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腰椎分離症で反ると痛い方へ。悪化を防ぐ日常動作のNG例と正しい姿勢

           

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この記事を読んでわかること

腰が反ることで起こる腰椎への悪影響
無意識に行ってしまうNG動作と修正方法
腰椎分離症のリハビリテーション


腰椎分離症は腰の部分にある背骨の突起部周辺の疲労骨折です。
発症すると腰痛が起こり、治療は基本的に装具などを使用した保存療法を行います。
腰を反ることで症状が悪化することがあるため、疾患の正しい理解が重要です。
この記事では、腰椎分離症と腰を反る動作の関係性とリハビリテーションについて解説します。

腰椎分離症で反ると痛い理由と保存療法の重要性

腰椎分離症とは成長期のスポーツ活動で発症する背骨の突起部の周辺に起こる疲労骨折です。(新鮮腰椎分離症患者に対する早期リハビリテーションの検討―筋柔軟性と骨癒合の評価―|J-stage)
症状は主に腰痛がありますが、場合によってはしびれや脚の痛みなどが出現することがあります。

腰を反ることで分離部分に起こる影響

腰椎分離症は疲労骨折のため、繰り返し運動を行うことで発症します。
特に、運動を行う中でも腰を反らす動作や捻る動作を行なった時に、背骨の突起部の周辺に大きな力が加わります。(腰椎分離症-Spine surgeonが知っておくべきState of Art-|J -stage)
そのため、運動をする際に大きく腰を反らしたり捻ったりする動作を繰り返すことで疲労骨折が起こり、腰椎分離症を発症します。
発症後も腰を反らすと腰椎が分離している部分にストレスがかかるため、症状を悪化させる原因になってしまいます。

なぜ安静が必要?安静にすることの重要性と装具を使う期間

腰椎分離症の治療の基本は安静です。
疲労骨折の治療は原因になっている動作を行わないようにしていると少しずつ骨がくっつきます。
安静を行う方法として最も行われている方法は装具を使う方法です。
装具は身体が反ったり捻ったりする方向に動かないように固定を行うために用います。
装具を使用する期間は個人差や医師の判断によって左右しますが、基本的には3ヶ月前後が勧められています。
安静期間中も無理のない範囲でリハビリで腰椎分離症が再発しないようにトレーニングを行います。

無意識に行ってしまう日常生活のNG動作

ストレッチをする男性
腰椎分離症では腰を反らさないように生活をすることが重要ですが、無意識のうちに腰を反ってしまう動作があります。
できるだけ、腰への負担がかかる動作は避けるように注意が必要です。

痛みを引き起こす無意識に行ってしまう動作

腰椎分離症の治療中には腰を反ったり、捻ったりするような動作はNGです。
特に装具の使用中でも、寝転ぶ時は装具を外す許可が下りていることが多く、注意が必要です。
例えば、うつ伏せになってスマートフォンを触る姿勢は腰を反って頭を上げることも多く、無意識のうちに行いがちな注意が必要な動作です。
他にも、寝起きで装具をつけられていない時に身体を屈んで顔を洗う動作も無意識に腰が反ることがあり危険です。
誰かに呼ばれた際に素早く振り返る動作も急激に腰を捻ってしまうことがあるため、行わないようにしましょう。

腰を守るための正しい動作方法

腰を守り腰椎分離症を治すためにはNG動作を避けて正しい腰に負担のかからない動作を行うことが重要です。
股関節や膝関節を使ったり、無理な姿勢にならないように道具などを使用して腰を曲げたり伸ばしたりする動作を極力避けましょう。
例えば、顔を洗うために屈む際は腰ではなく、膝と股関節を曲げて姿勢を低くすることで腰への負担を減らすことができます。
他にもうつ伏せでスマートフォンを操作する際はお腹の下にクッションを入れることで腰を無理に反ることなく過ごすことができます。
このように、日常生活でのNG動作を工夫することで腰を守れるため、意識して腰以外の関節や道具を使って工夫しましょう。

今後の再発予防も見据えて行うリハビリテーション

ストレッチをする男性
腰椎分離症をただ治すだけでは安静による筋力低下もあり、再骨折をしてしまう場合があります。
そのため、治療ではリハビリテーションを行なって再発しないようにすることが大切です。

過度な腰椎の動きを防ぐための股関節のストレッチ

腰椎は骨盤のすぐ上にある骨です。
骨盤の動きが悪くなることで、動きを補うために腰椎が過度に反ったり曲がったりすることがあります。
骨盤の動きは前と後ろについている筋肉が硬くなることで可動域に制限が起こります。
そのため、これらの筋肉を柔らかくするストレッチは再発予防に効果的です。
前側の筋肉は大腿直筋という筋肉で、うつ伏せになった状態で片脚の膝を曲げることで伸ばせます。
後ろ側はハムストリングスと呼ばれており、ベッド上に膝を伸ばした状態で片脚を乗せ、身体を前に倒すとストレッチを行うことができます。
どちらも1セットあたり30秒を目安に行いましょう。

身体の中のコルセットを鍛える体幹トレーニング

安静にしていると体幹の筋力は低下してしまいます。
そこで、治療中も体幹のトレーニングを行なって筋力を強化する必要があります。
おすすめのトレーニングはドローインとプランクです。
ドローインとはお腹をへこました状態のまま深呼吸を行う筋トレで、身体の中のコルセットと呼ばれる腹横筋を鍛えることができます。
プランクはうつ伏せになり、肘とつま先を立てた状態で身体を支えるトレーニングで主に腹筋を鍛えることができます。
プランクを行う際は腰が反らないように注意してください。
どちらのトレーニングもコルセット使用期間から行うことができ、腰椎の過度な動きを止める効果が期待できるため、医師や理学療法士と相談してしっかりと鍛えましょう。

まとめ

この記事では腰椎分離症の治療方法や生活動作、リハビリについて解説しました。
腰椎分離症は腰の骨の疲労骨折で安静にすることが治療になります。
腰を反る動作で症状が悪化するため、動作時に工夫が必要です。
リハビリではストレッチと筋力トレーニングを行い、再発を予防します。(成長期腰椎分離症の理学所見と治療の実際|J-stage)
腰椎分離症では神経を損傷することは珍しいですが、一度神経を損傷すると後遺症が残ることがあります。
後遺症が残った神経の治療は確立されていませんが、再生医療にはその可能性があります。
今後、神経再生医療×リハビリテーションの治療の研究は進んでいきます。
私たちのグループは神経障害は治るを当たり前にする取り組みを『ニューロテック®』と定義しました。
当院では、リハビリテーションによる同時刺激×神経再生医療を行う『リニューロ®』という狙った脳・脊髄の治る力を高める治療を行っていますので、ご興味のある方はぜひ一度ご連絡をお願いします。

よくあるご質問

スポーツへの完全復帰には、どのくらいの期間がかかりますか?
骨の癒合状態によりますが、一般的には3〜6ヶ月程度が目安となります。
痛みが消えたからといって急に全力でプレーすると再発リスクが高いため、ジョギング→ダッシュ→ジャンプ→対人練習と、医師や理学療法士と相談しながら段階的に復帰していくことが必須です。
骨を早くくっつけるために、摂るべき栄養素はありますか?
骨の材料となるカルシウムだけでなく、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、筋肉を作るタンパク質、そしてビタミンKなどをバランスよく摂ることが、骨癒合を促すために重要です。

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    1新鮮腰椎分離症患者に対する早期リハビリテーションの検討―筋柔軟性と骨癒合の評価―|J-stage 氷見 量ら 日本臨床スポーツ医学会誌:Vol.30No.1,2022.https://rinspo.jp/journal/2020/files/30-1/31-38.pdf
    2腰椎分離症-Spine surgeonが知っておくべきState of Art-|J -stage 西良浩一 脊髄外科 Vol2 No.2 2011年https://www.jstage.jst.go.jp/article/spinalsurg/25/2/25_119/_pdf
    3成長期腰椎分離症の理学所見と治療の実際|J-stage 杉浦史郎 理学療法の科学と研究 Vol.6 No.1 2015https://www.jstage.jst.go.jp/article/srpt/6/1/6_6_7/_pdf

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    PROFILEこの記事の監修
    貴宝院 永稔
    貴宝院 永稔 医師
    (大阪医科薬科大学卒業)
    • 脳梗塞・脊髄損傷クリニック 総院長
    • 日本リハビリテーション医学会認定専門医
    • 日本リハビリテーション医学会認定指導医
    • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
    • ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

    私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
    リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
    このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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