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人間の細胞の数はどのぐらいあるの?

           

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この記事を読んでわかること

人間の細胞の数は?
もともとの細胞は1つから
細胞の入れ替わり周期はどれくらい?


人間の細胞の数はどのぐらいあるの?検索しても、論文でも、現状曖昧で推測することしかできないのが現状です。
この記事では、人間の細胞について説明させていただきます。

人間の細胞の数は60兆個?37兆個?

「人間の細胞の数」「何個」を検索すると、60兆個とか37兆個という数字が検索結果として出てきます。
中学や高校の生物学などでは60兆という数字を習った方も少なくないかもしれませんね。

一方で、37兆というのは、Eva Bianconiという研究者の2013年の有名な論文から引用されている数字です。
これだけでもわかるように、人間の細胞の数は現状曖昧であり、厳密に数えられず、推測することしかできないのが現状です。

Eva Bianconiの論文でも過去の文献では、10の12乗から16乗という桁あったとの説明がされています。
ここでは、一般に知られている60兆個やEva Bianconiの提唱する37兆個など厳密なことを述べることはできませんが、現状私たちが知りうる情報の中では、何十兆個程度あるのだろうというのが人間の細胞の数を説明する時の最も妥当な回答なのかもしれません。

もともとの細胞は1つから

1つの細胞から増殖
人間の細胞はもともと、受精卵というたった1つの細胞からスタートします。
初めは1つしかなかった細胞は、細胞分裂という過程を経て、2倍、4倍、8倍と指数関数的に増えていきます。

そして、お母さんのお腹から出てくる頃には、臓器の働きをして、生命を維持するた目に必要な細胞の数まで増えているのです。

細胞の入れ替わり周期はどれくらい?

細胞が増えていくだけでは、細胞の数は無限に増加してしまいますね。
そのため役目を果たした細胞はアポトーシスといって、いわゆる「細胞の自殺」と呼ばれる行為をおこないます。
細胞分裂による増加とアポトーシスなどの細胞の減少とによって、人間の体は細胞数のバランスが保たれているのです。

さて、細胞の入れ替わりの周期は、その細胞の種類によって様々です。
有名なところで言えば、皮膚のターンオーバーが何週間であるなどの広告を見たことがある人も多いのではないでしょうか?
一方で、脳や脊髄などの中枢神経と呼ばれるところの細胞は一般には入れ替わることがないというようにも考えられています。

赤ちゃんの細胞の数は?

赤ちゃん
それでは、赤ちゃんの細胞の数はどれくらいなのでしょうか?
こちらも結論から述べると、赤ちゃんの細胞数もはっきりと断定することはできません。
これにも諸説があり、細胞の数が少ないとか、細胞の大きさが小さいなどの理由がありますが、必ずしも、理由はひとつではなく、これらの要因が重なっていると考えられます。

現在、体重3kgの赤ちゃんと体重60kgの大人との間には20倍の体重差があるので、赤ちゃんの細胞数は大人の1/20で3億個程度だろうと概算されています。
しかし、体重と細胞の数が比例しているのだと仮定すると、体重40kgの大人と体重80kgの大人では細胞の数に2倍の差があるというおかしな話になってしまいますね。
この例からもわかるように、必ずしも、細胞の数と体重や身長などは比例するとは限りません。

体重3kgの赤ちゃんの細胞は大人の細胞よりも小さいという可能性や、発達段階の臓器などではそもそもの細胞数が少ないという可能性もあるということがわかります。

まとめ

残念ながら、人間の細胞の数は何個であるかは推定することしかできませんが、現状では、60兆個や37兆個などといった、何十兆個の説が有力です。
また、体格や年齢などの要因でもその数は増えたり減ったりするでしょう。
いつか、この疑問に対するはっきりとした答えが明らかになるといいですね。

▼参考文献
Human Biology

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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