳梗塞後のコレステロール値の目標範囲とは?

脳梗塞後のコレステロール値の目標範囲とは?
この記事では、脳梗塞後のコレステロール値の目標範囲とは?について解説します。
脳梗塞後のコレステロール管理において、目標とすべき数値は近年の研究やガイドラインにより明らかになっています。
特に、LDLコレステロールは脳血管疾患の再発リスクに大きく関与するため、その管理が重要視されています。
2020年に発表された「Treat Stroke to Target」試験では、脳梗塞または一過性脳虚血発作(TIA)後の患者さんにおいて、LDLコレステロールを70mg/dL未満に抑えることで、心血管イベントのリスクが有意に低くなることが示されました。

さらに、動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版では、非心原性脳梗塞の場合にはLDLコレステロールを100mg/dL未満とすることを推奨し、冠動脈疾患を合併する患者では70mg/dL未満を目標値としています。

さらに、アテローム性動脈硬化がより顕著な患者さんでは、より厳格な管理が求められ、LDLコレステロールの目標値をさらに低くすることが考慮されています。
一方で、コレステロールの過度な低下が頭蓋内出血のリスクを高める可能性も指摘されており、さらなる検討が必要な現状です。
これらの基準をもとに、個々の患者さんのリスクを考慮しながら、適切な目標値を設定することが重要です。

再発を防ぐための食事と運動の組み合わせ

この記事では、再発を防ぐための食事と運動の組み合わせについて解説します。
コレステロール値を適正に保つことが血管の健康維持につながり、動脈硬化の進行を防ぐことができます。
食事面では、LDLコレステロールを増やす飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の摂取を控えることが大切です。
肉の脂身やバター、加工食品を減らし、代わりに青魚やオリーブオイルなどの不飽和脂肪酸を多く含む食品を取り入れることが重要です。
また、食物繊維が豊富な野菜や豆類、海藻類はコレステロールの吸収を抑え、排出を促進するため、積極的に摂取するとよいでしょう。
さらに、塩分の摂りすぎは高血圧の原因となるため、減塩を意識することも重要です。
運動面では、適度な有酸素運動がコレステロールの改善に有効です。
ウォーキング、ジョギング、サイクリングなどを週に150分以上行うことが推奨されており、毎日30分程度の軽い運動を続けることが推奨されています。
LDL-コレステロールの改善のみならず、HDLコレステロールが増えることにより、血管を保護することができます。
また、筋力トレーニングを取り入れると、基礎代謝が上がり、脂質代謝を促進する効果が期待できます。

定期的な健康診断でコレステロール値を管理する方法

この記事では定期的な健康診断でコレステロール値を管理する方法について解説します。
血液検査では、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(善玉コレステロール)、中性脂肪(トリグリセリド)などの値を確認します。
特に、LDLコレステロールが高すぎると動脈硬化が進行し、血管が詰まりやすくなるため、早期に対策を講じることが大切です。
健康診断の結果をもとに、自分のコレステロール値が適正範囲にあるかを確認し、必要に応じて医師と相談しながら生活習慣を見直すことが重要です。
数値が基準を超えている場合は、食生活の改善や運動習慣の見直しが必要です。
例えば、LDLコレステロールが高い場合は、飽和脂肪酸を控え、不飽和脂肪酸を含む食品を積極的に摂取することが推奨されます。
また、定期的に運動を行うことで、LDLコレステロールを減らすとともに、HDLコレステロールを増やす効果が得られます。
数値が安定していても、継続的なチェックを行うことで、将来的なリスクを軽減できますので、定期的な健康診断を習慣化することが重要です。

まとめ

今回の記事では、コレステロール管理と脳梗塞再発防止の重要性について解説しました。
脳梗塞は脳を栄養する血管が詰まることにより、脳の神経組織が壊死する疾患です。
そのため、日常生活に支障を来す後遺症が残ることがたびたびあります。
壊死した脳神経が再生すると、後遺症は軽減しますが、現在の治療ではなかなか難しいのが現状です。
そのため、再生治療が注目されています。
ニューロテック®は、「神経障害は治るを当たり前にする」ことを目的とした取り組みです。
その代表的な治療法であるリニューロ®は、「狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療」を提供します。
リニューロ®では、同時刺激×神経再生医療®により、神経回路の再構築を促進します。
さらに、骨髄由来間葉系幹細胞を用いることで、神経修復の可能性を高めます。
また、神経再生リハビリ®を併用することで、神経回路の強化をサポートします。
脳梗塞脊髄損傷クリニックなどでは、リニューロ®を提供し、神経障害の改善を目指しています。
これらの治療法は、脳血管疾患の後遺症で苦しむ患者さんに対して期待が持てる治療となるでしょう。

よくあるご質問

脳梗塞を再発させないためにはどうしたらいいですか?
生活習慣の改善と適切な医療管理が不可欠です。
まず、高血圧、糖尿病、脂質異常症を適切に管理することが重要です。
減塩、バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙、節酒を心がけましょう。
また、医師の指示のもと適切な薬物療法を受けることが大切です。

脳梗塞のリスクはコレステロール値と関係がありますか?
深く関係しています。
特に、LDLコレステロールが高いと、動脈硬化が進行し、血管が狭くなったり詰まりやすくなったりするため、脳梗塞のリスクが高まります。
一方、HDLコレステロールは血管の健康を保つ働きがあり、適切なバランスを維持することが重要です。

<参照元>
1:A Comparison of Two LDL Cholesterol Targets after Ischemic Stroke| N Engl J Med 2020;382:9-19:https://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMoa1910355
2:動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版|日本動脈硬化学会:https://www.j-athero.org/
・脳卒中ガイドライン2021(改訂2023)|日本脳卒中学会:https://www.jsts.gr.jp/img/guideline2021_kaitei2023.pdf

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PROFILEこの記事の監修
貴宝院 永稔
貴宝院 永稔 医師
(大阪医科薬科大学卒業)
  • 脳梗塞・脊髄損傷クリニック 総院長
  • 日本リハビリテーション医学会認定専門医
  • 日本リハビリテーション医学会認定指導医
  • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
  • ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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