脳出血治療後に必要な高血圧管理と再発予防|再生医療|脳梗塞・脊髄損傷の後遺症を幹細胞治療で改善|ニューロテックメディカル

脳出血治療後に必要な高血圧管理と再発予防

           

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この記事を読んでわかること

高血圧が脳出血治療に与える影響
再発を防ぐための降圧薬治療のポイント
生活習慣改善で高血圧リスクを抑える方法


脳出血治療後の高血圧管理と再発予防は極めて重要です。
目標血圧は、130/80 mmHg未満(75歳以上は140/90 mmHg未満)を目標とします。
定期的な血圧測定と適切な降圧薬の服用が不可欠です。
加えて、生活習慣の改善も重要です。
具体的には、塩分制限、野菜摂取を増やす、定期的な運動、禁煙、節酒、ストレス管理が重要です。

高血圧が脳出血治療に与える影響

高血圧が脳出血治療に与える影響
この記事では高血圧が脳出血治療に与える影響について解説します。
高血圧は、脳出血の原因として最も大きなリスク因子の一つであり、その管理は治療と再発予防において極めて重要です。
脳出血後の適切な血圧管理は、再発リスクを大幅に低減させます。
脳出血の治療において、急性期は、血圧コントロールが重要です。
過度の高血圧は血腫の拡大や再出血を起こす可能性が高くなるため、適切な降圧治療が必須です。
一方で、急激な血圧低下は脳の血流低下を来たし、脳機能障害を起こすため、慎重な血圧管理が求められます。
長期的な血圧管理は脳出血の再発予防に不可欠です。
24時間にわたる的確な降圧治療が必要であり、特に早朝の血圧上昇(モーニングサージ)は脳出血の再発のリスクとなるため、重要視されています。
治療後の血圧目標値は、一般的に130/80 mmHg未満(75歳以上では140/90 mmHg未満)とされています。
この目標達成のためには、定期的な血圧測定と医療機関での定期通院を継続しましょう。
医師の指示に従い降圧薬をきちんと服薬することに努めましょう。
加えて、生活習慣の改善が必要です。
減塩、適度な運動、禁煙、節酒、ストレス管理などが大切です。

再発を防ぐための降圧薬治療のポイント

この記事では、再発を防ぐための降圧薬治療のポイントについて解説します。
ポイントは以下の通りです。
まず、血圧管理を徹底します。
脳卒中後の降圧目標値は、原則として140/90 mmHg未満となります。
ただし、ラクナ梗塞、脳出血、くも膜下出血の場合は、130/80 mmHg未満を目指すことが推奨されています。
使用する降圧薬として、カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、ARBなどが使われます。
これらの薬剤は、患者さんの状態や合併症、副作用などによって、最適な降圧薬が選択されます。
複数の降圧薬を併用する場合もあります。
注意点として、自身で定期的な血圧測定を継続することが必要です。
血圧値を記録することにより、薬の効果や副作用を早期に発見する手がかりとなるからです。
さらに、注意する点として、血圧が下がったからといって自己判断で服薬を中止しないことです。
降圧薬には降圧作用以外にも、動脈硬化を抑制し再発を予防する効果があるからです。
ただし、血圧降下に伴い、めまい、ふらつき、易疲労感など症状が現れた場合は、医師に相談のうえ適切な降圧薬の内服指導を受けてください。

生活習慣改善で高血圧リスクを抑える方法

この記事では生活習慣改善で高血圧リスクを抑える方法について解説します。
まずは、塩分制限が重要です。
日本人の平均摂取量は1日10g以上であり、目標として6g未満に抑えることが推奨されています。
方法として、調味料の使用を減らすために、だしを活用したり、汁物を具沢山にしたりするなどの工夫が有効です。
適切な体重管理も欠かせません。
BMIが25未満を目指しましょう4〜5kgの減量で収縮期血圧4mmHg程度の低下が期待できます。
喫煙者は禁煙しましょう。
タバコに含まれる多くの有害物質は、血管を収縮させ、高血圧のリスクを高めます。
飲酒については、適度な摂取量に努めましょう。
男性では1日20g、女性では10gを上限とすることが望ましいとされています。
週に2回は休肝日を設けることも推奨されています。
定期的な運動習慣を作りましょう。
具体的には、有酸素運動、例えばウォーキングやジョギング、サイクリングなどを週に150分以上行うことで、血圧を下げる効果が得られます。
ストレス管理も忘れてはなりません。
過度なストレスは交感神経を活性化し血圧を上昇させます。
自身に合った適切なリラクゼーション法や十分な睡眠を心がけて下さい。

まとめ

今回の記事では、脳出血治療後に必要な高血圧管理と再発予防について解説しました。
脳出血は神経細胞を損傷・壊死させる疾患のため、後遺症が残ることがたびたびあります。
壊死した神経細胞を蘇させる治療が確立されると後遺症は改善しますが、決め手となる治療法は無いのが現状です。
そのため、新たな治療法として、再生医療に期待が持てます。
『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』を、ニューロテック®と定義しました。
ニューロテック、脳梗塞脊髄損傷クリニックなどでは、脳卒中・脊髄損傷を専門として、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
リニューロ®とは、脳卒中や脊髄損傷、神経障害の患者さんに対する『狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療』と定義しております。
具体的には、同時刺激×神経再生医療Ⓡに加えて、治療効果を高めるために骨髄由来間葉系幹細胞、神経再生リハビリ®を併用し、神経障害の更なる軽減を目指しています。
これらの治療法は、脳出血による後遺症で苦しむ患者さんに対して期待が持てる治療となるでしょう。

よくあるご質問

脳内出血の再発予防には何がありますか?
まず、血圧管理が最も重要です。
適切な降圧薬の服用と定期的な血圧測定が不可欠です。
次に、生活習慣の改善です。
減塩、適度な運動、禁煙、節酒、ストレス管理を心がけましょう。
加えて、定期的な健康診断により、高血圧以外の生活習慣病の早期発見に努めると、再発リスクを低減できます。

脳血管疾患の再発予防には何がありますか?
生活習慣の改善が非常に重要です。
具体的には、禁煙、バランスの取れた食事、適度な運動、体重管理を心がけましょう。
定期的な健康診断により、生活習慣病の早期発見に努めることも重要です。
すでに、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病に罹患している人は、医師の指示に従い内服を継続するとともに、定期受診を継続しましょう。

<参照元>
・脳出血|日本神経治療学会:https://www.nanbyou.or.jp/entry/4114
・脳血管障害・心疾患を合併した高血圧治療のポイント|日本内科学会誌:https://www.jstage.jst.go.jp/

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PROFILEこの記事の監修
貴宝院 永稔
貴宝院 永稔 医師
(大阪医科薬科大学卒業)
  • 脳梗塞・脊髄損傷クリニック 総院長
  • 日本リハビリテーション医学会認定専門医
  • 日本リハビリテーション医学会認定指導医
  • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
  • ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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