この記事を読んでわかること
・脳の機能を最適化するために必要な栄養素は何か
・十分な栄養をとることができないと脳にとってどのような影響があるのか
・健康な脳と心を保つためにすすめられる食べ物は何か
私たちが生きていくために欠かせない食事。
この食事からとることのできる栄養素は、脳の健康を保ち、その機能を最適化するためにはとても重要です。
オメガ3脂肪酸やビタミン、炭水化物などが大切となります。
今回の記事では、脳や心の健康にとって大切な食事について解説していきます。
最適な脳機能に必要な栄養素
栄養と脳機能には大きな関連があります。そして、最適な脳機能を保ち、脳を強化する食事にはいくつかの重要な栄養素が必要です。主なものは以下の通りです
オメガ3脂肪酸
特にDHAとEPAは、脳の健康と機能に重要です。
ビタミンB群
特にB12、B6、葉酸は、神経系の機能と神経伝達物質の合成に関わっています。
抗酸化物質
ビタミンE、ビタミンC、フラボノイドなどは、脳の細胞を酸化ストレスから保護します。
鉄
鉄分は認知機能と神経伝達に重要な役割を果たします。
マグネシウム
神経系の正常な機能に必要で、記憶力や学習能力に影響を与えることがあります。
亜鉛
脳の成長と機能、特に記憶力と認知機能に関わっています。
食事の記憶力への影響は、軽視してはならないものですね。
貧弱な食事が認知能力に与える影響
さて、ここまで見てきたように、食事は私たちの身体のみならず、脳機能にも大きな影響を及ぼします。
特に、栄養素が不足している貧弱な食事は、認知能力に悪影響を与える可能性があります。
ここからは、貧弱な食事が認知機能に及ぼす可能性のある影響について詳しく見ていきます。
認知能力への影響
貧弱な食事は、特にビタミンやミネラルが不足しがちです。
これらの栄養素は脳の発達と機能維持に不可欠で、不足すると記憶力の低下、集中力の散漫、学習能力の低下など、認知機能に様々な影響を及ぼすことが知られています。
脳の発達への影響
若い年齢での栄養不足は、脳の発達に特に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
発達期の脳は、適切な栄養素を必要としており、これが不足すると認知スキルの発達が妨げられることがあります。
疾患リスクの増加
貧弱な食事は、アルツハイマー病やパーキンソン病など、さまざまな神経変性疾患のリスクを高めることが示唆されています。
特に、抗酸化物質やオメガ3脂肪酸が不足すると、脳の炎症や酸化ストレスが増加し、これが疾患のリスクを高める可能性があります。
心理的影響
貧弱な食事は、ストレスやうつ病などの心理的問題にも関連していることがあります。
栄養不足は気分の変動や不安を引き起こしやすく、これが認知機能にさらなる影響を与える可能性があります。
貧弱な食事は、認知能力にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
バランスの取れた栄養豊富な食事は、脳の健康を維持し、認知機能を高めるために不可欠です。
食事は単に体を動かす燃料ではなく、脳の最適な機能を支える基盤となるのです。
健康な心のために食べるべき脳フード
健康な心と脳を維持するためには、バランスの取れた食事が重要です。
以下は、脳に良いとされるいくつかの栄養素が豊富な食品、すなわち脳に優しい食品といえるものを紹介していきます。
オメガ-3脂肪酸
くるみや亜麻仁油、魚(サケ、マグロ、サバなど)などに含まれています。
これらの脂肪酸は認知機能をサポートし、心血管の健康を促進します。
ビタミンB群
ビタミンB6、B12、葉酸などは、脳機能を維持するためにも重要です。
肉、魚、卵、豆類、ナッツ、穀物などにこうしたビタミンB群が多く含まれます。
抗酸化物質
ビタミンCとビタミンEは抗酸化物質であり、ブルーベリー、イチゴ、オレンジ、アーモンド、ひまわりの種などに多く含まれています。
これらは脳の老化を遅らせ、記憶力をサポートできる可能性があります。
ミネラル
マグネシウム、亜鉛、鉄などのミネラルも脳機能に関与しています。
ほうれん草、豆類、ナッツ、赤身の肉、全粒穀物などにミネラルが豊富に含まれます。
カフェイン
適度な量のカフェインは注意力や認知機能を向上させることが知られています。
コーヒーや紅茶に含まれていますが、摂りすぎには注意が必要です。
炭水化物
体内のブドウ糖の供給源として重要です。
穀物などに多く含まれている炭水化物は、エネルギーの安定供給に役立ちます。
タンパク質
アミノ酸は脳の神経伝達物質の基本構成要素なので、良質なタンパク質を摂ることが重要です。
魚、鶏肉、卵、豆腐などにタンパク質が多く含まれます。
これらの食品をバランスよく組み合わせ、適切な食事習慣を維持することが、心と脳の健康を促進するのに役立ちます。
また、水分補給も忘れずに行いましょう。
まとめ
今回取り上げた栄養素のうち、特にオメガ系脂肪酸の摂取は加齢性認知機能低下や軽度認知機能障害高齢者の認知機能低下の進行を抑制または遅延させ、認知症の発症予防に役立つ可能性があるとされています。
一方、今まで、傷ついた神経を根本的に再生することは難しいとされてきました。
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よくあるご質問
脳に必要な栄養素は?
脳に必要な栄養素としては、オメガ3脂肪酸やビタミンB群、抗酸化物質、そして鉄分や亜鉛などの微量元素があります。そして、炭水化物は脳の栄養源となるブドウ糖の元となりますので、必要不可欠です。
脳を衰えさせる3大要因は?
脳の衰えにはさまざまな要因が影響します。その中でも加齢や不健康な生活習慣、慢性的なストレスといった要因が重要と考えられます。不健康な生活習慣として、喫煙や栄養不足、運動不足、睡眠不足などがあるほか、高血圧や糖尿病などの生活習慣病も脳に悪影響を及ぼします。
<参照元>
ω3 系脂肪酸による認知症予防.オレオサイエンス.2022:22(7);327-335.:https://www.jstage.jst.go.jp/article/oleoscience/22/7/22_327/_pdf/-char/en
レシチン・コリンの効果と摂取量 | 健康長寿ネット:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/lecithin.html
タンパク質と脳の栄養〜うつ病とタンパク摂取〜.畜産の情報.2017;52-61.:https://www.alic.go.jp/content/000141085.pdf
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